IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
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四人でお出かけ!後編
前書き
ずいぶんと久しぶりな投稿となります。
まだ、この作品を読んでくださる方は居るのでしょうか?
以前の感覚は取り戻せていないんですけど、ぼちぼち書き進めていきたいと思います。
「どうしてこうなった・・・・・」
織斑一夏は、目の前で繰り広げられている光景を見て、諦めたようにため息をついた。
睨みあう二人の女子。鈴と蘭は、周りを意識の外へ追い出して、二人だけの勝負を始めており、一夏には収集が付けられそうにない。
その鈴と共に来た清香は、現在弾に猛烈アタックを受けていた。当然、そんな事をすればどうなるのかは分かりきっている。
いつの間にか弾の背後に現われた拓夢に、首根っこをつかまれ引きずられていく。その姿からは悲惨な結末しか感じられず、どこからかドナドナが流れてきた。
先ほどまで、蘭との距離が少し縮まったかな?と感じていた一夏だが、まだまだ甘かったと誤解を深めていくのであった。
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニットストラトス
第36話 四人でお出かけ!後編
激しく暴走した一行だったが、しばらくすると鎮火したようだ。
弾は拓夢がつれて帰ってきたときには魂が抜けており、清香がそれを心配そうに眺めたところで復活するも、拓夢の視線によりしぼんだ。弾も、友の邪魔をする気はもとより無いので(更に言うと、清香の反応から脈がないことが分かってしまったので)渋々だが納得はしている。
蘭と鈴のほうは、傍観していた一夏が複数のOL集団に逆ナンされたところで休戦となったようだ。
敵の敵は仲間とは言えないものの、協力する場合もあるらしい。
そんなこんなで、知らない面子同士の自己紹介も終わり、一行はゲームセンターへと歩を進めたのであった。
「おおー、なんか懐かしいな!」
「確かにな。俺はそこそこ来てたけど、一夏と拓夢はそんな暇なかったもんな」
「あぁ、久しぶりに荒稼ぎすっか」
男三人は、久しぶりに訪れた遊び場にテンションが上がる。
弾は暇つぶしに来ていたのだが、一夏と拓夢はそうもいかなかった。一人で来るよりも複数人で来たほうが楽しいのがゲームセンターだと、弾は思った。
「へぇ、ここがゲームセンターなのかー」
「あれ、清香さん初めてなんですか?」
「うん。友達とかと来る場所じゃなかったからね~」
「ふふん、じゃあ今日はあたしが清香にゲーセンの楽しみ方を教えてあげるわ!」
「ちょっと鈴さん!私が清香さんについて行きますんで、いいですよ」
「ほほう?このあたしに勝負を挑もうっての・・・。いい度胸じゃない!」
「鈴さんこそ忘れたんですか?ここでの勝負は、121対120で私が勝ち越しているってことを!」
「ぐっ・・・。でもその記録も今日までよ!今から塗り替えてあげるんだからッ!」
「望むところですよっ!」
「「勝負!!」」
「お、おーい二人とも・・・。いっちゃったよ」
こちらはこちらで白熱していた、主に鈴と蘭が。
清香は完全においてけぼりである。
鼻息も荒く、のしのしと乙女らしからぬ足音をたてる二人は、真っ直ぐゲーセンの中へ突入し、格ゲー台へと向かっていった。
ワンプレイ50円の台へ向かい合うようにして座り、財布から50円玉を積み上げて準備万端である。
「う、うわぁ、すごい熱気・・・・・・」
おもわず清香が引くほどの、闘志と呼ぶに相応しい熱気を放つ二人に、彼女だけでなくゲーセンのプレイヤー達も気圧されていた。
『お、おいあれ!まさかゲーセン荒らしか!?』
『最近はちっとも現れねぇと思ったら・・・ついてるぜ!』
『お前ら来いって!すげえ勝負が見られるぞ!!』
ドン引きする清香の視線の先で、ゲーマー達が鈴と蘭の台を囲むように並び立つ。あくまでプレイの邪魔にならないようにだ。
二人はすでに慣れっこなのか、この程度の事では集中を途切れさせることはない。
「っしゃあ!いっくわよぉおお!!」
「望むところです!!」
気合を十二分入れた二人が今、激突する!!
「おおー、やっぱりこうなったか」
「あ、拓夢君。やっぱりって?」
熱狂渦巻く一角を、呆然と眺める清香の横に、いつの間にか拓夢が来ていた。
説明をもとめる清香に、拓夢は苦笑いを浮かべながら口を開く。
「鈴と蘭って一夏のこと好きだろ?」
いきなり爆弾が飛び出したが、今までの反応を見て丸分かりな分、清香の動揺は無かった。
「そのこともあるし、元々そりが合わないっつーかなんつーか、ちょくちょく衝突してたんだよ。んで、俺らが中三の春くらいに此処に来た時に、一夏が格ゲーを二人に勧めてな。そっから火がついたように毎回競い合ってるって訳よ。ちなみに、あの二人が修行だとか言い始めて、ここの格ゲープレイヤーに片っ端から勝負挑んで全員撃破しちまったもんで、ゲーセン荒らしなんて二つ名もあるんだよ」
「あぁ、やっぱり原因は一夏君だったんだ・・・」
拓夢の苦笑いが清香にも伝染した。
当の噂の本人は、弾と共にホッケーで勝負を開始しているところだ。弾曰く、絶対に譲れない戦いがあるのだそうだ。
また蘭絡みだろうと、拓夢はあたりをつけているのだが。
「まぁ他の奴等は熱中してるみたいだし、俺らもなんかするか?」
「うん!私ここ初めてだから、ちょっと楽しみなんだ」
「お、そりゃ気合入れて案内しないとな」
「ふふっ、期待しちゃっていいのかな?」
「おう、任せてくれ」
男同士、女同士。それぞれ譲れない戦いを繰り広げている最中、この二人はブレずにこの時間を楽しむのであった。
後書き
あぁ、ようやく戻ってこれましたよ。
進路も確定しましたし、気分転換に遊びまわりまして。
待ってくださっていた皆さまには大変申し訳ないです(汗
これから毎日は厳しいんですけど、そこそこのペースで更新していけたらなぁと思います。
もし、これからも読んで下さる方々がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いします。
久々の更新で口調や進め方の勝手が掴めないのですが、なんとかやっていこうと思います
それでは。
ps、送ってくださった感想は、今から順次返信していきたいと思います。
意見や感想を下さった皆様方、ありがとうございます。
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