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IS-インフィニット・ストラトス-~運命の先へ~

作者:タキゲン
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その名はガンダムAGE-2
  第3話 その名はガンダムAGE-2

チャイムが鳴ってからオルコットさんとの一方的な論争が終わった。
そして自分の席に戻って先生が来るのを待った。
先生が来てから授業が始まるのだがさっきと違い織斑先生が教壇に立っていた。
そして授業に入ろうかというところであることを言い出した。

「―――再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

一夏は織斑先生の発言にチンプンカンプンになっている。
そんな弟の為なのかちゃんと説明をしてくれるのが織斑先生だ。

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席・・・・まあ、クラス委員長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点では大した差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

僕はその話を聞いて成程と思った。
そしてもしかしたらAGE-2の進化にも一役買ってくれそうだなと思ったりもした。
なので立候補しようかなと思っていた。

「はいっ!織斑くんを推薦します!」

「私も織斑くんがいいと思いますー」

見事に一夏に集中しているなあ。
こりゃあ自分で行かないとダメだろうな。
そして織斑先生が一言。

「では候補者は織斑一夏・・・他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ」

一夏は慌てて―――――――――

「お、俺!?」

「織斑。席に着け、邪魔だ。さて、他にはいないのか?いないなら無投票当選だ」

立ち上がって織斑先生に抗議した。

「ちょっ、ちょっと待った!俺はそんなのやら――――――」

「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ」

「い、いやでも―――――――――」

そこで僕が立候補するのとオルコットさんが抗議したのは同時だった。

「はいっ!僕が立候補します!」

「待ってください!納得がいきませんわ!」

そのことでクラスはどよめいた。
得体の知れない奴がいきなり立候補しだし、方や代表候補生なのだから。
ざわめくのも無理はない。
そして、オルコットさんは僕の立候補を無視して言いたい放題言い放った。

「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!
わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

僕はすごい言い分だなと思った。

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までISの技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

僕は彼女の言い分に段々と苛立ちを募らせていった。
男を侮辱するその精神、叩き潰してやりたいとも思えるようになった。
だが、その前に彼女は爆弾を落として行ってくれた。

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!
大体、文化的にも後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で―――――――――」

多分、一夏の堪忍袋の緒が切れたな。

「イギリスだって大したお国自慢ないだろう。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

「あっ、あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

そこに僕も加わることにする。
僕もこの鬱憤を晴らしたいからね。

「先に一夏たちの国を侮辱したのはオルコットさんの方でしょ?
それに男のことをかなり蔑んでいるみたいだけど、舐めないほうがいいと思うよ?」

僕は苛立ちを抑えながらあくまで冷静に言い放った。
するとオルコットさんはもう、抑えきれなかったのかキッと言ってきた。

「ならば、決闘ですわ!」

そして、一夏と僕は声を揃えて―――――――――

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

「うん、いいと思うよ。」

決闘を受け入れた。

「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い達――――いえ、奴隷共にしますわよ」

「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」

「僕も同じだよ」

それからハンデ云々の話にもなったが織斑先生がまとめてくれたことでこの場はお開きになった。
決闘の日は一週間後。僕は僕の為にも、AGE-2の為にも負けられない!

放課後、僕はある場所へと向かった。
整備室。そこはISの整備なんかが出来る場所なのだがある一室は僕のというよりAGEシステムの為の部屋だった。そう、「AGEビルダー」が置かれているのだ。
だからある意味じゃ貸切だよね。(笑
僕はそこでAGEビルダーがちゃんと動くかどうかの確認をしたりAGE-2との同期チェックを行なった。
AGEシステムの特徴として戦闘中に装備を作ったりしてAGE-2の拡張領域(バスロット)に転送してくるので、ちゃんと同期していないと変な装備ができたり、転送されなかったりしてしまうのだ。
それを避けるために今後一週間に一回は同期チェックを行わなければならない。
それらのチェックが終わったあとは寮の自分の部屋へと行くだけだ。
僕の部屋は何故か運が良く二人部屋を一人で使えている。
なので変な心配はいらないし、一人でいろいろとできる。
僕は特に何もすることがなかったので、食事を取ったあとは部屋のシャワーを浴びてそのまま就寝した。


時間が流れるのはあっという間だね。
一週間が流れたよ。
僕はその一週間の間何をしていたかというともちろん訓練さ。
実家の方でもずっといじってきていたけれどあまり実戦的な訓練はしてこなかった。
なのでこの一週間は実戦を想定した訓練を積んだ。
だから、二人に勝つ自信はある!
先に戦うのは僕とオルコットさん。
一夏の機体は今さっき届いたばかりで、フッティングとフォーマットを行わなければならない。
その為僕とオルコットさんが先に戦って、その勝者と一夏が戦うことになっている。

僕はピットでAGEデバイスから機体をまとわりつかせた。
散々、纏ってきたから装着に時間はかからなかった。
そして僕のこの姿は結構カッコよく見える。
額には白い二本の角、角の側に八角形の二つのセンサー、真ん中には逆三角形の赤いパーツが有り、その上にAをイメージしたセンサー。センサー系は緑系で統一されていて、センサー周辺は黒くなっている。
腕はスラリとしていて手首のあたりが青くなっている。
脚は他のISと比べると少し細いかな。でも十分な硬さはある。
足は青をメインに甲が白くなっている。足の裏にはスラスターも備えられているよ。
そして、一番目を引くのは非固定浮遊部位(アンロックユニット)だ。
武装なのだが打鉄(うちがね)と同じ位置にあり、両肩にある。
計四枚の羽の基部は青、そこから白の羽が生えているのだ。
武装は小型のシールドとビームライフル。リアアーマーについているビームサーベル。
そして両翼二枚の羽の間にビームバルカンを二門備えている。
ビーム兵器はまだどこの国でも実装されていないのだが、この機体とAGE-1はそれを扱える。
AGEシステムがそれを使えるように導き出したのだ。その為ビーム兵器を扱える。
僕はその姿になってから射出用のレーンに足をかけた。
いつでも行ける、そう思って――――――――――――。
すると、山田先生から発信の合図が出された。

「ではアスノさん、発進してください!」

山田先生も僕が女だと思ってるよ・・・・(´;ω;`)
それでもそれを気にしてなんかいられない。もう、戦いは始まっているんだから―――

「ガンダム、一緒に頑張ろう。ユーリ・アスノ、ガンダムAGE-2行きます!」

僕はそう掛け声をかけて大空へと舞った。
 
 

 
後書き
さて、遂にAGE-2のお披露目です!
戦闘描写は次回にという事で――――――
お楽しみに!
 
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