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天才少年と電脳少女

作者:ザクロ
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龍次の過去

僕は生まれながらにして、第二のモーツアルト、はたまた世界の5本の指に入るほどの天才と呼ばれた
生まれながらして計算が得意で、4歳ではもう、中学生が通える塾に行っていたはずだ
そのとき、同じ天才を見つけた。それが、慎次だった。その時は、まだ自分に双子がいることすら知らなかった。
その後、僕はもっと頭のいいところに行くために、イギリスへわたった。その時、母親にすべてを告げられた
「あなたには、双子の弟がいるの。その名は慎次。あなたと同じほどの脳を持つ天才。天才は、同じ場所に二人もいてはいけないの・・・・わかってちょうだい」
そこで、僕は慎次の存在を知った。それから母親は、日本に帰って行った
それからというもの、僕は孤独だった。たまに来る両親に心を癒されたが、それでも、何でも分かってしまい、なんでも覚えてしまう僕の脳は、勉強することを拒まず、勉強だけが、僕の孤独をいやした
それが、僕にとってどれだけつらかったか、今思い返しても、つらいだけだ
その後、両親が死に、僕はさらに孤独になった。そのころから、こんなことを考え始めていた
「人間とは、なんて弱く、簡単に死んでしまうんだろう。そうだ、絶対に死なない世界をつくろう。そして、人間という弱くバカな奴らがいる世界から消えよう。だって僕は、神様なんだ」
その時から、僕はその野望をかなえるべく、研究を始めた。それと同時に、僕は世界中から神様といわれるようになった
それにより、僕の自信は高まり、僕は何でもできるんだと思い込むようになった
本当は仲間なんていなくて、孤独で、一番弱いのに、そのころはそんなこと考えたこともなかった
仲間なんていらなかったんだ  
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