ソードアート・オンライン ~人形使いの集い~ フェアリーダンス
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Full Auto Hunting Start!!
こいつはスゲー
一旦ログアウトしてパソコンにかじりつく、これは単なる便利ツールなんかじゃないぞ?
スパイダーマンをタゲってプロパティ画面を開くと各種情報が一覧表示される
それはアミュスフィアの純正クライアントを使用している時に見えるものだけではなく
本来なら見えないはずの隠しパラメーターなんかも表示されていた
種族ステータス、同種族Kill数、異種族Kill数、種族貢献値、次期スキルアップまでの経験値といったものだ
もちろん他人のキャラクターをタゲっても同じように各種項目が表示される
その中にはHPやMPの量もあるし、飛行可能時間の残量も見える、強化バフの種類や残時間も全部わかる
装備してる武器防具やインベントリースロットの中身も全部見える、もう丸裸同然だ
次に編集メニューから設定画面を開く、まずはハンティングエリアの設定らしい
狩場の全体MAPが表示されるので、適当にマウスで四角に囲う
次に、その範囲内に出没するモンスターの一覧が表示されるのでチェックボックスに印を付ける
個別のプロパティを開くとモンスが使ってくるスキルの情報、アクティブかパッシブか
倒した時に獲得できるEXPやドロップアイテムについての詳細情報が表示される
その次はモンスターに攻撃する手段を設定、物理攻撃か魔法攻撃か、あるいは両方か
それぞれの攻撃を行う際に剣と魔法杖を持ち替えるか否か
HPが減ったら回復ポーションを使うのか、ヒール魔法を使うのか、それとも飛んで逃げるのか
死亡したら即最寄るか、強制切断するか、時間切れの転送を待つか
他人に蘇生アイテムやスキルを使用された場合、無視するのか、受け入れるのか、条件付きで受け入れるのか
PTに勧誘されたら断るのか、JOINするのか、条件付きでJOINするのか etc etc etc
こいつはヤバイぞ、マジでヤバイぞ、俺は不安と興奮を必死に抑えながら各種設定を行う
そして人目につきにくい狩場へとマウスとキーボードを巧みに操作しながら移動させる
レーダーマップで周囲に誰もいない事を確認
ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!おおおおおっ、刻むぞ血液のビート!
スパイダーマンFull Auto Hunting Start!!
パソコン画面の中でスパイダーマンが軽く震える、そして索敵圏内にいるバンダースナッチへと向かっていく
そして途中に生えている木に激突し、そのまま動かなくなった
「あれ?」
スパイダーマンのFull Auto Hunting をstopさせて設定項目を見直す
どうやら障害物回避が漏れていたらしい
[Barrier Control Settings]
act:Round;;Turn;;Side Shift 500/p;;wait 5/s;;rad 30/r
/* inact:Round;;Turn;;Side Shift 500/p;;wait 5/s;;rad 30/r */
いきなりドジってしまったが気をとりなおして再度スパイダーマンFull Auto Hunting Start!!
華麗に木を避けたスパイダーマンがバンダースナッチに攻撃開始
殴る蹴るの暴行を加えバンダースナッチのアバターが砕け散って死亡
引き続いて次のモンスをサーチ、そして移動して殴る蹴るの暴行
どうやら手動での操作と違い、1つ1つの動きに一瞬の間があるようだ
人間だと今戦ってるモンスが死にかけた段階で次のモンスに狙いを定めるわけだが
こいつはそういう風には行かないらしい、とはいえこれだけ動けるってのはたいしたもんだぜ
一旦Full Auto Hunting をstopさせてステータス情報を眺めていると
どこからともなくオレンジ色の弾が飛んできて炸裂しスパイダーマンのHPが半分消し飛ぶ
いつのまにかDIの巡回に引っかかり攻撃を受けたらしい、しくじったぜ
そこに4人のDIメンバーが飛来して取り囲まれ、殴る蹴るの暴行を受けてアバターが砕け散って死亡
即座に最寄ボタンを押してスイルベーンの広場にリスポーン
しくじったなと思いつつ、MBZの皆にツールの事を教えてやると、思った通り食いついてきた
クレクレと言うのでコピーしてメールで送ってやる
しばらくすると皆スパイキャラでログインしてきた
「どう?」
「昔のFF14みたいな画面になるんだね」
「これスゲー」
「アミュスフィアいらないじゃんwww」
「チートキタコレ!」
「これがBOTか、実物触るの初めてだよ」
「なんか色々できそうだね」
「ちょっと狩りしてみようか」
「DIの連中が巡回してるから街からでるの難しいかも」
「じゃあ3垢目買っちゃう?」と提案すると皆「OKPK、速攻で買って来る」との事
俺も大井町のヤマダ電機へ行き3つめのALOを購入
同じTVゲームを3つも買うとか凄い廃人みたいだ
パッケージを開封して小さなROMカードを取り出し、ゲーム機に挿入する
数秒でインジケーターが点滅から点灯へと変わる
アミュスフィアを頭に装着して目を閉じる
さすがに3回目となると不安も興奮も感じないし心臓のビートも速まらないが俺は叫ぶ
「リンクスタート」
目の前が暗くなったと思ったら光の渦が現れ、視覚やら聴覚、触覚その他各種のリンク状態を示すマークが表示される
続いてアカウント情報の登録画面が表示されるのでユーザーIDとパスワードを登録
画面が転換してキャラクター作成のロビー画面へと移動する
キャラクター名は「アイギス」、種族はウンディーネ
容姿はデフォルトのままOKボタンを押す
目の前が再び暗転して霧がはれると俺はウンディーネの街の中にいた
キャラクターの準備が完了したのでアミュスフィア側をログアウトし、パソコン側で再度ログイン
さて、合流しようかと思ったが各自が思い思いに新キャラを作成したので所在がバラバラだ
でもなんだかサラマンダー率が高いような?
まあ、しばらくALOをプレイしているとわかることだがゲームバランス的に
サラマンダーとウンディーネ以外はいらない子なんだよね
俺Tueeee厨はサラマンダーを選べば間違いないし、後衛で頑張りたいならウンディーネしか選択肢が無い
俺 :マードック(シルフ)、2nd:スパイダーマン(シルフ)、3rd:アイギス(ウンディーネ)
吉永君:ヨッシー(シルフ)、2nd:エスピオナージ(シルフ)、3rd:ピノキオ(サラマンダー)
角田君:キノッピー(シルフ)、2nd:マタハリ(シルフ)、3rd:トランスフォーマー(ケットシー)
4Fバイトリーダー:シャルル(シルフ)、2nd:モサド(シルフ)、3rd:キャシャーン(サラマンダー)
斉藤君・ジェリル(レプラコーン)、2nd:ダンバイン(ブーカ)、3rd:ビルバイン(ウンディーネ)
中島嬢・レイヤー(ウンディーネ)、2nd:ウシジマ(シルフ)、3rd:アカさん(サラマンダー)
木村嬢・タマちゃん(ノーム)、2nd:バンブーブレード(インプ)、3rd:ブレードブレイバー(シルフ)
皆で合流しようにも移動だけで数時間かかってしまう広大なワールドマップ
早くテレポートシステムを実装してくれないもんかね
仕方ないので近場や同種族で3組に別れて遊ぶ事になった
・アイギス(ウンディーネ)、ビルバイン(ウンディーネ)、バッテンロボ丸 (スプリガン)
・アトム(シルフ)、R2D2(シルフ)、ブレードブレイバー(シルフ)、トランスフォーマー(ケットシー)
・キャシャーン(サラマンダー)、ピノキオ(サラマンダー)、ソムリエ(サラマンダー)
アカさん(サラマンダー)、ガンツ(サラマンダー)
それぞれ、あーでもないこーでもないとツールの設定を試行錯誤して
それらしい動きができるようになったものの、やはり動作の端々がぎこちない
付近にいた中華様のBOTの動きをこっそり観察してみるが、あきらかに我々のとは動きが違う
かといって中身がいるわけではない
彼らの使っているツールの方が優秀なのだろうか?
そんなこんなで遊んでいるうちに02:00
眠くなったのでログアウトして風呂に入って寝る
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