天才少年と電脳少女
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すべてをやり直す
あれから何時間たっただろうか。いや、何日たっただろうか。気づいたら俺は現実世界に戻ってきていた
俺は何とか生きている。それより、ほかのみんなは大丈夫なのか、それが心配だった
パソコンのディスプレイを見ると、そこには、セブンウィルス全員と、龍次の姿があった。奈菜は元気よくにこにことしている。
俺はパソコンにつながれているヘッドフォンマイクから、パソコンにデータを組み込んだ後、みんなに話しかけた
「みんな、無事だったか・・・・ならよかった・・・・」
俺はほっと、ため息をついた。
「慎次君!命がけで助けてくれてありがとう!慎次君、大好き!」
周りの目を気にしない奈菜の性格もそのままだ。俺はさらに安心した
「慎次、お前すげぇな!やっぱり天才だぜ!」
ヘキサゴンはピョンピョンはねて、喜びを表していた。横でいろはも、俺をじっと見つめていた
その8人を見て、俺は決心した。その気持ちを、俺は言葉で表現することにした
「みんな、聞いてくれないか?」
「何?」
奈菜が答えた
「龍次が許されない、人殺しという名の大罪を犯した、それはみんなわかっていることだろう。だが、そんな龍次を、許してやってほしいんだ。ただでとは言わない。俺も一生懸命努力する。努力して、みんなをもう一度、現実世界で生き返らせる!だから、みんな、何年かかるかわからないが、待っていてくれ。必ず、みんなを元に戻すから!」
それは、一度死んだ人間を生き返らせるという、神に等しい技術だった。それを、人間の知能でやるというのだ
大丈夫、俺は人間ではないほどの頭脳を持っている。そして、人間が本当は誰もが持っている感情を表に出せている
「きっと、すべてをやり直す」
そして、俺の新たな戦いは、また始まった・・・・
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