ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
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二回戦目は室蘭水産高です。
「明日は二回戦に向けて戦車の整備をします。絶対に来てください。」
みほは一回戦目で撃破されてしまったことを根に持っていた。
残っていた一両は一年生の戦車。
「梨華。今朝の新聞見た?」
亜依は自分から話しかけてくることはなかった気がする。
そんな亜依が話しかけてくるとい言うことはなにかあったのかな。
「何かあったの?」
「二回戦進出校が決まったんだよ。」
そう言えば昨日のニュースで言っていたような。
「室蘭水産高に半田女子高、修善寺女子高、鎌倉歴史高、荒川高自然環境学部、青葉女学園、鹿島水産高、登別高、多治見大付属高、九州中央高、中央高、アンツィオ高、岡崎工高、小浜高、平塚女子学園。案外例年通り。」
本当に例年通りで嫌になっちゃうよ。
特に平塚水産なんて今の大洗では勝てないし。
大ピンチじゃん。
「梨華。大丈夫。」
みほに心配されるなんて。
そんなヤバイ顔してるんだ。
以外にショックかも。
「大丈夫、大丈夫。亜依から聞いた情報が刺激強かっただけだから。」
亜依はなんのことか分からないような顔をしていた。
何て言えばいいのかな、私の気持ち。
決勝トーナメント行けるのかな?
「そう言えば梨華。修善寺女子高がもなかさんを返してほしいらしいよ。」
今度は絵里か。
今日はみんなよく話すこと。
なにか良いことでも会ったのかな。
「その内返すよ。それよりも今日は何時もよりみんな話すね。何かあったの?」
私が質問するとみんなが慌ただしくなった。
なにか隠していると私は察した。
「ねえ、梨華。今日、私の家で食事会しない?」
はやからの急な誘い。
「私はいいけどみんなはいいの?」
私ははや以外のみんなに聞いた。
すると全員が頷いた。
「それなら早く行こっか。」
私が早く行くように勧めるとはやが断った。
「一回帰ってから集合にしよ。時間は6時で良いよね。」
みんなが了承したので私も渋々了承した。
料理作るの手伝いたかったのに。
「それじゃあ楽しみにしてるね。」
私は少し寄り道してから帰るため今日は一人で帰った。
梨華が帰った後
「はや。バレそうだったよ。」
私は大変緊張してしまって、梨華にバレそうだった。
それは私を含む13人全員が同じであろう。
「それにしても梨華は今日が何の日か覚えていないようだったね。」
「梨華は物忘れはげしいもん。」
「確かに。でも梨華の前では言っちゃ駄目だよ。言ったら・・・。」
上から幸、さいか。
最後が裕香。
裕香が震えている理由は聞きたくない。
「とにかく買い出しに行こうか。」
13人で行くのは大変だから私と武部さんと木島姉妹と行くことにした。
残りの人たちには部屋の準備を頼んだ。
買い物は迷いに迷い、焼き肉にした。
私たちはお肉とケーキを買って家に向かった。
家につくとくす玉にクラッカーが用意されていた。
時計は6時を指していた。
『ピンポーン』
インターホンが部屋中に鳴り響いた。
「開いてますよ。」
私は大きな声で梨華に伝えた。
「みんな、クラッカー持った?」
私たちは一人一つずつクラッカーを持った。
「お邪魔します。」
「「「パッン」」」
部屋中にクラッカーの音が鳴り響いた。
「えっ。」
「「「誕生日おめでとう。」」」
梨華を見ると戸惑っている。
「ありがとうみんな。でも・・・」
でも?
「誕生日は来月なの。」
私たち全員は一斉に互いの顔を見合わせた。
「「「えぇー。」」」
私だけはみほに目線を向けた。
「みほ。どう言うこと。」
「そう言えば来月だつた記憶もあったような。」
「まあまあ。私はみんなにここまでしてもらって凄く嬉しい。」
息を吐くみほ。
「まあいいか。」
「実際間違えられて嬉しいものじゃ無いけどね。」
また落ち込むみほ。
それを見て楽しむ梨華。
「それじゃあ私のお願い聞いてくれる?」
梨華は私たちに聞いてくる。
「予選トーナメント優勝を是非ともお願いします。」
梨華は予選トーナメント優勝を私たちに願った。
「もちろん。」
答えたのは隊長であるみほ。
私達はこうして今日は過ごしたのだった。
二回戦、室蘭水産高等学校戦
「ドォーン。」
私たちの戦車から撃たれた砲弾が最後の一両に見事命中した。
『室蘭水産高等学校、全車両行動不能。よって大洗女子学園の勝利。』
私達は二回戦も突破した。
何て言うかこんな展開どっかで見たような。
私たち白河勢はそんな風に感じた。
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