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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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クエストと魔法

 
前書き
2/10 矛盾点を発見したため修正 

 
「とりあえず、武器の調達だな」

「でも金が……」

「……とりあえず何か簡単なクエストでも受けるか……」

金はバリバリの初期金額で装備を揃えるには心許ない。だからとりあえずクエストを受けることにした

「そんな都合よくクエストがあるわけ……」

そう言い掛けたクラインの目にはミユが話しかけているNPCの上に浮かぶクエスチョンマークをとらえた

「おいおい……」

「……クエスト受けた……」

「どんなクエストなんだ?」

「魔術結社を潰せ……だって……」

「……初っぱなからえらいハードだな……」

いきなり討伐。それも人の、か

「大丈夫……。倒してもいいらしいから……」

「そっち!?」

「突っ込みはいいから、行くよ。時間は無限じゃないんだし」

「ああ……」

シオンの言葉によりそれぞれが動き始める。初期装備を出しての感触の確認。俺とキリトは片手剣、クラインは曲刀、エギルは槌、ミユは杖、そして、シオンは……

「弓?」

「遠距離の武器がこれしかなかったから……」

「珍しいな。割と気難しい武器だが大丈夫なのか?」

「はじめてだけど、なんとかなるでしょ」

まあ、シオンがそう言うならいいか。とりあえず、AMOに来て最初のクエストだ。気を引き締めて行こう









.








「ここ?」

「……うん……」

最初の街を出て十数分、クエストに指定された洞窟に到着した。途中、俺たちのAMOでのはじめての戦闘が開始されたのだが……瞬殺、秒殺なんてものではなく武器が触れた瞬間敵が崩壊した。初期武器なのに。余談だがダメージはALOと同じシステムをとっている。その記念すべき初戦闘の後も敵は現れるが全てが瞬殺。唯一ミユの魔法とシオンの弓のみが数発の攻撃を要しただけだ

「さて……ここからが本番だ」

情報を征すものは戦いを征すとはよく言ったものだ。ミユの魔法、影見。あまり勝手の効くではないが、暗闇ならば続いている限りそこにいる人や道がわかるという。戦闘用ではないが、かなり役に立つ。それを使い入り口付近に二人、その奥のエントランスのようなところに五人、さらにその奥に三人ということだ。依頼は全員の殺害

「じゃあ、入り口にミユ。その護衛にエギル。切り込みは俺とキリトとクライン。サポートはシオン。これで行く。何か異論は?」

俺が尋ねると全員が首を横に振る。……よし

「じゃあ、行くぞ!」

俺が洞窟についた扉を蹴り開ける。街内ではできないがこういう依頼のときはその限りではない。蹴りあけると中にいた二人がこちらを振り向き、一人はこちらへ、もう一人は中へと走って行く

「うぉぉぉぉぉ!」

クラインは雄叫びとともに曲刀を抜く。それを居合いの要領で斬り掛かる。相手は受けようとするが、勢い0の剣ではクラインの勢いのある一撃を防ぐことはできない。相手の得物が短刀だったこともあり見事に剣ごと弾かれ倒れこむ。それを見たクラインは追撃を加えるべく振りかぶる

さて、ここで思い出して欲しいのはここという場所だ。洞窟。しかもちゃんとした洞穴ではなくクエストのために用意されたような洞穴だ。つまりなにが言いたいのかというと……天井が低くてクエストの曲刀がひっかかった。それを見た相手はニヤリと笑い後ろに転がりながら体勢を立て直そうとする

「どけっ!!」

「おわっ!?」

クラインがミスることすら予想していたキリトがクラインを蹴り飛ばし敵にぶつける

「はぁっ!!」

「おわっ!?危ねぇ!!」

同じく予想していた俺は敵に向かって片手剣を振り下ろす。クラインの乗った敵に向かって。クラインは転がり回避する。クラインが消え無防備になった敵に俺の剣が突き刺さった。それにより敵のHPは0になり粉々に砕け散った

「危ねぇだろ!!」

起き上がったクラインが俺に突っ掛かってくる

「クラインなら避けてくれると信じてた。なぁ、キリト」

「ああ。クラインは強いからな」

「そ、そうか?」

あはははと笑いあう俺たち。クライン……単純な性格でよかった

「笑ってないで……。一人、奥に行ったからもうばれてるね」

「マジかよ……」

「笑ってる場合じゃないじゃん!」

俺たちの緊張感の無さに呆れているシオン。その言葉を聞いてあわてるキリトとクライン

「いや、あわてる必要はない。なぜならここには来ないだろうからな」

「どうして?」

「一人が報告に走ったから、俺たちの人数が四人ということがわかっている。だったらわざわざ大人数が戦いにくいここで戦うより、少し行った先のエントランスで数で押しつぶした方が効果的だ」

まあ、その裏をかくって手もあるんだろうが俺、キリト、クラインはSAOの経験により突発的な出来事への対応に長けている。ラフコフの時よりは厳しい状態になるとは到底思えない

「じゃあ、どうするの?後あっちには九人も残ってるのよ?」

俺、キリト、クラインは顔を見合せ言った

「「「正面突破」」」

するとシオンはやれやれと首を振る。こういうときは正面から当たるのが一番だ。絡め手としては壁に穴を掘るというのがあるんだがな

「今度はキリトが蹴って一旦下がれ。一応魔術結社らしいから魔法を放つ準備をしているだろう」

俺が見回すと全員がうなずく

「行くぞ……3、2、1、今!」

キリトが扉を蹴り破壊する。キリトはすぐに壁の裏に潜りこむと、扉の向こうから火の球や、雷の槍、風の刃等が飛んでくる。身構えていた俺たちにダメージは0。弾膜が途切れたときを見計らい俺たちは飛び出す

「行くぞ!」

中には魔法を放ったであろう八人がいた。俺、キリト、クラインで突撃。クラインが先ほどの鬱憤を晴らすかのように(完全に八つ当たり)曲刀を振り回す。キリトはいつも通りのバーサクっぷりを発揮している。後ろからはシオンの援護射撃

……銃じゃなければトラウマは発動しないみたいだな

俺も負けてはいけないと二人斬り、戦闘は終了した

「あとはこの部屋だけだな」

「ここはリーダーがいる。十中八九待ち伏せでもしてるんだろう」

「なら、どうする」

「クライン(盾)を突っ込むってのはどうだ?」

「はぁっ!?俺をなんだと思ってやがる」

「「……」」

「なんだよ、その目は……」

キリトと俺で物を見るような目で見たら落ち込むクライン。シオンは案の定やれやれと首を振っていた

「クライン防壁作戦(仮)が使えないとなるとどうするかな……」

「なんだ……その物騒な作戦は……」

「なあ……普通に行かねぇ?」

「猪突猛進バカめ……」

「だって戦術とかいってもなぁ……」

「そこまで言うならお前が先頭な」

「わかった」

そう言ってニヤリと笑うキリト








「はい、行くぞ」

そう言ってキリトが扉を蹴りあける。案の定向こうから炎の球が飛んでくる。キリトは蹴った足がまだ浮いていて回避は不可能

「う、うぉぉぉぉぉ!」

キリトは浮いている足をおもいっきり地面に叩きつけその勢いそのままに剣を振る。それは炎の球にあたり、それによって炎の球は消滅した。あまりの剣速に真空状態になり炎が消えたのだろう。言うのは簡単だが、やるのは難しい。振りの速さならキリトに負けない自信があるがあそこまで正確に炎の球を捕らえられたかは疑問だ。さすが勇者なだけはあるな

そんなことを考えているとキリトが敵のボスを斬ってクエストは終了した 
 

 
後書き
蕾姫「……」

詩乃「……」

優衣「……」

蕾姫「燐がリリなのの世界に行ってしまったので、ここにはいません」

魔法少女リリカルなのはGOD〜異世界の双剣使い〜よろしくねw


この作品をこれからもよろしくお願いします!リリなのの方もね!感想お待ちしています

次回!クラインがSLBにのまれる。クラインが雷光一閃にのまれる。クラインがラグナロクにのまれる。の三本と見せかけてまとめてトリプルブレイカーにのまれる、です!








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嘘ですw

次回もよろしくお願いします!
 
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