孤高の雷狼と疾風の狩人
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満月
前書き
前書きって何書けばいいのか迷います
村長がすすめたユクモ村の温泉を堪能し旅の疲れも落ち宿の夕飯に腹を膨らまし気が緩む
「ニャ~、うッみゃい飯だったニャ、ユクモサイコー!!マジいいニャ、マジいいニャ」
「酔っ払っておかしくなってるぞコジロー」
「うるせいニャシンニャ。だいたいウマイ飯にいいお酒、気持ちのいいおんしぇんそれに飯~」
どうやら、我がオトモ様は少々マタタビ酒を飲みすぎたようである。
まあ、無理もない長旅による緊張と疲れそれがユクモ村についたことで安心したことでコジローの心に一気にきたのだろう。
「しょれに酔うってりゅうにゃらごすじんもしょっと顔も目があかいろ~」
(たしかに俺も酒を飲んでいるから赤くはなるが、目は産まれつき赤いんだが)
「しょれによ~しょれによ~窓に腰掛けてなにたしょがれてんだよ~きゃっこちゅけてんだよ~」
「はいはい、俺も月を眺めて感傷にひたりたいんだよ。あっちいった」
「うにゃ~、にゃにこいちゅたかだかにじゅそこそこしか生きてにゃいくせにきも~」
そう言ってコジローは去っていった。たぶん、他のメスに声でもかけにいったのだろう
「師匠、俺なんでハンターをしているのかわからなくなったんです。最初の頃はただあこがれて
ハンターになりたてのころはただ必死で無我夢中でした。そのうちハンターの狩り楽しさがわかってきたんです。アイツ等とチーム組んでいろんなモンスターを狩ってた。でも、あんな事がおきてカンナが壊れてその看病をしていた間にナオトはギルドナイトになっていてガッツは結婚してジャンボ村で奥さんと新米ハンターの育成に精を出してる。怪我が治ったとおもったらカンナは姿を消したし、狩りに出てもワクワクもドキドキも感じないすべてが味気なくて色がないんですよね。」
(なに感傷にひたってんだろうな俺。でも、この村に来た事で少しは前をむけるかな)
立ち上がったシンヤは歩きだすメスに声をかけていたオトモと共に
“バカ弟子、足掻け、踠け、悩めその先に答えを見つけ出せ”
風に乗ってそんな声が聞こえた気がする
シンヤは慣れ親しんだドンドルマの地を離れ一人ユクモ村にきた。
ここでなら、忘れている何かを、こぼれ落としてしまった何かを、失った何かを思い出し、見つけ再び掴み取るために、青年は失ったものを探しに仲間のもとを離れ新天地に降り立った。今の彼はドンドルマの港を出た時の憂いを含んだ顔ではなく、ただ一人のハンターの顔であった。
後書き
次回から本格的に狩りが出来ると思います。
プロローグ的なのはこれで終わりかな
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