混沌の魔術師と天空の巫女

「ナツさん、ルーシィさん、グレイさん、エルザさん、ウェンディ。
　時間稼いでくれてありがとう。」

「コージ・・・」

「コージ君・・・！！」

「お前・・・すげぇ魔力だな・・・。」

「ドラゴンフォース・・・。」

「お兄ちゃん・・・。」

「いくぜ、ハデス！！」

「おのれ！！」

ハデスは土塊の悪魔達をまた出そうとしていた。

「させねえ！！」

「無駄だ！！裏魔法天罰(ネメシス)！！！」

ハデスはそう言った。しかし・・・


しーーーん・・・。

「！？」

「（今だ！！）混沌竜の翼撃！！！」

俺は両腕に光と闇を纏わせ、薙ぎ払うように振るい、ハデスを攻撃した。

「バカな！！？裏魔法が発動せぬ！！？ありえん！！！私の魔法は・・・。」

「混沌竜の砕牙！！！」

俺はさらに、光と闇を纏わせた爪でハデスを攻撃した。

「ぐおおお！！！」

ハデスの魔法が発動しなかったのはどうしてか分からないけど！今なら倒せれる！！！！

「（・・・・・・！！！まさか！！？）」


























一方、ハッピー達の方で・・・

シュウウウウ・・・

「やったね！」

「あい！」

「ええ。」

パチン！パチン！

ハッピー達が見つけたこ(・)れ(・)の破壊に成功したのだった。
リリーは笑っており、悪魔の心臓(グリモアハート)の一員は怒りと不安の顔をしていた。






























「（私の心臓を・・・！）」

実は、ハッピー達が壊したのは、ハデスの心臓であった。
ハデスは戦艦に心臓を置き、大魔力と長寿を得ていたのだった。

「（あれをやられたら・・・私の魔力が・・・！）」

「くらえ！光爪闇拳(こうそうこくけん)！！」

俺は光爪闇拳をハデスに放った。
光爪闇拳は光竜の鉤爪と闇竜の鉄拳の合成魔法。
光りを宿した足で相手を蹴り上げ、闇を纏った拳で殴るのだ。


ズガッ！ドン！


「ぬお！！」

「つづけて！闇爪光拳(こくそうこうけん)！！」

今度は闇爪光拳をハデスに放った。
闇爪光拳は今度は闇竜の鉤爪と光竜の鉄拳の合成魔法。
闇を纏った足で相手を蹴り上げ、光りを宿した拳で殴るのだ。


ズガッ！ドン！


「ぐああ！！」

このまま押し切ってやる！！！

「！あれ？」

「どうしたのウェンディ？」

ウェンディが何かを見ており、ルーシィは声をかけた。

「な！」

「ああ！？」

「そんな・・・」

エルザ達もウェンディが見ている方を見た。そして驚いた。

「天狼樹が元通りになっている！！！？」

アズマによって倒された天狼樹が元に戻っていたのだ。


キィィィン！


「魔力が元に・・・！」


キィィィン！


「戻っていく！！！」

コージ達の妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章が光り出し、
コージ達の魔力を回復させたのだ。

「よっしゃ！いけるぜ！！うおおおおお！！！」

ナツさんが走ってきた。

「おおおおおおおお！！！！」

ナツさんは火を宿した拳でハデスを殴った。


ドス！ドス！ドス！


「ぐお！があ！！」

「よし！これなら勝てる！！」

俺はそう言う。

「（私が・・・この私が・・・！！！マカロフに負けるというのか！！？）」

「勝つのは俺達だーーーー！！！」

ナツさんがそう言う。

「否ーーーーー！！！！」


バキィッ！！


「ぐあ！！」

「おっと！」

ハデスの攻撃を俺はかわし、ナツさんは受けてしまった。

「魔道を進む者の頂きに、たどりつくまでは・・・悪魔は眠らない！！！！」

「！」

また悪魔三大魔法を・・・！！まだそんな魔力があるか・・・！！

「受けろ！！！！！」

「無駄だ！！光闇領域(キャンセルフィールド)。」

俺の言葉と同時に白と黒の空間の様なものが一瞬現れた。

そして・・・


パァン！！

「ぬあっ！？」


ドスッ！！


「何が起きた・・・！？」

「光闇領域(キャンセルフィールド)。光と闇がぶつかると、相殺し、何もなくなる。
　この領域では魔法の発動を無効にできる。
　しかもその領域は俺が近くにいれば強力な魔法でも発動を無効にすれば、魔法は出ないのさ！！」

俺はそう言う。

「バカな・・・そんな事が・・・！！」


ドム！


「いがっ！！」

「ラクサス！！」

ラクサスさんがハデスを攻撃した。

「行けェ！！！！フェアリーテイル！！！！」

ラクサスさんが大声でそう言う。決めよう！！！

「契約はまだだけど・・・・・・開け！！！磨羯宮の扉！！！！カプリコーン！！！！」

ルーシィさんの言葉と同時にスーツを着た山羊の獣人が現れた。

「うぬは・・・！！」

「ゾルディオではありませんぞ。私(メェ)はルーシィ様の星霊カプリコーン！！！」

そう言い、ハデスを攻撃した。


ゴキ！！


「ぐほぉ！！」


ガコッ！！


「ぐぬぅ！！」

「見様見真似！！天竜の翼撃！！！！」

ウェンディ両手から風の渦を発生させて翼のようにし、ハデスに向かって放った。
どうやらこの技は会得していなかったのか、俺とナツさんの翼撃を見て真似たんだな。


ブゴォオォオオォォ！！！！！


「おあああああ！！！！」

ハデスはそのまま飛ばされた。そのハデスにグレイさんが向かって行った。

「氷魔剣(アイスブリンガー)！！！！！」

グレイさんは２刀の氷の剣を魔力で作り出して、
それを同時に振って、ハデスを攻撃した。


ズギャ！！！！


「ぐはあっ！！」


フオオオオオ、ギュアン！


エルザさんが天輪の鎧を身に纏った。

「天輪・五芒星の剣(ペンタグラムソード)！！！！！」

大量の剣がハデスををそった。


ズガガガガ！！！！！


「おおおおお！！！！」


ゴオオオッ、バチバチバチ！


「うおおお！！！」

ナツさんが右手に炎を左手に雷を纏い、ハデスに向かって行った。

「滅竜奥義・・・改！！！！！紅蓮爆雷刃！！！！！！」


ドガガガガガガ！！！！！！


「がああああああ！！！！！」

「いくぜ・・・！」

最後に俺がやる・・・！！！！！

「滅竜奥義！！！！！混沌霊怪刃(こんとんれいかいじん)！！！！！！」

混沌霊怪刃、白夜閃光刃と闇水暗黒刃の合成奥義。
光と闇を纏った両腕を螺旋状に振るい、強烈な斬撃を放つのだ。
強烈な光と闇との連続攻撃をハデスに放った。


ズバン！！ズバン！！！ズバァァァァァァァァン！！！！


「あ・・・あ・・・。」

ハデスは・・・そのまま倒れた。

「これが・・・」

「俺達の・・・」

「「ギルドだぁっ！！！！！」」

俺とナツさんはハデスに向かって大声でそう言った。

「終わったな。」

「ああ・・・。」

「私達勝ったんですね。」

「やったね！ナツ！！」

「おうよ！！」

「やったね、お兄ちゃん。」

「ああ。」

俺達はそう言う。

「ふぅ・・・」

俺は混沌モードを解いた。目は元通りの黒になり、鱗もなくなった。

「みんなー！！！」

「ひぇ～！！！」

「うわぁー！！！」

「お前等・・・。」

ハッピー達がやってきた。何か慌ただしい様子だが・・・

「助けてナツ～！！！」

「待ちやがれーーーーっ！！！」

「猫ーーーーーーーー！！！」

「よくもマスターの心臓を！！！！」

どうやら、悪魔の心臓(グリモアハート)の一員達に追われてたのか！

「マズイぞ。」

「くそ・・・さすがにもう魔力がだ。」

「俺がやる・・・！くぅ・・・！！」

「お兄ちゃん！！？」

「大丈夫だ・・・！！！」

やべぇ・・・！混沌モード１００％の負担がもうきたが・・・俺がやるしかねえ！！

「スマン・・・俺も魔力が・・・」

「俺やるからいい・・・。」

リリーの言葉に俺はそう言う。


ザムッ！


「「「！」」」

「そこまでじゃ！！！！」

後ろからマスターの声がした。振り向くと、キャンプにいた皆さんも来ていた。

「みんな・・・！」

「「「「！！！！」」」」

悪魔の心臓(グリモアハート)の一員達は驚いていた。

「うおおっ！！！増えたァ！！！」

「あ・・・あれはマカロフか！！？」

「てか・・・あそこ見ろ！！！」

悪魔の心臓(グリモアハート)の一員の１人が指を差した。

「マスターハデスが・・・倒れてる！！！！」

さらに驚いていた。

「今すぐこの島から出て行け。」

マスターがそう言う。

「ひいいい！！！！」

「わ・・・わかりましたー！！！！」

「信号弾だ！！！！」

悪魔の心臓(グリモアハート)の一員達はさっさと逃げて行ったのだった。

「「「「「「わあっ！！」」」」」」

「「「「「やったーー！！」」」」」

俺達は勝利を喜んでいた。喜んで抱きついたり、ハイタッチをした。

「どうした、グレイ？」

グレイさんがきょろきょろしているのを見て、フリードさんは声をかけた。

「ジュビアは？」

「キャンプには戻ってなかったな。」

グレイさんの言葉にフリードさんがそう言う。そういえばいないですね・・・。

「ん？」


チラッ

プイ


「・・・よく戻ってきた」




























「なーんて言うと思ったかバカタレめ！！！！
　破門中の身でありながら天狼島に足を踏み入れるとは！！！！」

マスターは怒鳴り、顔を大きくしてそう言った。

「うるせぇジジイだ。」

「マスター落ち着いて。」

「顔デカ！！」

ラクサスさん、レビィさん、リリーがそう言う。

「ラ・・・ラクサス・・・！！」

ん・・・？

「ラクサスー！！！」

「帰ってきたのかラクサスー！！！！」

「お～～～～～い、おいおいおい！！」

雷神衆の皆さんがラクサスさんに、抱きついた。まぁ、フリードさんがね。

「うっざ！！」

そりゃそうでしょうね・・・（汗）

「相変わらずキビシーな、マスターは。これぞ漢(おとこ)。」

「そうね。破門中(・)か。」

エルフマンさんとミラさんがそう言う。

「さーて試験の続きだ！！！」

「今からやるの！！？」

「二次試験は邪魔されたからノーカウントだ！！！！
　この際わかりやすくバトルでやろーぜバトルでよォ！！！」

ナツさんは試験の続きをしたいそうであった。

「てめえの頭はどうなってんだ！！そんなボロボロで俺に勝てるとでも思ってんのか！？」

ガジルさんがそう言う。ガジルさんもボロボロですがね・・・。

「やめなよガジル。」

レビィさんがガジルさんにそう言う。

「ああヨユーだね。今の俺には雷炎竜・・・ぐぱーーーーー。」


スターン！


「ナツ！？」

「どんな気絶の仕方だよ！！」

気絶したナツさんをガジルさんはツッコミをいれた。

「炎以外の魔法を食べた時の副作用だな。」

エルザさんがそう言う。

「とりあえず、キャンプに戻りませんか？」

「そうだな。」

「少しは体を休まないと体がもたないわ。」

「それもそうだな。」

「帰ろ帰ろ。」

俺達はキャンプへ戻る事にした。

「ん？あれは・・・。」

俺はある本を拾った。

「こいつは丁度良かった・・・！」

あの悪魔三大魔法の書いてある本だ！戦利品という事で持って帰ろう！！

「え？ちょ・・・あたしがナツ運ぶの！！？」

「大丈夫。オイラが応援してあげます！」

「手伝うとか言えないのかしら・・・。」

「そういう事でしたら、私(メェ)にお任せください、ルーシィ様。」

「カプリコーン・・・あ、ありがとう。」

「わあっ！気のせいか、ナツがお座なりに・・・。」

カプリコーンはルーシィを片腕で抱きかかえ、ナツは荷物の様な感じで持っていた。

「こちらの猫様はルーシィ様のご学友で？」

「あい！そちらのルーシィ様の先輩にあたります！」

ハッピーはそう言う。

「・・・っ。」

「大丈夫お兄ちゃん？」

「ちょっと・・・な。」

混沌モード１００％はかなり体に負担を出すな・・・。

「・・・・・・。」

「どうしたのシャルル？」

「いや・・・何でもないわ・・・。」

「ん？」

「（見た予言が当たったかどうかはわからないけど、
　コージがボロボロなのは間違いないわね・・・。）」

シャルルは自分が見た予言の事を思い出してそう言う。

「（じゃあ、あの男は・・・ゼレフ・・・なの？）」

シャルルはそれだけが疑問に残っていた。

「（でも、今は検索は後にしましょう・・・。）」

シャルルは心の中でそう決めた。

「お兄ちゃん、その本は？」

「あ？これか・・・ちょっとな。ふ・・・。」

「？」

「（これが終わってギルドに帰ったら、ゆっくり読んでみるか！）」

俺は心の中でそう言い、皆さんと一緒にキャンプへ戻って行くのだった。
マスターが１番遅かったけど・・・ハデスと何か話していたんだろうか・・・？ 

どうも、白鋼です。ハデスとの勝負、決着がつきましたぁ～！！
また、シャルルが見た予言のコージの姿もわかりましたよね？次回もお楽しみに～！！