FAIRY TAIL〜黒き妖精王〜
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8話 鉄竜と怒る妖精王
sideレイン
なるほどな……にしても…
「ぷっ……はははははは‼だっせえなお前ら!」
「「「「‼⁉⁇」」」」
「今…何て…?」
「だっせえって言ったんだよ…ぷぷっ……こっちから乗り込んでおいて負けて帰ってくるとかダサすぎるだろ。それで俺たちに協力しろとかおかしくねえか?」
「お前もそう思うかレイン」
「ああ、めずらしく意見があったなラクサス」
「ジジイに言っとけさっさと俺にマスターの座をよこせってなはっはっは!」
「じゃあな、切るぞ」
俺が通信を切ろうとした時
「待てよレイン……」
と言う声が聞こえた
魔結晶をみて俺は驚いた
「ジェット……⁉」
「ハァ…ハァ…ファントムにやられたのは俺たちだ……だせえよな…俺たちは…レビィを護れなかった……‼」
おい……今何て言った?レビィがやられた?ファントムに?
「悔しいけど、俺やドロイじゃレビィを護れねえ‼頼むレイン、俺たちに力を貸してくれ‼」
「ミラ……レビィ達がやられたってのは本当か?」
「……ええ、そうよ…」
ピシィッ‼
「許さねえぞファントム……‼‼」
ピシッ‼
パリィン‼
「商神旅行‼」
フォン‼
後悔しろよファントム‼‼
side out
妖精の尻尾
ズゥン‼ズゥン‼
「な、何の音だ⁉」
「外からだ!」
「おい…何だよあれ!」
ギルドの外に見えたのは
幽鬼の支配者のギルドだった
「魔導収束砲ジュピター用意」
「ジュピターだと⁉あんなものをここで撃たれたらひとたまりもないぞ‼‼」
「逃げろ‼‼」
「くっ…ギルドはやらせん‼」
「エルザ!」
「換装!」
エルザが換装したのは最大の防御力を誇る金剛の鎧
「よせ!エルザ!」
「ナツ!今はエルザを信じろ!」
「エルザーーー‼」
『これで私達の勝ちだあああ‼‼』
ドォオオオオオン‼‼
『ふははは!やったぞ!マカロフもエルザもこれで戦闘不能だ!それにその他のS級魔導士は全て不在貴様らには勝ち目が………何ィ⁉』
土煙が晴れそこには…
『何故貴様がそこにいる⁉』
「あーあー、来て見たらこれかよ……簡単に命を投げ出すなよなエルザ」
無傷のエルザそしてフード付きの青いコート、肩まである黒い髪の男レイン・クライスがいた
「レイン…一体どうやって………なるほど…」
エルザの視線の先にあったのは主護りし百合の花弁だった。その数なんと50枚
「主護りし百合の花弁モード青、完全防御青は最強の防御力を持つ。ジュピターじゃあこいつは破れねえよ」
『レイン……クライス……妖精王か‼』
「さて、レビィ達をやったのは誰だ」
『ギヒッ!それは多分俺だな』
「鉄竜のガジルか……そこで待ってろ……換装……傲慢なる天使の羽‼
お前はこいつとリリーで十分だ」
レインの背中には青い天使の羽が3対6枚現れた
『ふふふ…その程度のチンケな翼と盾で私のギルドのエースを相手すると?傲るなよ妖精王‼』
「そうか?はぁぁぁあ‼」
レインはファントムのギルドへ飛んで行った。
そして、レインが通ったあとの湖は凍りついていた。
sideレイン
ちっ……何処から入るか….…
面倒だ壁喰うか…
羽を一旦しまってっと……
するとジョゼの声が聞こえて来た
『15分……ジュピターの再発射までの時間だ!それまで怯えろ‼妖精のクズども‼‼』
「換装…万物喰らいし暴食の蠅王の口」
俺の手には黒い手袋がはめられていた。
手袋と言っても正確には指ぬきグローブに近い形だ。手の甲の部分には髑髏が描かれている。
我ながら中二病精神たっぷりな道具だと思う。
「さて……喰うか‼」
すると、掌に穴が空いた。とても暗く深い穴だった。
形は5cmほどの楕円形それが両手に1つずつ。
それを壁に当てると
シュゴォォォォオ
と聞こえそうな勢いで壁が穴に吸い込まれていった
5秒ほどするとドアを作れそうなほど大きな穴が空いた
「やりすぎたかな?」
俺が使った万物喰らいし暴食の蠅王の口は生物以外なら何でも無限に喰える口(?)を持った手袋だ。
ちなみに、生物では無いので魔法も喰える。
「どこだガジルゥゥゥゥウ‼‼」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……‼‼
side out
sideガジル
ギヒッ!俺を倒す?舐めるなよ妖精王!
妖精が竜に勝てる訳が無いだろ!
「どこだガジルゥゥゥゥウ‼」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
な…何だ⁉この魔力は⁉
ボゴォ!
ボゴォ!
ボゴォ!
ドガァン‼‼
「見つけたぞ……ガジルゥウウウウウ‼」
床を突き破って来たのはさっき俺にケンカを売って来た生意気な妖精王だった。
「何だ?仲間がやられて怒っているのか?それともあの青い髪のやつはお前の女か?ギヒヒッ!あいつをいたぶるのは楽しかったぜ」
そして俺は後悔した
こいつの前でこんな事言わなければ良かったと
「ふざけるなああああ‼‼」
side out
sideレイン
「何だ?仲間がやられて怒っているのか?それともあの青い髪のやつはお前の女か?ギヒヒッ!あいつをいたぶるのは楽しかったぜ」
そう言われたとき俺の中の何かが切れた
「ふざけるなあああああ‼」
こいつは……潰す‼‼
「換装!傲慢なる天使の羽、主護りし百合の花弁‼‼
後悔させてやる……妖精にケンカを売った事を‼‼」
「ギヒッ!やってみろ!鉄竜剣!」
「モード青完全防御」
ガキィン!
「ジュピターにも満たないその程度の攻撃じゃあこれは突破出来んよ」
「なら……鉄竜の咆哮‼」
「氷獄の壁」
ガガガガガガッ‼
「なっ……⁉」
「どうした?それで終わりか?なら次は俺が攻撃する番だな。モード赤」
俺はリリーを赤に変えた。
赤はリリー唯一の攻撃専門形態だ。
「ホラホラホラホラ‼どうした?その程度かよ!」
ズドン!
ズドン!
ズドン!
「ガッ…グッ…ガッ…ガァ‼」
「ハァァァァァア‼」
50枚の花弁がレインの後ろで円を描き始め
「レイフォールショット‼」
その全てがガジルめがけて飛んで行った
「ぎゃああああああ‼‼」
ドガガガガガガガガガガガ‼‼
「お前はそういえばナツと同じ滅竜魔導士だったな。ほら、鉄食えよ待ってやる」
「なめやがって……上等だ‼‼」
ガツガツ
パキッ
ガキッ
「ふぅ〜食ったら力が湧いて来た……滅竜奥義・業魔鉄神剣‼‼」
「モード緑吸収」
ガジルの渾身の滅竜奥義
しかしその一撃すらもレインには届かなかった
「滅竜奥義が……効かない…⁉」
「理解したか?お前がケンカを売った相手がどんな奴なのか……
たかが竜程度が妖精王にケンカを売るんじゃねえよ‼‼」
「ヒッ……」
ガジルはこの時始めて恐怖を感じていた
自分の力では絶対に敵わ無い敵の存在に
如何なる攻撃も通じない敵に
絶対的な力に
レインの全てに恐怖していた
「モード黄捕縛!」
今度はリリーから光が放たれガジルを捉えた。
「な、何だこれ!動けねぇ!」
※今のガジルはBREACHの六錠光牢的な事になってると考えて下さい
レインはガジルの頭に手を置き
「凍れ……」
「た…頼む…止めてくれ‼」
「断る……審判の吹雪」
背中の羽がガジルを包み氷漬けにした
「ファントムを潰したら解放してやる。安心しろ凍死はしねえよ」
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