転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0106話
「ほう、ノイエDCもなかなか頑張っているではないか」
シロガネのブリッジで、ASRSを展開したソルプレッサの送ってきた映像を見ながらヴィンデルが感心するように言う。
モニタの中ではラングレー基地を戦場に、ノイエDCの総帥であるバン大佐が乗るライノセラスが最前線で指揮を取っている。マオ社や月の都市を制圧しただけあり敵の戦力も基本的にはPTやAMだ。中にはローズを通して渡ったのかエルアインスやあちら側の世界の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの姿も何機かある。
「ん? 援軍か?」
モニタに表示されたのは新たに現れた緑と赤の2機。VC系の機体なのだろうが空中を飛んでいる。
あれは……ユウキとカーラか? 確か隠しユニットの条件を満たすと入手可能なランドグリーズ・レイブンとラーズアングリフ・レイブンか。
だがその2機が来ても戦局は依然インスペクター側が有利のままだ。ハガネとヒリュウ改が来ない限りは敗北までの時間を延ばす事しか出来ないだろう。
しかしその頑張りも無駄ではなかった。ハガネとヒリュウ改がこの戦場に姿を見せたのだ。
「本命が来たな」
その練度はさすがと言うべきか、敵の攻撃を受ける前に素早く部隊を展開させる。
そして展開された機体達は素早くインスペクターの機体を攻撃して倒していく。アルトアイゼン、ヴァイスリッター、龍虎王、ダイゼンガー、ヴァルシオーネ、アンジュルグ、ゲシュペンスト・タイプRV等々。まさに鎧袖一触と言うべき戦闘能力だ。
「戦力がかなり揃っているな。下手をしたらあちらの二の舞になるかも知れない程に。アクセル、レモン、W15、W16、リー。奴等がインスペクターの部隊を全て倒したらこちらも攻撃開始だ。機体に乗っていつでも出撃出来る準備を整えておけ。ローズが奴等に話を通してある筈だからくれぐれもインスペクター側に攻撃をしないように注意しろ。それと追加情報だがこちらもローズの手引きでアーチボルドがこちらへと寝返る事になった。いつ戦場に出てくるかは分からないが一応味方だ。攻撃されるまでは攻撃しないように」
アーチボルドが味方か。正直不愉快以外の何物でもないが、どうせ奴はこの作戦の後アースクレイドルでライやレーツェル……もとい、エルザムに始末されるのだ。あんな奴の事を気にするだけ無駄だな。
ヴィンデルの言葉に頷き各自が自分の機体へと乗り込むべく格納庫へと向かう。俺もブリッジを出ようとして……ふとリーへと視線を向けた。
その顔を見る限りは特におかしい所はないのだが、なんだか妙にピリピリとした雰囲気を発している。
「リー。以前から何度か言ってるようにハガネは……」
「分かっている! 分かってはいるんだ。……大尉も早く自分の機体で待機しろ」
どうしても危うげな感じを捨て去れないが、こちらも時間が有り余っている訳ではない。リーの自制心を信用するしかない、か。
そのまま格納庫へと向かおうとブリッジを出て、ふと気が付く。オウカ達に連絡をしておかないと不味いな。オウカ達一行はヴィンデルやリーに見つからない為にアースクレイドルを出てから基本的には士官室に閉じこもっていた。その為に現状を理解していないだろう。
いよいよか。この戦いでオウカとゼオラ、クエルボはハガネとヒリュウ改に合流する事になる。そして俺達シャドウミラーと共にインスペクターと戦うと信じ切っているだろう。だが、現実は……
首を振り一端その事は横に置いておく。まずは俺が生き残る事、それが最優先事項だ。ただでさえ敵はフルメンバーのハガネとヒリュウ改。油断してるとこちらが撃墜されてしまう。
おまけに唯一の味方はこちらを見下しているインスペクターだ。安心して背中を任せる所か常に後ろから撃たれないように注意しておかないといけない。
「オウカ、ゼオラ、クエルボ、いるか?」
ドアを軽くノックして声を掛ける。
「あ、大尉。はい大丈夫です」
ドアが軽く開き、中には3人の姿が。この様子では特に困っている事はないようだ。
「そろそろ出撃だ。前に言っておいた通り俺達が出撃した後には警戒も弱まる筈だ。チャンスを逃すなよ。……それと、どんな光景を見たとしても、混乱する事なく自分のやるべき事をやれ。いいな?」
「大尉?」
俺の言葉に不穏なものを感じ取ったのか、オウカがこちらを心配そうに見ている。
「いや、なんでもない。お前達はお前達の幸せのみを考えろ。クエルボ博士、後は任せたぞ」
オウカの頭をくしゃりと撫でながら、クエルボの方を見る。俺の言葉に何かを感じ取ったのか、黙って頷いてみせた。
「俺はそろそろ出撃準備をしないといけないから行かせてもらう。色々とあったが、お前達と会えて嬉しかったよ。あちらに行っても元気でな」
それだけ言って、口を開きかけていたオウカの言葉を聞かないままにドアを閉める。
あの3人に恨まれるというのは正直嬉しくない。だが、自分で決めた事なのだからしょうがない。自分にそう言い聞かせ、格納庫へと向かった。
「アクセル? 遅かったわね」
グロウセイヴァーのコックピットへと乗り込むとラピエサージュに搭乗しているレモンから通信が送られてくる。
その口元には何故か笑みが浮かんでいた。
「ちょっと野暮用があってな」
「へぇ。スクールの子達へのお別れの挨拶?」
「!?」
レモンの言葉に思わず息を飲み込む。オウカ達が今回の出撃に紛れて脱出する事は誰にも言っていない。もちろん恋人であるレモンにもだ。ヴィンデルに知られた時にレモンにまで咎が及ばないよう、俺一人で進めてきた計画なのだから。
「……知ってたのか?」
俺とレモンの直通通信で横から聞かれる事がないと分かっていても、どうしても声が小さくなってしまう。
「当然でしょ。アクセルと付き合い始めてから何年経つと思っているの?」
「……まいった」
至極当然といった様子のレモンを相手に、勝てる訳もなく両手を上げて降参する。
「大丈夫よ。ヴィンデルやリー達には言ってないわ。でもいいの? あのオウカって子は……」
「ん? 何がだ?」
「……そうね、貴男ってばそういう人だったわね。フィオナといい、オウカといい……」
何故か顔を覆って溜息を吐いているレモンの様子を眺めていると、ヴィンデルからシャドウミラー全機へと通信が入った。
「インスペクターの機体は幹部クラスの2機を除き全滅した。皆、準備はいいな? 今日は私達シャドウミラーが歴史の表舞台に立つ日だ。……こちらの世界の、だがな。では行くぞ。システムXN、起動!」
その言葉と共にトリニティゲインを中心にして転移フィールドが広がる。そして転移フィールドはシロガネを包み込みそのまま転移を始めた。
ちなみにギャンランドとワンダーランドは念の為ここで待機して、オペレーション・プランタジネットが終了後にこちらと合流予定だ。
「目標、ハガネ。連装衝撃砲、撃てぇっ!」
転移し終わった後に聞こえてきたのは、リーの放つその命令。
ちぃっ、やっぱりこうなったか。こうならないよう度々リーの意識改革を計ってきたのだが、奴の胸に宿っていた憎悪は俺の予想を遙かに超えていたらしい。
モニタには、突然転移してきたシロガネの攻撃をまともに食らっているハガネの姿が映っていた。
「ク、ククク……己が罪をを思い知れ、テツヤ・オノデラ。私の理想とする軍隊には貴様のような軟弱な輩は必要ないのだ!!」
狂気に犯されたかのように一人叫ぶリー。その憎しみは既にハガネに向けたものではなく、テツヤ・オノデラ個人へと向けられているかのようだ。
「では、シャドウミラー隊、全機出……」
ヴィンデルが出撃命令を下そうとしたその瞬間、念動力による何かがとてつもなく嫌な予感を感じさせた。
「待てっ、ヴィンデル! まだ早い! ……来るぞ!?」
「アクセル? ……全機、その場で別命あるまで待機だ」
眉を顰めたヴィンデルだったが、俺の念動力による第六感とも言えるその感覚は知っている。故に出しかけた命令を撤回して全機シロガネの艦内で待機の命令へと変更した。
そしてその命令が正しかった事は次の瞬間に証明される。
落雷する時のような轟音が周囲に響く。それも一度や二度ではない。途切れる事なく継続的に、だ。
くそっ、これは……そうだ、何で忘れてたんだ。メキボスが乗るグレイターキンのMAP兵器サンダークラッシュ。原作でも行われたこの1撃を、リーのハガネによる攻撃やオウカ達の件で他の事を考える余裕がなかった為にすっかり忘れていた。
サンダークラッシュの攻撃音が消え、周囲に静寂が満ちる。
「……よし。全機出撃!」
今度こそヴィンデルの命令で全機が出撃していく。
俺もグロウセイヴァーでシロガネのハッチから出撃し、空へと位置取る。
空中からざっと見る限りでは、既にノイエDCの戦力はユウキとカーラの機体に、バン大佐のライノセラスくらいしか残っていない。
アーチボルドのライノセラスがないという事は、既にバン大佐に1撃加えて、サンダークラッシュを食らい撤退していったのだろう。
ハガネに関しては空中には浮かんでいるものの動きを見せていない。本当になんとか浮かんでいるだけといった具合だ。
またハガネ所属のPTやAMも、サンダークラッシュにより多かれ少なかれダメージを受けている。
俺達にとって幸いだったのは、サンダークラッシュが放たれたのがシロガネから出撃する前だった事だろう。もしあの時、念動力による直感に従っていなければ俺達もハガネやヒリュウ改の部隊同様ダメージを受けていた。
にしてもインスペクター相手に背中は任せられないとか思っていたが、早速やってくれるとはな。
「メキボスとか言ったな。今のは何の真似だ?」
武器ラックからハルバート・ランチャーを取り出し、メキボスの機体グレイターキンへとその銃口を向ける。
「おいおい、ただお前達の力を借りるだけじゃ悪いと思ってな。ちょっとしたお膳立てだよ」
「ふん。他意がないのなら歓迎したんだがな」
「そういう事だ。お前達の事を完全に信用しきれた訳じゃないからな」
「なるほど。つまりここで俺がお前を撃っても不幸な事故で済ませられる訳だな?」
「ほう? 地球人如きが言うじゃないか」
グレイターキンも背中からメガ・ビームバスターを取り出しこちらへと銃口を向ける。
「……よせ、アクセル。それくらい割り切れていた方がお互いに利用しやすい。それよりも……」
ヴィンデルの言葉に従い、銃口を降ろす。それを見たメキボスも銃口を降ろした。
「お、おのれ……シャドウミラー……ここで裏切るか」
その通信はバン大佐の乗っているライノセラスからのものだった。ライノセラス自体の損傷も大きいが、バン大佐も頭から血を流している。
「己の理想の為には敵とも手を組む。バン大佐、お前がやった事と同じだろう?」
「ヴィンデル! 貴様、地球を奴等に売り渡す気か!?」
「闘争を日常とする世界の為には、インスペクターと手を組むのが都合がいいのだよ。そしてヘリオス、貴様を使いアギュイエウスの扉を開けば私達の力はより強固なものとなる」
トリニティゲインがその指をギリアムが乗っているゲシュペンスト・タイプRVへと突きつける。
「システムXNの修復が終わったのか!?」
「その通りよ。だからこそヘリオス、貴方を迎えに来たの。そして……あの子もね」
そう言ってレモンの乗るラピエサージュが向いたのは、アンジュルグとヴァイスリッターのいる方向だった。
「あの子……? もしかしてラミアちゃんの事!? ウチの大事なメンバーはそうそう渡す訳にはいかないわよ!」
まさかレモンが自分の事を言っているとは思ってもみなかったのだろう。ヴァイスリッターがアンジュルグを庇うように前に出る。
「いいえ。私が迎えに来たのは貴方よ、エクセレン……エクセレン・ブロウニング」
「へ!? わ、私!? ちょっと、私は貴方とは何の関係もないわよ?」
「さて、ね。私達の所に来れば教えて上げるわ」
「残念ね。恋人から知らない人にはついていっちゃいけないって言われてるの」
「それは恋人ではなく、父親じゃなくて?」
そんな2人のやり取りを聞いていたヴィンデルだが、ついに口を挟んでくる。
「何でも構わん。貴様等の存在は私達の世界のバランスを著しく乱す。故に排除させてもらうだけだ」
「そう。俺達の目的が一致したのはそこなんでな」
ヴィンデルの後にメキボスが続く。
そして俺はアルトアイゼンへと通信を送る。
「ベーオウルフ、こちらの手札は全て揃った。今までの戦いで貴様等がどれ程の強さを身につけたか……試させて貰うぞ!」
その言葉と共にアルトアイゼンへとハルバート・ランチャーの銃口を突きつける。そのアルトアイゼンを助けに来ようとしたヴァイスリッターだが、その道を塞ぐようにレモンのラピエサージュが立ちはだかる。
「あなたの相手は私がするわ、エクセレン」
そしてスレードゲルミルは前に俺に話した通りにダイゼンガーへと斬艦刀を突きつけ、エキドナのヴァイサーガがアンジュルグに五大剣を突きつける。
そしてヴィンデルの命令が下された。
「全機、攻撃開始! ヘリオス以外の者は全て抹殺せよ!」
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:28
PP:40
格闘:218
射撃:236
技量:228
防御:225
回避:253
命中:275
SP:366
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
覚醒 消費SP32
???
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.8
???
???
???
???
???
???
撃墜数:135
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