チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
『次元震』
前書き
またまた遅くなってしまってすいません。
今回は短めになりました。
深夜のオフィス街。
それは人々が眠り建物から光が消える時間。
しかし今は世界の色が変わり文字通り人の存在せぬ空間と成り果てた世界には存在せぬはずの存在があった。
空間結界により隔離された無人の空間の空でぶつかり合う二つの閃光。
「やぁぁぁ!!」
無数の魔法弾でフェイトを狙い撃つなのは。
「ハァァァッ!」
迫り来る魔法弾をかわしつつ近くへと来たものはその手に持つ大鎌で切り裂き、なのはへと高速で迫るフェイト。
二人はお互いに譲らぬ激しい攻防を繰り広げる。
そして俺は……いつもどおり手を出さず傍観していたのだが、
「アルフか……」
人の姿で近づいて来る彼女の名を呼ぶ。
「アンタは戦わないのかい?」
彼女は問う。
「俺か?」
「女の子に戦わせといて一応男のアンタが戦わないのどうなのさ?」
オイ! 一応とか言うなよ!
俺は立派な男だ!
「う~ん 俺は戦ってもいいんだがなのははフェイトに話したい事があるみたいだしそれに俺が干渉するのもな~」
それは子供の喧嘩に大人がしゃしゃり出るようなものだ。
「ならあたしの相手でもしてもらうよ!!」
そう言って殴り掛かってくるアルフ。
「やれやれ俺はあまり戦いたくないんだけどなぁ~」
迫り来るアルフの拳を捌く、
彼女の戦い方は曲がった事が嫌いな性分なせいか良く言えば真っ直ぐだが、悪く言うとテレフォンパンチと言えよう。
確かに攻撃力は高いがフェイントなどの虚を使う事も無い拳の軌道は格闘の心得のある者ならば容易く読めるだろう。
「ちぃ! ちょこまかと!」
「『天崩流』!」
受けに徹していた事に苛立った彼女の背後に回り込み強力な体当たりをかましアルフを吹き飛ばす。
「グァッ!」
「まだやる?」
「当たり前だろ!」
再び殴り掛かって来るアルフの拳を右手で受け止めると同時に、
瞬時に身体を回り込ませ、
ー掴ー
その際の隙を逃す事なく瞬時に腕を掴み、
「そぉい!」
わざと怪我をしない程度に力を抑えて投げる!
「なぁー!?」
「どうよ」
「チィッ!」
アルフは投げられながらも空中でバランスをとり、
「喰らいな!」
複数の魔法弾を放つが、
「『発』!」
ー爆ー
魔法弾が当たる寸前に身体から闘気を爆発させてその衝撃で魔法弾を全て吹き飛ばす。
「なぁっ!?」
あまりにも予想外な方法で魔法を防がれた事に驚き行動を止めるアルフ。
当然の事ながらその瞬間を逃す事なく呪文詠唱を終え、
「喰らえ!『ピコハン』!」
零が呪文を唱えた次の瞬間、
「え?」
彼女の頭上に突如巨大な赤いハンマーのようなものが現れ、
それはアルフへと迫り、
「なぁぁぁぁっ!?」
頭部に命中した瞬間に発生したピコン♪という愉快な音ともに地面に倒れ伏すアルフ。
「ふぃ~とりあえずこっちは終わったからなのはの方は……」
俺はなのはの魔力の波動を頼りに探りなのは達を見つけてからいつもどおり傍観するが、
「「ジュエルシード封印!!」」
二人のデバイスからほぼ同時に放たれた封印の光がジュエルシードにぶつかり、
「キャアッ!?」
「あぅ!?」
強力な反発を起こしその際に起きた衝撃に弾かれる二人。
ー暴・走ー
そして二人の強力な魔力によって暴走を始めたジュエルシードから膨大なエネルギーが生まれ空間を震わせる。
「マズイッ! このままじゃ次元震が起こってしまう!!」
あれ? 今更だけどユーノいたんだ……。
「次元震?」
聞いた事の無い単語に首を傾げるなのは。
「簡単に言えば空間に発生した地震みたいなものさ」
そんな彼女にも分かりやすいように手短だが説明をする。
「このまま放っておけば何が起こるかわからない!」
「あっ! フェイトちゃん!?」
いち早くフェイトが暴走したジュエルシードに向かって飛んで行き、
「ダメだよフェイト!?」
素手で暴走するジュエルシードを掴もうとするが、
そんな無茶な行動を許すわけなどなく。
「『ノリ・メ・タンゲレ(私に触れぬ)』!!」
「ッ!?」
すんでのところで俺が創造したマグダラの聖骸布で拘束し、
「フハハハ! 美少女をフィーーーッシュ!!」
どこぞの紅い英雄のような台詞を言いながらフェイトを釣り上げ、
「アンド キャッチ!」
両腕で抱き留める。
因みにこの宝具は男性に対しては最悪とも言えるほどの効果を発揮するが女性に対しては少し頑丈な布程度なので怪我をさせる事も無かったのだ。
「ふぇっ!?」
抱きしめたフェイトを地面に下ろし、
「こんのバカチン! あんなん素手で触ったらケガだけじゃすまんぞ!!」
困惑する彼女をよそに説教をかます、
「で でも!」
「デモもテロもない! 女の子が身体に傷をつけちゃダメだろうが!」
あまり真剣に怒られた事が無いのか俺の説教で縮こまるフェイト。
「あぅ~」
「とりあえずアレは俺か封印するから黙ってみてろよ!」
「えッ!?」
「ちょっとまちなよアンタ! さっきならまだしも今みたいな膨大なエネルギーをどうやるのさ!?」
「こうするのさ!」
俺は一本の剣を創造する、
それは……優しき少女が世界の平和のために生み出した力、
そして世界最高の鍛冶屋の鍛えた剣に嵌め込む事によって十の姿を持つ聖剣へと変える剣の内の一つの姿。
「封印の剣『ルーンセイブ』!」
創った剣を手に装備し、
ー翔ー
「ハァァァッ!!」
暴走し膨大なエネルギーが荒れ狂う中へと飛び込み、
「ハァッ!」
襲い掛かるエネルギーの嵐を切り裂きながら、
その台風の目とも呼べる中心にあるジュエルシードへと迫り、
ー刺・封・印ー
「封印!」
ジュエルシードに剣を突き刺す。
剣が突き刺さった次の瞬間先程までの暴走がうそのように収まり、あたりは静かになる。
「えっ!?」
「ウソッ!?」
「暴走が収まった!?」
「ありえない!?」
目の前で起こった出来事に驚くなのは達。
「さて……」
俺は力を封印されただの宝石となったジュエルシードを手にとり、
「今回のジュエルシードは俺が預かるがいいか?」
今回は俺がこの危険物を預かる事を提案する。
「うん! 零お兄ちゃんなら安心なの!」
「わかりました」
素直に納得してくれる二人と、
「しょうがないねぇ~」
「わかりました」
渋々ながらも自分達の手に終えない事を自覚して了解の意を示す二人。
とりあえずなのは達を納得させてからジュエルシードを『王の財宝』の中に仕舞い、
「今日はもう遅いから帰るぞ」
「わかったの!」
「はい」
俺はなのはを家へと送り届けてから家へと帰ると、
「ってまたかい」
フェイト達が千歳の用意したおにぎりなどの夜食を食べていた、
「おかえりなさい」
「おかえりなさいませ零様」
帰った俺に声をかける二人。
「あぁ ただいま」
「零様もお夜食はいかがですか?」
「あぁ もらうよ」
おにぎりを食べながら管理局への対策を考えるが、
「次でたしかあの真っ黒クロ助が登場したっけな」
まぁ あくまでこのまま原作通り進めばの話だけどね。
とりあえずあの真っ黒クロ助にわざと攻撃させてこっちに有利な状況をつくらせてどうにかするか。
「どうせ今回の件であのアホ共にバレただろうしなぁ~」
ムカつくから絶対にあのKYに月詠と魔力消失の呪いをかけてやる。
「まぁ やるだけやりますか」
とりあえずなのは入局フラグは叩き折らせてもらうとしますか。
ちなみにその頃のなのはというと、
「くちゅん!」
うぅ~ いきなりくしゃみが出たの。
「誰かなのはの事 噂でもしてるのかな?」
「どうしたのなのは?」
なのはに話し掛けるユーノ、
「なんでもないよユーノ君」
なんでもないと答える彼女。
「そう?」
「うん それじゃあ おやすみユーノ君」
「おやすみ」
自分の噂に反応しつつも静かに寝入っていった。
後書き
今回も遅くなってしまってすいません。
また仕事と学校の課題で時間を取られてしまい遅くなってしまいました。
こんな駄作者ですがこれからも暖かな目で見守っていただけると嬉しいです。
あとよろしければ感想やアドバイスをお願い致します。
ページ上へ戻る