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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0116話

 出撃してきた機体、そしてクロガネやヒリュウ改の姿を見たリーはクロガネへと通信を送った。
 クロガネについては地上のアースクレイドルが落ちた事を説明した時に話していたので、既に確認するまでもなくテツヤが艦長であると理解していたのだろう。

「クロガネか。報告は聞いていたが、ダイテツ・ミナセの命と引き替えにようやくスペースノア級の艦長になれたか」
「黙れ、リー・リンジュン! 本艦の艦長はあくまでもダイテツ中佐だ!」

 テツヤの言葉を鼻で嗤うリー。その目には既に侮蔑の色しか見えない。

「死人が艦長だと? 死んだ者は無力だ。それに引きずられるなど、反吐が出る。それに貴様の事だ。新艦長の座は辞退して艦長代理に甘んじているんだろう? だが、所詮No.2の貴様にはそれが分相応だ」
「何とでも言え。だが、お前達との決着はここで付ける!」

 テツヤのその言葉に割り込ませて貰う。

「そうだな、俺達もそのつもりでここにいる」
「アクセルさん!」

 俺の言葉に応じたのはエクサランス・コスモドライバーに乗るラウルだ。その表情は以前までの甘さは感じられず、覚悟を決めた男のものだった。

「ラウルか……ここにいるという事は、俺達と戦う道を選択したようだな」
「この艦に来て、アクセルさんの事を色々と聞かせて貰った。正直、アクセルさんが何を考えているのか俺には分からない。ただ、これだけは分かる。俺の知ってるアクセルさんは何の意味もなくこんな事をするような人じゃない。それにレモンさんだってそうだ。そして、アクセルさんが何度もこの人達の前に立ち塞がって『自分に勝ったら知りたい事を教えてやる』と言ってるって聞いた。なら俺は、アクセルさんに勝ってその真実を聞き出してみせる!」

 なるほど。ハガネやヒリュウ改のモチベーションを上げる為に俺の原作知識を部分的に、そして意味深に漏らしてきたのだがそこにラウルも食い付いたか。だが、それは俺に取っても正直好都合。

「そうだな。なら他の奴等と同じくこの言葉を贈ろう。俺に勝てたら、俺が知っている事を教えてやろう、と」
「アクセル大尉、その言葉に嘘はありませんね?」

 そう声をかけてきたのは、ラーズアングリフ・レイブンに乗っているユウキだった。

「ユウキか。ああ、もちろん。ただし俺の知ってる事を聞くには、俺に勝ったらという大前提は変わらんがな。……そうだな、だがお前達の手向けに情報を1つ教えてやろう。俺達シャドウミラーはもうすぐ本来の作戦を実行に移す事になる。その前に、不確定要素は排除させてもらおうか」
「それならあの時……オペレーション・プランタジネットの時に排除しておくべきだったな、アクセル・アルマー」
「ベーオウルフ……いや、キョウスケ・ナンブか。その機体が俺を相手にする為のワイルドカードか」
「その場しのぎの改造機だ。お前達との戦いをしのぐ為のな」
「いいだろう。あちらの世界でもこちらの世界でも、結局俺の前に立ち塞がるのはお前か。その機体は俺が知っているゲシュペンストMk-Ⅲによく似ている。あちら側のベーオウルフは核融合炉3基の連鎖爆発で消滅したが……果たしてお前はどうかな?」
「か、核融合炉3基の連鎖爆発!?」

 俺のその言葉に驚きの声を上げたのはブリットだ。通信画面に映っている顔には驚愕の色が貼り付いている。

「……恐らく事実だろう。隊長はこちらに転移する時に最後までテスラ研で殿として戦っていた。そしてあのベーオウルフ相手に生き残った以上、ブラフではないと思われる」
「W17……いや、ラミア・ラヴレスか」
「はい。既に皆に私達の事は話しちゃったりして……話してあります。もちろんその目的も」
「そうそう。ラミアちゃんのおかげであなた達の正体やら目的やらはもう既に知ってるのよね」
「なら、俺達の本来の作戦というのも予測出来ている訳か、エクセレン・ブロウニング」
「そそ。システムXNであっちの世界に帰って、あっちの連邦軍を制圧! ……違う?」

 さすがにレモンの基になっただけあって、その軽い態度に似合わず頭の回転が速い。だが1つだけ間違っている所がある。今エクセレンが語った目的はあくまでもヴィンデルのものであり、俺のものではないという事だ。

「……そうだな。ヴィンデルの目的は確かにそうだろう」
「あぁ? その言い方だと、まるでお前の目的は違うみたいじゃねぇか」

 アーマリオンに乗っているカチーナが通信に割り込んでくる。原作通りに直情的な性格をしているのがよく分かる話し方だ。

「アクセル・アルマー。確かにカチーナ中尉の言う通り、今の言い方ではお前とヴィンデルの目的が違うように聞こえる。……どうなのだ?」
「さて、どうだろうな。だがシステムXNをより安定して使うにはヘリオス、お前が必要だというのに変わりはない。だが……ヴィンデルは最悪の場合ヘリオス無しでも次元転移を行うつもりだろう」
「だが、それは……」
「ああ。その危険性は残念ながら実証済みだ。実際、こちら側に来る際には多くの部下や仲間を失った」

 もっとも、それはあちらの世界でシステムXNで次元転移した時の話だ。アースクレイドルやインスペクターの技術を使い、改良・安定した今のシステムXNなら恐らくギリアム無しでも無事あちらの世界へと辿り着く事が可能だろう。それをする予定はないが。

「……アクセル大尉」
「オウカか。お前もそこにいると言う事は、俺と戦う事を決めたのだろう? なら、迷うな。迷えばそれが死に繋がるぞ」

 アルブレードに乗っているオウカの瞳が揺れる。その様はスクールの長姉としてアラドやゼオラ、ラトゥーニを守っていたそれではなく、1人の人間としての顔だった。

「私にっ! 私に……あなたと、恩人であるアクセル大尉と戦えと言うのですか!」
「この場にいるという事はそういう事だ」
「それはっ……それは、こうでもしないと大尉と会えないから……だからっ!」
「……俺がお前達を助けたのは、別に正義の心とか義侠心とかそういう理由じゃない。ただ単純に助けた方がこちらに利益があると思ったからだ。そこまで恩を感じる必要は無い」
「利益と言っても、大尉は私達を助けて彼等に合流させただけじゃないですか。それが何の利益になると言うんですか」

 まさか、アラド達に対しての礼だとは言える筈もなく。ただ誤魔化すしか出来なかった。

「さて、な。それはお前が知る必要の無い話だ。ただ、お前達をアギラから救い出した事で十分利益を得たとだけは言っておく」
「それでも私達は……いえ、私はアクセル大尉に救われました! それだけは誰が何と言おうと変わりません! 例えそれがアクセル大尉、あなたでもです!」

 ……強くなったな。アギラの所から救い出した時にはどこか危うげな脆さを感じたが、今のオウカはあの時とはまるで別人のような強さを感じる。しなやかさが備わったとでもいうか。
 男子三日会わざれば……とはよく言うが、女でも同じようなものか。

「そうか。ならもう俺からは何を言う必要もない。好きにしろ」
「はい。そうさせてもらいます」

 そして次に通信に現れたのは、ブリット、リョウト、アヤの3人だった。

「ラミアさんから貴方の話は聞きました。アクセル・アルマー大尉。でも、ラミアさんの話を聞いただけではどうしても理解出来ない話があります」
「念動力の共振、か?」
「はい。貴方と僕やブリット君、アヤ大尉との間だけで起きる念動力の共振。その理由はラミアさんも知りませんでした」
「お父様に聞いても、特定の念動力者同士だけで起きる共振というのは前例がないと言ってたわ。そして共振と共に貴方に感じる、この郷愁のような懐かしい感じに関してはお手上げと。……教えて。貴方はなんなの?」
「最初は、シャドウミラーが来た世界の俺達のうち誰かがアクセル・アルマーと名乗っているのかと思った。だが、それもリョウトが実際にあんたとワシントンで会ったという事から否定された。そうなると、俺達とあんたの共通点は何だ? あんたは一体何なんだ? アヤ大尉と同じように、俺も知りたい。そして……」

 ブリットの言葉が途切れると、グルルルという獣の唸り声のような音が聞こえてくる。

「聞いての通り、虎龍王もあんたの事を知りたがっている」
「そう聞かれた時、俺が何て答えるかくらいは既に予想しているんだろう?」
「ああ。俺を倒してみろ。倒せたら俺の知ってる事を教えてやる……だろ?」

 ブリットの台詞に無言で頷く。

「インビジブルマン、いやさアクセル・アルマー。まさかお前達が平行世界からの客人だったとはな。グルンガスト参式もどきや、あんたの持ってる参式斬艦刀の技術を使ってると思しき武器。てっきりテスラ研の情報を盗み取ったものだとばかり思っていたが、まさかテスラ研はテスラ研でも、平行世界のテスラ研だったとはな。親父に聞かせたら何というのやら」

 イルムの台詞に苦笑を浮かべる。

「ちなみにW17に聞いているかもしれないが、あちらのテスラ研でも所長はこっちと同じくジョナサン・カザハラだったぞ。性格も同じくだ。W16とW17に初めて会った時には、テスラ研を制圧されたというのに口説こうとしていた程だ」
「ま、あの親父ならそうだなろうな。……お前さんとは何度もやり合ってきたが、それ程嫌いじゃない。だが、お前さん個人はともかく、シャドウミラーの目的をそのままには出来ない」
「そう、つまりは互いの主張を力で押し通すのみ、という事だ」

「アクセル・アルマー、これ以上はお前達の好き勝手にはやらせん。お前達の都合でこの世界を好き勝手に荒らそうなどとは……」
「いえ、キョウスケ中尉。それだけではありません。アクセル隊長の考えは今ひとつ分かりませんが、シャドウミラーの指揮官であるヴィンデル様ならば、最終的にはこちらの世界も否応なく戦いに巻き込まれる事になるでしょう」
「何?」
「世界の枠を越え、平行世界を渡り歩く為のシステムXN。そのような力を得て、自分達だけの世界だけで満足するとはとても思えません。特に……ヴィンデル様でございましちゃったり……いえ、ヴィンデル様ならば」

 確かに、ヴィンデルなら闘争を日常とする世界を創る為にあらゆる世界に争いの種をばらまくだろう。

「いい読みだ、ラミア。言語機能が狂ってもその頭脳は冷静なままのようだな。ヴィンデルなら闘争を日常とする為にそうする可能性は高いだろう」
「じゃあ、お前等をこのまま黙って帰す訳にはいかないな!」
「ほう。ならばどうする、マサキ・アンドー?」
「決まってる。お前等をぶちのめしてそのシステムXNとやらもぶち壊させてもらう!」
「それは……マサキ・アンドーとしての判断か? それとも……ランドール・ザン・ゼノサキスとしての判断か?」

 ランドール・ザン・ゼノサキス。その名前を出した途端マサキの顔が強ばった。それも当然だろう。この名前はマサキがラ・ギアスのラングラン王国で授かった聖号だ。当然地上で知ってる者は1人もいない筈のものなのだから。

「てめえ……本当に何者だ? 地上では1度もその名を名乗った事は無い。それなのに何故その名前を知ってやがる。……シュウより得体が知れないな」
「ちょっとマサキ。その長い名前が何なのかは知らないけど、今はそれどころじゃないってば。早いとこアクセル大尉を倒してヴィンデルとかいうのも倒さなきゃいけないんだから。……アクセル大尉、悪いけどそこを退いて貰うよ」
「ヴィンデルの下に辿り着きたいのなら俺を倒していく事だな、カーラ」

 ランドグリーズ・レイブンに乗っているカーラへと声をかけ、アルトアイゼン・リーゼへと機体を向ける。

「さあ、キョウスケ・ナンブ、ラミア・ラヴレス、互いの主張は通した。後はどちらが正しいか決めるだけだ」
「勝った方が正しいとは限らないが、この戦いは絶対に勝たなければならん。その為に用意した、俺の最後にして最高のカード……ここで切らせて貰う!」
「ああ。ここが正念場。今までのように手加減をしてはやれないが……構わないな?」
「こちらとて、正真正銘本気でいかせてもらう!」

 こちらの戦力はシロガネにトライロバイト級のギャンランド、その他あちらの世界から持ってきた戦力や、アースクレイドルで製造した機体を惜しみなく出しているし、インスペクターの無人兵器もそれなりにある。そしてエキドナのヴァイサーガに、俺のグロウセイヴァー。パイロットにしてもレモンの研究の成果で量産型Wの性能はかなり高くなっている。さすがにクロガネやヒリュウ改のパイロットに比べれば落ちるが、それだって人数の多さである程度は埋める事が可能だ。
 総合的に見て戦力は互角と言ってもいいだろう。

「W16、命令だ」
「は? 既にレモン様からアクセル隊長を守るようにと命じられていますが」
「いや、俺の事よりもドルムの防衛に徹しろ。ここをそう易々と通しては、今までの苦労が水の泡だ」
「ですが……」
「俺が奴等に負けると思っているのか? シャドウミラー最強というのはそんなに安い存在なのか?」
「いえ……了解しました。ドルムの防衛にまわります」

 不承不承だろうがこちらの命令を受諾したエキドナは、前線にいる俺の後ろから離れてドルムの方へと戻る。

「さぁ、お前達にとってもここが正念場だ! この俺を倒せないようではインスペクターにも、そしてアインストにも勝つ事は出来ないぞ! この戦いの中で培ってきたお前達の全力をこの俺に見せてみろ! 余りに情けない戦いぶりを見せるのなら……その身を文字通り喰らわせてもらう!」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:31
PP:115
格闘:230
射撃:248
技量:240
防御:237
回避:265
命中:287
SP:390
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:168 
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