レインボークラウン
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第一話
第一話 六人に加えて
華奈子は学校に来たところでクラウンのリーダーである梨花から思わぬ話を聞いた、その話はどういったものかというと。
「七人目って?」
「だから、私達今六人だけれど」
梨花はクラウンのメンバーの数のことを言っていた。
「そこにね」
「もう一人加わるのね」
「そうなるみたいなのよ」
「それ本当!?」
華奈子は話を理解してあらためて梨花に問うた。
「七人目って」
「そう、七人目がね」
「ううん、成程ね」
「けれどその七人目の娘だけれど」
梨花は華奈子にさらに話す。
「どういった娘かっていうとね」
「わからないのね」
「そうなの、誰かっていうと」
梨花は首を捻っていた。
「悪い娘じゃないみたいだけれど」
「あたし達の知ってる娘かしら」
「私達の?」
「うん、だったらいいけれど」
「どうかしらね」
梨花はここでまた首を傾げさせた。
「私が聞いたのは七人目の娘が来ると聞いただけで」
「それ以外もなのね」
「どうしたものかしら。この状況は」
「誰か調べたいところね」
行動派の華奈子の考えではそうなる。
「そうする?ここは」
「そうね、難しいところね」
「まずは誰かね」
また言う華奈子だった。
「それを見ないとね」
「他の娘ともお話したいけれど」
ここでこう言った梨花だった。
「そうしない?」
「そうね、それじゃあね」
華奈子も頷いた、そしてだった。
このことについて六人で話をすることになったのだった。
そのことが決まってからまた言う華奈子だった。
「バンドの楽器はどうなるのかしら」
「そのことは後になるわね」
とりあえずは七人目が誰かということだった。バンドのことは今は全くと言っていいまでに白紙の状況だった。46
「今じゃなくてもいいわね」
「じゃあとりあえずは」
「そう、お話しましょう」
六人で、全てはそれからだった。
第一話 完
2013・1・14
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