| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハイスクールD×D 英雄を宿す者

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

始まり


―――万の大群に挑む、一人の男がいた―――

―――無謀。誰もがそう思っただろう―――

―――だが、やるしかなかった―――

―――大切な人を・・・いや、世界を守るために―――


















「~♪」

路地で鼻歌を歌いながら歩く少年が一人
その手にはスーパーの袋を持っている

そんな少年が公園を突っ切って家に向かおうとした時だった

「~♪・・・え?」

少年はその現場を見て、スーパーの袋をつい地面に落としてしまった
少年の視線の先には・・・・・・血溜りを作って倒れている少年と、恐らく少年をその状態にしたであろう黒いボンテージを着て、背中から黒い翼を生やしている少女の姿

少年の視線に気がついたのか、少女は冷たい視線を少年に向ける

「あら、見られちゃったわね。仕方ないわ、あなたにも死んでもらおうかしら」

そう言って少女は少年に光輝く槍を投げつけた
普通の人間なら、何もできずに死ぬだろう。だが、少年は普通の人間ではない・・・!

「断る!」

少年は腰をおろし、後ろに構えていた右拳を前へと突き出した
そして、その瞬間・・・蒼い魔力砲が光の槍と激突した

だがそれも束の間・・・蒼い魔力砲が光の槍を消し去り、少女の元へと向かう

「っ!まさか神器使い!?」

少女は驚愕しながらも、光の輝きに包まれ・・・その場から消えた

「・・・逃げられたか」

少年は嘆息しながらも、地面に落ちているスーパーの袋を持ち上げ、目の前で死んでると思われる少年を見る

その少年はどこかで見たような気がするのだが・・・
少年は首を傾げる。すると・・・

倒れている少年の傍から紅い魔方陣が出現した
それを見て、少年はめんどくさそうな顔をする

「堕天使の次は悪魔か・・・」

ため息を吐きながらそう言うと、魔方陣から紅髪の美少女が出てきた
美少女は俺を見ると首を傾げる

「・・・私を呼んだのはどっちかしら?」

少年は倒れている少年を指さす
自分には悪魔を呼んだ覚えなんてないのだから・・・。

美少女は倒れている少年を見ると、これは凄いわね。なんてつぶやいている
すると、美少女は少年に近づき、紅い駒を懐から取り出す

「あら、一つじゃダメね」

美少女はそういうや否や、懐から同じような紅い駒を6個ほど取り出し、地面に7個の紅い駒が並んだ

すると、少年の体に紅い駒7個全てが入っていった
それと同時に、腹に風穴が空いていた傷がふさがり、健康体に戻った

それを見ていた少年はそーっと、その場を離れようとしていた

「待ちなさい」

ビクッと少年の肩が震える
冷汗を流しながら、少年は美少女のほうへ振り向く

「いや、俺には願いなんてないので・・・これで帰らせてくれると嬉しいです、悪魔様。・・・・・・あっ」

ヤバッと言った感じで口を塞ぐ少年
その言葉を聞くと同時に、美少女の鋭い視線が少年に突き刺さった

「あなた、悪魔のことを知っているのね」

少年は沈黙
そして渋々と話し出した

「まぁ、悪魔に限らず・・・堕天使や天使。その他の種族も知ってますけどね?何分、神器持ちなので」

神器持ち。そう聞くと、美少女の瞳が開き、驚きの表情を浮かべる
だが、すぐに興味深そうな表情に代わり・・・

「詳しく話を聞かせてもらえるかしら」

少年に説明を求め始めた
だが・・・

「嫌です」

その言葉を聞くと、怪訝そうな顔をする美少女
何故?そう問おうとするが・・・

突如として公園を蒼い閃光が包み、美少女は目をふさいでしまう
そして目を開けると・・・そこには少年の姿はなかった

その場には、美少女ことリアス・グレモリーと・・・悪魔に転生した兵藤一誠の二人だけが残った

 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧