実家がやばい、おかしい
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俺の無駄な努力と、兄の無駄な努力
表札の先にはドアがあり、そのドアを開けると、そこには普通の部屋が広がっていた
母さんも、普通に父さんも、テレビを見ながらお茶を飲んでいる
「あら、あんたすごいわねぇ。ここまで来れたの?」
「来れたの?じゃねーーよ!!どんだけ俺がひどい目に合ったと思ってるんだよ!」
すると母さんは落ち着いて答えた
「そんなの母さんに言わないでよ~こんな風に家を改造したのは兄ちゃんなんだら」
「兄貴?」
そう、俺のペットに「ジェネラル・ルージュ」という中二な名前を付けた張本人である
確かに、兄貴は優れた研究家で改造が得意だ。だがこんな危険な改造はひどい
「どうしてここまでこうなったんだよ」
「それは、上の家に住まなくなったから、下で住むことにしたの。そのため、上の家はもう自由にしてよかったから、兄ちゃんが、こんなにしたのよ。防犯対策みたいなものよ」
「でも・・・・・お風呂のお湯が出たりしたぞ?!」
「あれは手間を省くため」
「あんなところいかないだろ!」
「まずあんたは入る場所が違ったのよ」
「は?」
俺はそう聞いて開いた口がふさがらなかった
「裏口から入ればこんなになることもなかったのに」
「な・・・・・・・なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
じゃあ俺の今までの行動は間違っていたというのか!最悪だ、さいっあくだっ!
「まぁ茶でも飲め」
父さんは麦茶を出した
「いいよ・・・・いらねぇよ・・・・・」
気持ちの落ち込みは半端なく、俺は立ち直れなくなっていた
実家がやばく、おかしくなっていたのは
すべて兄貴のせいだった・・・・・
「おう、まぁ、楽しかったろ?」
そういったのは床下から這い上がってきた兄貴だった。地下のさらに地下って・・・・何がしたいんだ!
「楽しいわけないだろ!バカヤロー!」
俺は兄貴に当たり散らした
まぁ、今日もこの家は平和です
おしまい・・・・・
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