DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
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第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第16話:俺のお楽しみタイムを邪魔するな!
(サントハイム城の裏手)
リュカSIDE
「す、凄い…本当に複数人を瞬間移動させた!」
俺はルーラを使いサントハイムへ戻ってきた。
あまりの出来事にアリーナが驚き呟く。
「しかし何じゃって城の裏手に移動したんじゃ? 回り込まねば城に入れんじゃろうに…」
「しょうがないだろ…僕はこの場所しかサントハイムは知らないんだから。砂漠から徒歩で移動するより、段違いに早いのだから文句を言うなよ」
「そうよ、凄く助かったんだから文句を言うべきではないわブライ! それよりも早くお父様に会わないと…」
焦っているアリーナが俺を擁護し、入城を急かしてきた。
「あ、僕はサランの町で待っているよ…堅苦しいのは嫌いだから、お城に入るのは避けたい。全てが終わったら、宿屋に来てよ…部屋を取って待ってるから」
そこまで言うとサランに向けて歩き出す。
後ろでは慌てて城の正面に回り込むアリーナ達の気配が…
(サラン)
俺はサランに着くやソッコで宿を取り、直ぐさま教会へと赴く。
教会内に入ると、神父がキョトンと此方を見て驚いている…
コイツ何時もキョトンとしてるな…こう言う顔なのか?
「よっ!」と言って片手で挨拶し、反応を待たずに二階へ上がると…
そこにはシスター・パメラがお祈りをしていた。
だが俺の存在に気付くや、抱き付きキスをしてくる。
そして勿論、そのまま宿屋へ直行!
更にベッドへも直行!
もっと言えば、夢の国まで直行だ!
4度目の休憩を終え、第5ラウンドへ突入しようとしてた時…
突如部屋のドアが勢い良く開き、アリーナ達が乱入してきた。
「きゃ、キャー!!」
俺の上で艶めかしく腰を振る準備をしていたシスター・パメラは、突然の乱入者に驚きシーツで体を隠そうと藻掻き、ベッドから落っこちた。
お陰で俺はマッパをさらけ出し、マッパGOGOGO!だ。
「何だよ突然…ノックぐらいはしろよな!」
「ご、ごめんなさい! い、急いでいたから…その…つい…ごめんなさい!」
アリーナは、俺の準備万全状態の暴れん坊将軍を見て、真っ赤な顔で謝り俯く。
「ア、アリーナ様いけません! こんな下品な物を見てはいけません!」
「下品とはなんだ!? 僕の自慢の相棒だぞ! コイツと共に、数々の伝説を生み出してるんだぞぅ!」
俺は隠すことなく見せつけ、コイツ等の反応を楽しんだ。ちょっとだが露出狂の気持ちが解ったかも…
「分かったから見せつけんな! 早ぅ服を着ろ!」
「じゃぁ一旦出て行け! 僕は兎も角、女性が居るんだぞ…気を利かせろ!」
「そ、そうじゃな…分かった、大丈夫になったら呼べ…部屋の外で待っておるからな」
奴等が出て行くのを確認すると、ベッドの影からシスター・パメラが顔を出し目で訴えてくる…“大丈夫?”と。
その顔があまりにも可愛かったので、彼女を抱き上げると第5ラウンドへ突入した!
暫くすると…
「服を着ろと言ったじゃろ! 何で続きを始めるんじゃー!!?」
と、爺さんが怒鳴り込んできた。
「何だよぉ~…僕の楽しみタイムを邪魔するなよぉ~…」
リュカSIDE END
(サラン)
ブライSIDE
何とか二人に服を着させ、シスター・パメラには帰ってもらい話の出来る状況を作り出す。
「何? ルーラを使いみんなを大至急お城へ連れてきたってのに、この仕打ちって…」
ギンギンにいきり立っている状態での中止命令じゃった…多分まだ途中だったのじゃろう。
これ以上ないくらい不平を言うリュカ…
「済まんとは思っている。じゃが緊急極まりない用件があったんじゃよ!」
「何だ? 王様が死んじゃったのか? だから僕に王様をやれとか言うのか? アリーナと結婚しろとか言うのか?」
「そんなトチ狂った要求なんぞするかー! 何でお前を姫様と結婚させ、サントハイムの国王にせねばならんのじゃ!? 何より陛下は生きておられる…次そんな不吉な事をほざいたら、極刑にするぞ!」
はぁ~…コイツと会話すると、必要以上に疲れるのは何故じゃ?
何故もっと真面目に会話が出来んのじゃ!?
コイツの家族は、何時もどんな思いで会話をしているんじゃ?
「じ、実はねリュカ…お父様、声が出なくなっちゃったの!」
「へー…じゃぁ小うるさくお小言を言われなくなって良かったじゃん」
「良くないわい! 陛下が喋れなくなったんじゃぞ!」
「それが何!? 僕には関係ないじゃん! 声を戻す方法なんて知らないし…僕のお楽しみを邪魔する理由にはならない」
くっ…この男、その事を根に持ってるな。
「そうじゃないのよ…色々と調べたら、この町の吟遊詩人のマローニも、以前声が出なくなった事があり、それを直すのに『囀りの蜜』を舐めたらしいの。で、その蜜が何処にあるのか尋ねたら、砂漠の西部にある『囀りの塔』に落ちている事があるらしいって分かったの…だから、またリュカにルーラで連れて行ってもらおうと思って!」
「何で僕がそんなめんどくさい事をしなきゃなんないの? 昼間は親の死に目に立ち会えないのは可哀想だと思い、面倒だったけどルーラを使って協力したけど…今度は協力してやる理由は無いよね。お楽しみを邪魔される理由は無いよね!?」
コ、コイツ…女には不自由して居らんじゃろうに…そこまで根に持たんでも!
「うぅ…ご、ごめんなさいリュカ…私に出来る事があれば何でもするから…だからお願い。お父様を助ける為、貴方の力を貸して下さい!」
な、何と言う事だ…姫様が泣きながらこの阿呆に懇願している…陛下の為にこんな阿呆に頭を下げている…ここで、これ以上断る様じゃったら殺してやるぞ!
「………じゃぁ…コレ!」
姫様の涙を見たリュカは、一層不愉快な顔付きになり1つの包みを差し出した。
あれは昼間見た様な気が……
「お子ちゃまパンツは卒業して、アダルティーな格闘家を目指してよ…」
ブライSIDE END
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