転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0109話
ハガネとヒリュウ改が去ったラングレー基地。その上空に浮かんでいるシロガネのブリッジで俺達はメキボスと通信で話していた。
「お前達の受け入れ態勢は出来ている。俺達は一足先にドルムへ行くぜ」
「了解した」
メキボスの言葉に、ヴィンデルが頷く。ちなみにドルムというのはホワイトスターの代わりにインスペクターが運んできた宇宙要塞の名前だ。ホワイトスター程ではないにしろ、かなりの大きさを誇っている。
「言っておくが、くれぐれも妙な真似をするんじゃねえぞ。うちのボスは可愛い顔して何とやら、だからな」
「覚えておこう」
「じゃ、あばよ」
その言葉を最後に通信が切れる。可愛い顔して何とやら、か。確かに実の兄であるメキボスでさえあっさりと切り捨てる男だ。その言葉はウェンドロの本質を表しているのだろう。
「随分とノリの軽い異星人さんね。それに可愛い顔してって事は、向こうのボスは女の子なのかしら?」
「あるいは、童顔の子供とかかもな」
「さすがに子供が指揮官って事はないんじゃないの?」
「さて、それはどうかな? ……で、ヴィンデル。俺達はこのままドルムへ向かうのか?」
「ああ。見ての通り、下はアインストで埋め尽くされているからな。インスペクターの実情も早い内に掴んでおきたい所だ」
下、ねぇ。
「リー、下の様子はどんな具合だ?」
「ハガネとヒリュウ改は消息不明。アインストは今も増殖を続けている。連邦軍とノイエDC部隊が応戦中だが、そう長くは保たないだろう」
「アインストとぶつかったのは今日が初めてだけど、ゲシュペンストMk-Ⅲの偽物までいるなんて……どこか因縁めいたものを感じるわね」
「あのゲシュペンストMk-Ⅲモドキさえ出てこなければベーオウルフを仕留める事が出来たんだがな」
「まるで彼のピンチを救う為に現れたようなタイミングだったわね。もしかして本当に助けに来たのかしら?」
レモンの考えは恐らく正解だ。エクセレンがキョウスケの危機を強く認識し、それをエクセレンと繋がっているアルフィミィが察知。キョウスケを助ける為にアインストを無尽蔵に転移させてきた、というのが真相だろう。
とは言え、まさかそんな話を言う訳にもいかないので黙っているしかないんだが。
「まぁW17が以前報告してきた時の情報通りにアインストと何か関係があるのは確実と見ていいんじゃないのか?」
「アクセルの言う通りだとは思うけど……アインストが本格的に動き出したとなるとちょっと厄介かもしれないわね」
レモンの言葉にヴィンデルが頷きながら言葉を続ける。
「そうだな。制御の効かない戦争はただの破壊活動以外の何物でもない。最悪の事態に備える為にも、再度戦力の建て直しが必要だな」
「その為にインスペクターを利用……もとい、協力して貰うって訳だな」
「ああ。システムXNを餌にしてな」
「それでドルムへ向かうのはいいけど、アースクレイドルはどうするの? あのまま放っておく訳にもいかないでしょう? 一応フェフ博士とは協力関係を結んでいるんだし。……ローズを通してこちらと協力関係になったアーチボルドもあそこにいるんでしょう? それに他エリアで活動中の部隊だって数は少ないけどいるんだし」
こちら側の世界へと転移してきた人間は何も俺達だけではない。あちら側のDC残党やレジンスタンスでシャドウミラーに合流した者もそれ程多い訳ではないが、ある程度の人数はいる。
そんなメンバーは現在色々なエリアに散らばり、それぞれに与えられた任務をこなしている。基本的には量産型Wでは無理なような対人関係や情報収集等だ。これはブラックバード中隊の生き残りがメインとなって活動している。
他にも物資の収集や連邦に対するレジスタンスの応援、こちら側の武器や兵器の収集等がある。
「ノイエDCに関してはトップのバンを失ったのだ。しばらくは碌に動けないと見ていいだろう。アースクレイドルはフェフ博士とアーチボルドに任せる。レモン、W15と量産型Wを30人程。それと適当な機体を送ってやれ」
「了解よ」
「リー、シロガネをドルムへ向けろ。アクセル、お前はW16と共にしばし地上に留まって他エリアで展開中の部隊を回収後、ドルムへ向かえ」
「了解しました」
「こっちも了解だ。部隊の回収はギャンランドを使ってもいいのか?」
「ああ。ワンダーランドも使って構わん。ただし、貴重なトライロバイト級だ。壊すなよ」
「了解した」
「では、行動を開始しろ」
ヴィンデルの言葉を聞き、俺達は行動を開始する。
だが、シロガネのブリッジから出る前にヴィンデルに声を掛けられた。
「アクセル、ちょっといいか」
「何だ?」
「先程の戦闘中にシロガネからビルトファルケンが出撃しているが、知っていたか?」
……バレたか。
「……いや、知らないな。そもそもこのシロガネにゼオラ達は乗っていなかった筈だが?」
「アースクレイドルに連絡を取ったが、お前が引き抜いた3人、クエルボ、オウカ、ゼオラの姿がないらしい。恐らくあのビルトファルケンであちら側に投降したと思われる。……最後にもう1度聞く。本当に、知らないんだな?」
「ああ。初耳だ」
そんな俺の様子を10秒程じっと見ていたヴィンデルだったが、溜息を吐く。
「まぁ、いい。どうしても欲しい戦力という訳ではないしな。だが次はないと覚えておけ」
取りあえず見逃して貰えた、と考えていいようだな。
自慢じゃないが一応俺はシャドウミラーのエースだ。その戦力を失うのは勿体ないと考えたのだろう。
とは言え、ヴィンデルが言った通り次はないと考えるべきだな。
ギャンランドとワンダーランドで地球各地へと散らばっている味方部隊を回収しつつ移動していると、量産型Wを指揮していたエキドナからの報告が入る。
「アクセル隊長。私達の進行方向に次元転移反応を確認したと、こちらに向かっているラコタ隊からの報告がありました」
「場所は特定出来るか?」
「NA334、ポイントUT878です」
確かに俺達の進行方向に近い場所だな。
……来た、か?
恐らくラウル達だと判断しながらも、もしかしたらシャドウミラー隊が時間をずれてここに転移してきた可能性もあるので確認の意味を込めて聞いてみる。
「転移反応は俺達のもので間違いないか?」
「いえ。私達、つまりシャドウミラーのものとは違う転移反応です。つまり我が隊の者ではない可能性が高いと思われます」
決まりか。原作通りなら転移してきたのはラウル、ミズホ、ラージの3人とレイディバードにエクサランスだろう。
その俺の考えている様子を見ていたエキドナが口を開く。
「ラコタ隊に確認させますか?」
「いや、奴等はアインストとの戦いで多少なりとも消耗している筈だ。俺が確認してくる」
「隊長自ら、ですか?」
「俺達の使っているものとは違う転移反応。それにちょっと心当たりがあってな。もし俺の予想通りだとしたら、転移してくるのは俺の客だ。W16、お前はここで待機してラコタ隊を回収しろ」
「はっ、隊長が怪我をするとレモン様が悲しみますのでお気を付け下さい」
「ああ、分かってるよ。様子を見たらすぐに戻る予定だ」
エキドナへとそう声をかけ、グロウセイヴァーで出撃するべく格納庫へと向かった。
エキドナに教えられた場所は離れ小島と言える場所だった。そこで戦闘によるものだろう、爆発音が響き渡っている。
「……あれか」
グロウセイヴァーのモニタに映ったのは空に浮かぶ青に染められたエクサランス。その背には羽根のようなものが見え、周囲にいるアインストへと向けてその巨大なライフルを撃ち込んでいる。エクサランスの空戦用フレームを装備したエクサランス・フライヤーだ。
ジャンプして攻撃を仕掛けて来る敵に対してはプラズマソードを使用して切り払っているが、いかんせん実戦経験が足りない為か行動がワンテンポ遅れる事がある。
「っ!? 集中!」
恐らくラウルが操縦しているのだろう空を飛ぶエクサランス・フライヤーを狙い、鎧騎士のような外見をしたアインストゲミュートが骨で出来たようなアインストクノッヘンの影に隠れてその両腕を巨大化させ、まるでロケットパンチのように飛ばすのを目にした瞬間、殆ど無意識に精神コマンドの集中を使っていた。
「間に合えっ!」
前方の敵だけに集中していたラウルが背後から迫ったその2つの腕に気が付いた時には既に遅く、数発殴られた後にそのまま掴まれアインストゲミュートの下へと運ばれていく。
「うわああぁぁぁぁぁっ!」
「ラウルさん!」
「ラウル!」
ラウルの悲鳴と、離れた所に着陸していたレイディバードからであろうミズホとラージの悲鳴を聞きながら、俺はガン・レイピアのトリガーを引く。
精神コマンドの集中を使い、集中力が上がった状態で撃ち放たれた幾筋もの細長いビーム弾はまずアインストゲミュートの手を貫きエクサランス・フライヤーを解放する。そして次々に放たれたビーム弾が、胴体部分を巨大な牙の生えた口へと変貌していたアインストゲミュートへと殺到する。
「ファントムっ!」
あのアインストの中でも、上位個体種と言われているアインストゲミュートだ。ガン・レイピアの一撃だけで倒せるとは思っていなかった為、念の為にファントムを5機射出。レーザーブレードを発生させて突っ込み、その鎧を貫通する。
「た、助かった……?」
「ラウルさん、大丈夫ですか!」
心の底から安堵したようなラウルの声と、そのラウルを案じるミズホの声が聞こえてくる。
「あいつ等の前に姿を現すよりも前に、奴等を倒しておかないとな。T-LINKシステム、フルコンタクト。時流エンジン、フルドライブ……集中、直撃、努力……フルバースト!」
クロノスに接続されている4門の砲門を展開し、両手にはガン・レイピアとハルバート・ランチャー。そして残り23機のファントムを発射する。
次いで訪れたのは射撃の嵐だった。ビームガトリング砲の細かいビーム弾がアインストクノッヘンを構成している骨を粉々に粉砕し、リニアレールガンの狙い澄ました1撃が同じくアインストクノッヘンの頭部の骨を貫く。
ランツェ・カノーネは鎧騎士といった外見のアインストゲミュートを連続して貫通し、そこにガン・レイピアとハルバート・ランチャーがトドメの1撃を加える。
ファントムはレーザーブレードの雨と化し、アインストクノッヘンだろうがアインストゲミュートだろうがお構いなしに貫通し、破壊していく。
フルバーストを放ってから10秒弱。既に周辺には生き残っているアインストは1匹たりとも存在していなかった。
「なんという……」
ラージの驚愕の声を聞きつつ、俺はグロウセイヴァーをエクサランス・フライヤーの前へと着陸させる。
「こ、この機体はまさか……」
「アクセルさん!?」
ラージとラウルの声に懐かしさを覚えつつも、通信を開く。
「ああ。久しいな、3人とも」
「アクセルさん、あんたは一体何を考えているんだ? 俺達を攻撃したかと思えば、庇ったり、助けたり」
「それよりも、久しいですって? 僕達がアクセルさんと別れてからまだ1時間と経っていない筈なのに……」
ラージの言葉を聞き、思い出す。
「そうか、そう言えばそうだったな。俺の主観時間ではお前達と別れてから半年以上経ってるんだが」
「何ですって!? ……これはまさか、本当に? ですが、僕の設計では……」
「3人とも、周囲を良く見てみろ。ここが俺達が戦った場所か?」
俺のその言葉に、周囲を見回すエクサランス・フライヤー。恐らくレイディバードでも同じく周囲を探っているのだろう。
「確かに。僕達がアクセルさんとやりあったのはテスラ研付近であって、こんな海に浮かぶ小島じゃなかったですが……」
「良く聞け。ここは『別の時間』、そして『別の世界』。お前達にはこの言葉で理解出来る筈だ。時流エンジンを研究・開発してきたお前達なら」
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:30
PP:140
格闘:226
射撃:244
技量:236
防御:233
回避:261
命中:283
SP:382
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
覚醒 消費SP32
???
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.8
???
???
???
???
???
???
???
撃墜数:151
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