混沌の魔術師と天空の巫女
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第4章 天狼島編
紋章を刻まぬ男
「ラクサス・・・。」
「ラクサスが来てくれた・・・・・・!」
「この人がマスターの・・・・・・」
「・・・・・・。」
ルーシィさん達がそう言うのだった。
「こやつ・・・マカロフの血族か。」
ハデスはそう言う。
「情けねえな。そろいもそろってボロ雑巾みてーな格好しやがって。」
「だな。」
ラクサスさんの言葉にナツさんは笑ってそう言った。
「何故お前がここに・・・?」
「先代の墓参りだよ。これでも元妖精の尻尾だからな。」
ラクサスさんの言葉にエルザさんは笑っていた。
「俺は初代の墓参りに来たつもりだったのになァ。
こいつァ驚いた・・・二代目さんがおられるとは。
せっかくだから墓を作っておがんでやるとするか。」
ラクサスさんはそう言うのだった。
「やれやれ、小僧にこんな思い上がった親族がいたとは。」
ハデスはため息をしてそう言った。
「よう。」
ラクサスさんは俺を見てそう言う。
「戦えそうか。」
「・・・ええ。」
「だったら・・・」
「当然やりますよ。」
「ふ・・・そうか。」
「まさかあなたと共闘するとは思いませんでした。」
「俺もだ・・・。」
俺とラクサスさんはそう言うのだった。
「「「・・・・・・。」」」
沈黙で相手を見る中、俺とラクサスさんが先に攻撃をした。
ゴキッ!ドン!
「っ!!」
俺はハデスの腹を、ラクサスさんはハデスの顎に向かって、膝を当てた。
さらに・・・!
バキィィン!!
「ぬう!」
俺とラクサスさんは今度はハデスを殴り、ハデスは飛ばされた。
「フン!」
ハデスは飛ばされながらも、魔法で俺達を撃ってきた。
「ライト・スピア!!」
俺はライト・スピアで止めた。
ギャウオオン!ガゴォ!!
そしてラクサスさんが雷のスピードを出し、ハデスを攻撃した。
ドッ!バッ!
ラクサスさんの攻撃をハデスは飛んでかわした。だが・・・!
ガァン!
「ぐぉ!!」
後ろに俺がいて、光を宿した拳で殴った。
「ふん!」
ズザァァァァァッ!!!
ハデスはそのまま地を引きずられるかのように滑っていった。
ジャッ!
だがハデスは鉤爪に鎖をつけた物の様なのを2つ出し、俺とラクサスさんに向かってきた。
シャッ!シャッ!
だが俺とラクサスさんはかわした。だが・・・!
ガッ!ゴッ!
「「!!」」
近くの地球儀と机につけられ、俺達を襲おうとした。
ドガガガガガガガ!!!
しかし俺達は何とかかわした。
ゴッ!ガッ!
ハデスは鎖を消した。
グォォォ!ドン!
「ひいいっ!」
「きゃあっ!」
地球儀はルーシィさんの方へ飛ばされ、
ルーシィさんは手で頭を覆い、体を伏せてかわした。
机の方はウェンディの方へ飛ばされたが、ギリギリでウェンディの横に落ちた。
「フン!」
ブァ!ガッ!
「くっ!」
「っ!!」
ハデスの魔法をラクサスさんは受けて、俺は何とかかわした。
シャッ!シャッ!シャシャッ!!キィィィン!
「!!!」
ラクサスさんと俺の周りに文字で書かれた陣が現れた。
バッ!ドゴォン!!
そまま爆発が起こり、その爆風でナツさん達は飛ばされてしまった。
「・・・っ。」
俺はかわす事ができた。
ビキィィ!
「!」
ビキビキビキ!!
ハデスは移動する雷を見ていた。
「よそ見してる危ないぞ。」
「!」
俺はハデスの目の前に移動しており、攻撃した。
ギュアアア!!!
「光竜の鉄拳!!」
後ろからラクサスさんが蹴り、俺は前から光りを宿した拳でハデスに攻撃した。
ゴオッ!!!!
「かああっ!!!」
「ふん!」
俺はそのまま、ハデスを横へと飛ばした。
ズザァ!!
「すげえ・・・!」
グレイさんがそう言う。
「(こんなにも強かったのかラクサスは・・・
そしてそれについていけるコージも・・・!)」
エルザはラクサスとコージの実力を心の中で驚いていた。
「ギロッ。」
ハデスは俺とラクサスさんを睨みつけていた。
「ぐふっ!」
「「ラクサス(さん)!!!」」
「さっきの魔法をくらったんだ・・・・・・。」
どうやらかわしきれなかった・・・!
「うう・・・。」
「しっかりしろよ!!!ラクサス!!」
グレイさんがそう言う。
「世界ってのは本当に広い、
こんなバケモノみてーな奴がいるとは・・・俺もまだまだ・・・。」
「何言ってんだラクサス!!!!」
ラクサスさんの言葉にナツさんが怒鳴ってそう言う。
「やってくれたのう・・・ラクサスとやら。」
「っ!!」
まずい!!ラクサスさんを先に・・・!!
「うぬはもう消えよ!!」
ズアッ!!
「まずい!!」
「フン!」
ズアッ!!
「なっ!?」
俺の方にも・・・!?ダメだ・・・!
ラクサスさんのいる方まで、間に合わない!!!
「光竜の咆哮!!」
俺は光り輝く強力な光線を放ち、ハデスの攻撃を凌ぐしかなかった。
「立て!!!ラクサス!!!!」
エルザさんがそう言う。
「俺はよう・・・もう妖精の尻尾の人間じゃねえけどよ・・・
じじいをやられたら・・・」
「よけて!!!」
「それをくらったらダメです!!!」
「怒ってもいいんだよな?」
「当たり前だぁぁぁ!!!!」
「・・・・・・。」
ラクサスさんは地面に拳を置いた。
カッ!
「!!雷!!?ラクサスの・・・!!?」
ゴォォン!!!
また爆発が起こり、爆風で俺達は飛ばされた。
「ラクサスーーーーーーー!!!」
ラクサスさんはさっきの攻撃を喰らってしまった!
「俺の・・・おごりだ、ナツ。」
「え?」
「ナツさん?」
「・・・?」
ラクサスさんはナツさんに何を・・・
「ごちそう・・・さま。」
ナツさんの体から・・・雷!?
「帯電?」
「俺の全魔力だ。」
「それって・・・!!」
「自分の魔力をナツに!!?」
ラクサスさんの事どうを知り、俺とエルザさんは驚いた。
「雷・・・食べちゃったの?」
「(ラクサスの奴、魔力なしの状態であの攻撃を受けたって事かよ!)」
「(そこまでして、ナツさんに魔力を・・・?)」
「何で・・・俺に・・・俺はラクサスより弱ェ・・・。」
「強ェか弱ェかじゃねえだろ。キズつけられたのは誰だ?
ギルドの紋章を刻んだ奴がやらねえでどうする?
ギルドが受けた痛みはギルドで返せ。100倍でな。」
「ラクサスさん・・・。」
あなたって人は・・・!
「ああ・・・やるぞ、コージ。」
「はい。」
ナツさんの言葉に俺は頷く。
「炎と化雷の融合・・・。」
「雷炎竜・・・ですか。」
「ああ。100倍返しでやるぞ。」
「はい!」
ナツさんの言葉に俺は返事をする。
「本当に・・・雷を食べちゃったの?」
「炎と雷の融合・・・」
「雷炎竜。」
「エーテリオンを食べた時と同じ。」
エルザさん達はそう言うのだった。
「いくぞ。」
「はい!」
「う、おおおおおお!!!」
「!!!」
ドギャァァァン!!!
ハデスに向かって、ナツさんは顔を、俺は腹を殴った。
「があああ!!!」
ドゴォン!!
そのままハデスを壁にぶつけさせた。
ボグオ!!
「んぎぃ!」
ゴガァァッ!!!
「あああああ!!!」
ナツさんは回転し、かかと落としでハデスの頭を狙い、
俺は横から回し蹴りをいれた。
「うおおおお!!!」
「炎の打撃の後に雷の追加攻撃!!?」
「それに、光の速さの攻撃もありますから、すごい攻撃力です!」
「すごい!!」
グレイさん、ウェンディ、ルーシィさんがそう言う。
「俺達のギルドをキズつけやがって!!」
「マスターや・・・皆さんを・・・!!」
ナツさんと俺はそう言い、ハデスを殴る。
ドガァン!!ズガガガガッ!!!
「あんた許さない!!」
「お前は・・・消えろォォ!!!」
俺は光竜の咆哮で、ナツさんは雷を加えた火竜の煌炎でハデスを攻撃した。
ドギャ!!!!
ボシェ!
「ねあっ!!!」
ハデスは鉤爪に鎖をつけた物の様なのを2つ出し、俺とナツさんに向かってきた。
「ふん!!」
バリィン!
俺は光りを宿した爪で壊した。
がしっ!
「はっはーっ!!両腕を塞いだぞォ!!!」
ハデスはそう言うが、無駄ですよ。
バキィン!!
「な!!?」
そりゃそうですよ!
「光竜の・・・」
「雷炎竜の・・・」
「「咆哮!!!!!」」
俺とナツさんはそれぞれ、
光り輝く強力な光線を、炎と雷のブレスを口から放った。
ドゴォォォォ!!!!!
「ぬがああああああああ!!!!」
ハデスは俺とナツさんの放った咆哮をもろにくらい、ウェンディ達は少し飛ばされてしまった。
ギャオオォオオオオォオオオオオオオオオオオオオ・・・ン
「ハア!ハア!ハア!」
「ふー・・・。」
かなりやったな・・・戦艦を破壊しちまったよ・・・。
「ぐぅ・・・」
「まだか・・・!」
「まさか・・・これを使う事になるとは・・・!」
「?っ!!?」
なんだこの魔力は・・・!?
「悪魔の球!!!」
黒い球が俺とナツさんを覆った。
「何だこれ!?」
「これは一体・・・!?」
「悪魔の球。
その中に入った者は闇の攻撃を受け、最後に魔力を失わせさせる。」
「何っ!?ぐおぁ!!」
「がああああ!!!」
見えない攻撃が俺とナツさんを襲う。
「ナツ!!!」
「お兄ちゃん!!!」
「そして・・・終わりだ。」
この魔力の感じは・・・!!!
「悪魔の法律!!!」
その言葉と同時に下から黒いオーラが出現した。
「悪魔の審判により、術者が敵と認識したもののみを攻撃する!」
「何・・・っ!?」
下から大量の闇がエルザ達に襲いかかってきた・・・!
「ぐおあああ!!!」
「あああああっ!!!」
「きゃあああ!!!」
「うおああああっ!!!」
「ぐおおおおおっ!!!」
「何!?この黒いの!!?」
「わからにけど・・・あああ!!」
「ぐあああ!!」
「うわあああ!!」
「ああああ!!!」
ハッピー達にも、悪魔の法律の脅威が襲ってきた・・・!
「何だこれは・・・うおぁ!!」
「ぬあああ!!!」
「ああああ!!!」
「うううう・・・!!」
「きゃあああ!!!」
守りのチームであるフリード達にも、悪魔の法律の脅威が襲ってきた。
「うおおおっ!!!何だこれは!!?」
ギルダーツにもそれは襲ってきた。
「終わりだ・・・妖精の尻尾よ。悪魔の審判と共に。」
ハデスはそう言ったのであった。
だが次の瞬間だった・・・!
「む!?これは・・!!?」
突然、悪魔の法律から現れた闇が少なくなってきたのだ。
「バカな!?悪魔の法律は消えてる!!?」
ハデスは驚くのだった。
「一体何故だ!!?何が起きてる!!?」
「!?闇が消えるぞ!」
「一体これは・・・」
「あ!見て!!」
ルーシィの指の先には、悪魔の球に入っているナツを指していた。
その悪魔の球も消えていってたのだった。
「悪魔の球までか!?一体・・・」
「簡単な話だ。」
「っ!?」
「俺が今、それを全部喰ってんだよ!!!」
そう、この俺が悪魔の球と悪魔の法律を食べていたからだ!!
悪魔の球の時に、急いで光から闇へと変えたからだ!!
「バカな!!?闇を喰べるだと!!?」
「俺は光の滅竜魔法だけでなく・・・闇の滅竜魔法も取得してる、
混沌の魔術師さ!!」
「コージ!!」
「お兄ちゃん!!」
ガブガブガブガブ・・・!!
「っん・・・ちょっと喰べすぎちまった・・・。」
「・・・そうか。貴様が噂に聞く混沌の魔術師、混沌竜か!!」
「その通りだ!」
ハデスに向かって俺は自信ありげにそう言う。
「(だが喰いすぎた・・・暴走する前に倒す上に魔力を減らそう。)
さーって!反撃するぜ!!闇竜の鉄拳!!!」
俺は闇を纏った拳でハデスを攻撃した。
「ぬおおおおっ!!!」
ハデスはそのまま飛ばされる。
「まだだ!!ブラッディクロス!!」
俺は闇を纏った手で十字架を創り、それをハデスに向けて飛ばした。
ガァァァァァァァ!!!
「ぬうぅぅぅぅぅぅ!!!」
ハデスはブラッディクロスをガードするが、それも狙いだ!!
「ダークフォース!!」
俺はそう唱え、ブラッディクロスは連鎖爆発を起こさせた。
ドダダダン!ドダダダダダ、ダダン!!
「ぐおおおおお!!!」
「俺も忘れるなよ。」
ハデスの後ろにナツさんがいた。
「雷炎竜の鉄拳!!!」
ナツさんは炎と雷を宿した拳で、ハデスの背中を思いっきり殴った。
ズダァァァァァン!!!
「おああああ!!!」
「闇竜の砕牙!!!」
俺は闇を纏った爪ででハデスを攻撃する。
ズバン!ズバン!
「ぐああ!!!」
「雷炎竜の鉤爪!!!」
ナツさんは足に炎と雷を宿し、ハデスの頭の上から攻撃した。
ズダァァァァァ!!!
「ぐうぅぅぅぅ!!!」
「闇竜の翼撃!!!」
俺は闇を両腕に纏い、薙ぎ払うように振るい、ハデスを攻撃した。
ズダーーーーーーーン!!!
「がああああ!!!!」
「そしてこれもくらえ!滅竜奥義、闇水暗黒刃!!!」
俺は闇を両腕に纏い、螺旋状に振るい、強力な斬撃を放った。
ズバァァァァン!!!
「ぐおおおおおおおお!!!!」
「雷炎竜の翼撃!!!」
ナツさんは炎と雷を両腕に纏い、薙ぎ払うようにふるい、ハデスを攻撃した。
ズバァァァァン!!!
「ぐううう・・・貴様らぁぁぁぁ!!!」
ハデスはラクサスさんを攻撃したあの魔法で俺達を攻撃した。
「ダーク・スパイラル!!」
「雷炎竜の咆哮!!!」
俺とナツさんはそれぞれの魔法で立ち向かった。
このダーク・スパイラルは指から強力な闇を放つ魔法。
放つと回転し、闇の渦をおこすのだ。
ナツさんは口から炎と雷のブレスを放った。
ズバァァァァッ!!!
「!?」
ズドォォォォォォン!!!
「ぐおおおおお!!!」
ハデスはそのまま、倒れていた。
「やった・・・ぞ・・・。」
「おっと!」
俺は倒れそうなナツさんを翼を出して、腕を自分の方に乗せた。
「大丈夫ですか?」
「・・・ああ。けど、もう魔力がねぇ・・・。」
「(圧倒的魔力ゆえ、その消費量も激しいようだな。)」
「うおああああ・・・!」
「何!?」
まだなのか!!
「まさか・・・悪魔三大魔法、悪魔の球と悪魔の法律が破れるとは・・・!」
「悪魔三大魔法・・・?」
「だが・・・まだ1つある・・・!」
「っ!?」
まただ!あの魔力!!
「さっさとお前を倒す!!」
俺はハデスへ接近して行った。
「くるがいい!悪魔三大魔法の最強の魔法、悪魔の黒ずみを見せてやる!!」
後書き
どうも、白鋼です!今回はハデスにオリジナル魔法『悪魔三大魔法』を出させていただきました!
ようはこれは妖精三大魔法の悪魔版です。原作に出てきた悪魔の法律、
オリジナルで1つ先に出た悪魔の球、
そして次回に出てくる悪魔の黒ずみの3つです。
次回、悪魔の黒ずみの能力がわかります。お楽しみに~!!
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