| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第4章 天狼島編
  レッドノートと戦い、再び!

「こいつがギルダーツ!!?」

ブルーノートがそう言う。

「小僧!!!」

レッドノートは俺を見てそう言う。

「お兄ちゃん・・・!」

俺の腕に抱えられてるウェンディは俺の服を握ってそう言う。

「ごめん、遅くなった・・・!」

俺はウェンディとナツさん達にそう言うのだった。

「ギルダーツさん達をここへ連れて来るのに少し遅くなった。」

俺はそう言うのだった。











































数分前の事・・・

「見つけた!!」

俺は急いで行った。

「あの人達となら!待ってろ、みんな!!!」

あの人達とは・・・

「ギルダーツさん!フリードさん!ビックスローさん!」

そう、みんなで一緒に来た船まで来たのだった。
ギルダーツさんとフリードさん、ビックスローさんが
この船で先にギルドに戻ろうとしていたからだ。

「コージ?」

「一体どうしたんだ?」

「何の様だベイビー?」

3人がそう言う。

「急いで天狼島へ戻ってきてください!!」

「「「?」」」

「実は・・・」

俺は3人に事情を話した。

「それは本当か・・・!?」

「マスターが!?」

「マジかよベイビー!!?」

「・・・はい。」

「・・・わかった。針路を天狼島へ戻せ!!」

こうして船は急いで天狼島へと針路を変えた。









































「上陸して少し経って、かなりの魔力を感じてここへ来たんだ。」

しかも、初代の墓で感じた魔力と同じのを・・・。

「そうなの。」

ウェンディがそう言う。
しかしカナさんからその初代の墓の時の魔力をまだ感じる・・・
まさか・・・いや、今はそれどころじゃない!

「ここを離れろ。」

ギルダーツさんがそう言う。

「何・・・!?」

「こんなに怒ってるギルダーツは初めて見るよ。」

「・・・・・・。」

針路を天狼島へ変えてからそんな表情だったな・・・。

「ウェンディ。ナツさん達一緒に行け。」

「え?」

俺の服を握っているウェンディの手を離して、そう言う。

「俺はこいつとケリをつける。」

俺はレッドノートを見てそう言う。

「「行け!!!!」」

俺とギルダーツさんはそう言い、戦うべき相手へ接近して行った。


バッ!ゴッ!!


「!」

ブルーノートは魔法で知面をギルダーツごと持ち上げた。

ズガァァッ!

「地面が・・・!」

「ひっくり返ったー!!」

地面がひっくり変えた事に驚くルーシィとナツ。

「小僧ぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

レッドノートは右腕を上げ、掌を俺の方に向けた。

パァァァンン!!

「・・・かわしたか!」

「そう何回も喰らうかよ!!」

俺はレッドノートの魔法をかわした。しかし・・・

「(さっきより威力が上がってないか・・・!?)」

俺はそれに気がつく。

「(でもそれよりこいつを倒す!!)」

俺は心の中でそう思った。

バガッ!!

ギルダーツは自分の魔法で自分と一緒にひっくり返った地面を分解し、
そのままブルーノートを殴ろうとした。
しかしブルーノートもギルダーツの所へ飛び、殴ろうとした。

ドゴオオ!!!!

ギルダーツとブルーノートの拳がぶつかり、周りはかなり破壊されたのだった。

「おわぁー!!」

「きゃあー!!」

「あああー!!」

ナツ達は巻き込まれ、飛ばされたのだった。


「光竜の鉄拳!!」

俺はレッドノートに向かって光を宿した拳を放った。
ギルダーツさん達と一緒に船に乗って天狼島へ行った時に夕日の光を食べて、
光の魔力の方は回復したから、大丈夫だぜ!

「ふん!」


パァン!!


「っ!!」

光竜の鉄拳を押し返したか!!!

「はああぁ!!」


パァン!!


「っと!光竜の咆哮!!!」

今度は口から、光り輝く強力な光線を放った。


ズドォォォォン!!


「ぐおっ!」

よし!当たった!!


「すごい・・・!」

「こっちもあっちもなんて魔力なの・・・!?」

ウェンディとルーシィはそう言う。

「ありがとうシャルル」

「え!?別にかばってないけど?」

「というか石・・・」

ハッピーのおかしな発言につっこむ
シャルルとハッピーの顔に石が乗っている事を言うミント。

「押し負けた!?この俺が!!?」

「・・・・・・。」

ブルーノートは押し負けた事に驚いていた。

「やるなぁ小僧ぉぉぉぉっ!!!」

「ふん・・・。」

てめぇはウェンディを傷つけたからな!

「言われた通り、ここを離れた方がいいと思うんですけど・・・。」

「う・・・うん。だけど・・・」

「行こう。私達がいたら、コージとギルダーツの邪魔になる。」

「・・・・・・。」

カナの言葉にルーシィは沈黙となる。特にギルダーツの言葉に・・・。

「コイツ・・・!」

「小僧・・・!」

ブルーノートはギルダーツさんをレッドノートは俺を睨みつけていた。

「強ェーーーー!!!俺!!このケンカ見てーーーーーーー!!!」

「行くわよナツ!」

「・・・・・・。」

ルーシィさんはナツさんを引っ張り、ウェンディはマスターを運び、
カナさんは一旦ギルダーツさんの方を見て、すぐに行った。

「大事な試験だった。大人が考えるより多くの感情がガキにはあった。」

ギルダーツさんはブルーノートに向かってそう言う。

「あんたは・・・俺の大切なウェンディに手を出した・・・。」

俺はレッドノートに向かってそう言う。

「明日へ歩き出す為のガキなりの決意を、てめえ等は踏みにじったんだ・・・!」

ギルダーツさんは怒り、ブルーノートにそう言う。

「俺はそれが許さない・・・!絶対に!!」

俺は怒り、レッドノートにそう言うのだった。

「ほざけ!」

パァン!

「っ!」

俺はレッドノートの魔法をかわした。

「まだだぁ!!」

パァン!!

「ふん!」

これもかわした。

「なめるなぁ!!」

レッドノートは俺を殴りにかかってきた。

「上等!」

俺はガードし、蹴りを入れる。

ドスッ!

「っ!はぁぁぁぁ!!!」

パァン!!

「くっ!!」

今度は喰らってしまった。

「ライト・スピア!!」

俺は飛ばされながらも、ライト・スピアを放ち、レッドノートを攻撃した。

ドスッ!

「ぐぅっ!!」

ライト・スピアはレッドノートの右胸辺りに当たった。


ドン!!


「・・・っ!」

「・・・っ。」

ギルダーツとブルーノートは互いに拳で相手の頬を殴った。

「ヤロォ・・・!」

「コイツァ、飛べそうだ!!」


ゴッ!!


今度はデコ同士でぶつけた。



「ふん!」

レッドノートは俺に殴りかかってきた。

「おっと・・・!」

「喰らえ!!」


パァン!!


「ぐっ!」

俺はレッドノートの魔法をギリギリかわす。

「ライト・スピアガン!!」

俺はライト・スピアガンを放った。


ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!


「ぐおおおっ!!!はああぁぁぁぁっ!!」

レッドノートは俺が放ったライト・スピアガンを喰らうが、
何発かを自分の魔法で押し戻し、俺へと向けた。

「無駄だ!俺のライト・スピアガンはコントロールできる!!」

俺はそう言う。
すると、押し帰ってきたライト・スピアガンは再びレッドノートを襲う。


ドス!ドス!ドス!ドス!ドス!


「ぐおああああっ!!!」

「よーーし!!」

あと少しだと思っていた・・・だが次の瞬間だった・・・。



ゴゴゴゴ・・・!!!

「なっ!?天狼樹が・・・っ!!?」

何だ・・・力が、抜ける・・・!?

「はぁ!!」

パァン!!

「ぐああああっ!!!」

俺はレッドノートの魔法を受け、遠くまで飛ばされた。


「がっ!」

一方、ギルダーツはブルーノートの攻撃を受けてしまった。


ズドン!


「くっそ・・・どうなってやがる!!?」

ギルダーツのの方にもコージ同様に異変があったのだった。

「じじめ・・・アズマに妙な指令を出しておきやがったな。」

ブルーノートは倒れる天狼樹を見てそう言うのだった。






















「ギルダーツか・・・それにあの小僧、制限の枷(リスレクトシャコー)をしてたとはいえ、
 レッドノートを1度倒すとは・・・マカロフめ、なかなかのコマを持っておる。
 私以外に2人を足止めできる者がいようとはな。」

ハデスはブルーノートとレッドノートの戦いを見て、そう言う。

「さすがに時間がかかったようだが、天狼島の魔力を支配したか。
 これで妖精の尻尾(フェアリーテイル)に万が一もの勝機も消えた、ふふふ・・・。」

ハデスはそう言うのであった。
実はハデスはアズマに天狼樹の支配を命令したのだった。
天狼樹には妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章を刻んだものにかごを与え、
この島で命を落とす事を防ぎ、魔力を増強させる特別な力があったのだ。
しかし、その天狼樹が倒れると、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の加護は無効化されると同時に
妖精の尻尾(フェアリーテイル)全魔導士の魔力を奪い続けてしまうのだ。
ハデスはこれを知り、アズマを先に天狼島へと行かせたのだった。




























「やばい・・・。」

力が抜けて・・・歩くのが大変だ・・・!

「しかしなんで天狼樹が・・・それと同時に俺達にも・・・っ!?」

まさか、天狼樹が倒れた所為でこうなったのか!?

「ともかく・・・このままじゃあまずい・・・今は隠れるか・・・。」

俺はゆっくり歩き、木などに隠れる事にした。

「どこだ、小僧!」

「っ!」

やばい!来やがった!!

「ここにぶつかった跡があるって事は、近くにいる筈だ・・・出て来い!!」

出て来いと言われて、『はい、ここですよ!』って言うか!!

「くそ、草があって、足跡があるかどうかわからねえ・・・!!」

草のある所で助かった・・・さて・・・どうするか・・・。

「ふん。」

パァン!!

「!?」

「木を無くせばいいか?」

木を飛ばすか・・・!!

「ここの周りを飛ばすか。」

レッドノートは両腕を肩の高さまで上げた。

「はああぁぁぁぁっ!!!」


パァァァァァァァァン!!!!


「・・・いないか・・・。」

「(あっぶねー・・・!この木じゃなくってよかった・・・!)」

俺の隠れている場所はレッドノートの魔法の範囲から遠い所にいたからだ。

「(だがいつまでもいられねえ!静かに移動しよう。)」

俺は匍匐前進でレッドノートから遠ざけようとした。
幸いにも、草のおかげで俺の姿を見られる事は無かった。

「どこだ・・・どこにいる・・・!」

レッドノートは俺を探す為、移動し始めた。

「はぁぁぁぁぁっ!!!!」


パァァァァァン!!!!


「っ!!」

やばい・・・!奴の範囲がここまできた・・・!!!

「(くそ・・・せめて、元に戻れば・・・!!)」

「はぁぁぁぁぁっ!!!!」


パァァァァァン!!!!


「うわああっ!!」

しまった!!もう範囲に入ってたか!!!

「そこか・・・!」

やっべ・・・!!!

「見つけたぜ。」

レッドノートは俺に近寄ってきた。

「さっきの礼をさせてもらいぞ!」

レッドノートは俺を蹴った。

ドス!!

「ぐぁ!!!」

「ふん!」

次は踏みつけた。

ドスン!!

「おらおら!!」


ドス!ドス!ドス!ドス!!


「(やばい・・・!このままじゃ・・・!)」

このままじゃ、蹴られ続けて殺されちまう・・・だが、次の瞬間だった・・・!


パァァァン!


「っ!?」

「おらぁ!」

ガシッ!

「っ!?」

「光竜の咆哮!!」

俺は急いで、光り輝く強力な光線を放った。


ドスゥゥゥゥゥン!!!!!


「ぐあああっ!!!」

「っ!力が戻った!!」

突然力が抜けたと思ったら、戻ったぜ!でもなんでだろう・・・。

「力が戻ったか!まぁいい!その方が殺しがいがある!!」

レッドノートはそう言う。
実はアズマが島のコントロールをし、コージ達の魔力を奪い続けていたが、
エルザがアズマに勝利し、コージ達の魔力が戻ったからなのだった。


「あのギルダーツも魔力を失っちゃあ、てんで話にならねぇな。」

時をほんの少し戻り、ブルーノートがそう言い、倒れているギルダーツを踏んでいた。


ガッ!!


「!」

突如、踏みつけていた足がギルダーツの手によって塞がれた。

「戻ったのか!!?」

「こんなボコボコにされちまったら、
 試験官としての威厳もクソもあったもんじゃねえな。
 ガキどもの前でくらい、かっこつけさせろってんだヨ!」

ガバッ!


ギルダーツはそう言い、ブルーノートを投げた。

「おおお!!」

ブルーノートは飛ばされたが、体勢を立て直して着地した。

「いいぞ・・・!!!いいぞギルダーツ!!!!もっと飛べそうな戦いをしようぜ!!!!
 そろそろ互いに本気を出してよォ!!!」

「!!」

超重力球(ブラックホール)!!!!」

ドギャッ!!!

ブルーノートの言葉と同時に黒い小さな球が現れた。

「くぅ!?んだコレァ!!?」

その球はギルダーツと周りにあった小さな岩を引きよせていた。

「全てを吸いこむ無限の重力場!!!」


ギャギャギャギャギャ!!!


「おおおおおおお!!!」

「トベェ!!!!トベェー!!!!」



「そろそろ俺の最大の魔力を見せてやる!!」

レッドノートはそう言い、腕を上げ、両方の手のひらを俺の方へ向けた。

「!!」

「ふっトベー!!!」


バァァァァァァァァァン!!!!!!!!!


「どうだ・・・」

バッ!

「!」

「光竜の砕牙!!」

俺は光を纏った爪を横薙ぎに振るってでレッドノートを切り裂こうとした。

「(間に合うか・・・!)はぁ!!」

パァン!!

「ぐああっ!!」

「もう1発だ!!」

「させない!光竜の翼撃!!」

俺は光を纏った両腕を薙ぎ払うように振るい、レッドノートを攻撃した。

「無駄だ!!」


パァン!!



「オォラァァァ!!!」


ギャギャギャギャ・・・バキバキバキ、バキバキバキバキ!


「ヒビ・・・!!?」

ブルーノートは超重力球(ブラックホール)にヒビが入った事に気がついた。

「そんなに飛びたきゃ飛ばしてやろうか?」

「魔法が割れるとか・・・・・・え!?」

「破邪顕正、一天。」

ドゴォォ!!!!

「あああああああ・・・!!」

ギルダーツの攻撃を喰らい、ブルーノートは飛ばされた。



「ふん。(5秒まで、なんとか・・・)」

バッ!!

「っ!!」

「滅竜奥義、光刀絶翔刃!!!!」

俺は光を纏った腕を刀の形に変え、強力な斬撃をレッドノートに放った。


ズバズバズバズバズバズバズバズバ!!


「ぐあああああああっ!!!」

「そして最後に、光竜の鉤爪!!」

俺は光を宿した足でレッドノートを蹴りあげた。

「あああああああ・・・!!」

レッドノートはそのまま飛ばされた。

「ん?なんかもう1つ飛ばされってった様な・・・。」

それはブルーノートであるのだった。

「ま、いいか・・・ギルダーツさんはどこだ?」

俺はギルダーツさんを探す事にした。










「あ、いたいた!」

倒れていたギルダーツさんを発見した。

「大丈夫ですか!?」

「ああ・・・ちいと疲れただけだ。」

「そうですか・・・あ、そうだ!キャンプへ行きましょう!」

「先に行け。俺は後でいい。」

「あ・・・わかりました・・・。」

俺は(エーラ)を出し、キャンプの方へ行ったのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。レッドノートとの再戦、いかがでしたでしょうか?
次の次でハデスと戦う予定です。次回は戦いはありませんが、楽しみにしててください。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧