ソードアート・オンラインー不幸を呼ぶ者ー
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他人事
「攻略組はそんなにヤワじゃないさ」
俺は言ったキリトに顔を向ける
「俺達だって伊達に毎日迷宮にこもってる訳じゃない。この世界で最も危険な場所で、ギリギリを生き延びてる」
そうだとしても
「俺が全滅させてきたのもその攻略組だぜ?」
自嘲気味に言う俺を真っ直ぐ見て、キリトは続けた
「そんなのは関係ないさ。確かに君のことを<死神>なんて言う奴等もいるけど、少なくとも俺はそんなことはないと思ってる。君だって好きでこうなった訳じゃないだろう?」
それはそうだが
「何か話がズレてんぞ」
「分かってる。でもいつまでも過去を引きずっている訳にはいかないだろう」
キリトはそこで一息入れて
「俺達はー前に進まなきゃならない」
ナギサも続ける
「その通りだよ。今は少しでも攻略のー解放のために役立つ。それが私達にできる一番の償いだと思うんだ」
だぁもう、俺達に私達って、何でてめーらはそんなに他人事を他人事と思わないかなぁ。
「しゃあねえ。とりあえずここで一回情報を話すから、耳の穴かっぽじって聞いとけよ」
言いつつ、またなんか柔らかくなっちまったなあ、俺、などと思う
エギルも混ざった四人が、なぜかハイタッチしていた
後書き
今回はアレです。理屈っぽく見せかけたただのぼかしです。
真剣な眼差しさえあれば核の発射も防げる、というわけです!
すいません、調子のりすぎました
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