天才少年と電脳少女
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仲間
「よっしゃ、じゃあさっそくあいつらからぶっ倒しに行くか」
急に俺から離れ、まっすぐと立った彼は、よくわからない方向を指さした。
こいつ、きっと底なしのバカだ。俺はバカが大嫌いなのに・・・・
「あいつらってなんだ?」
一応、俺は聞いた
「あいつらはダブルフィンガーとギブミーファイブのこと。ここに来たからには、しもべであるあいつらをつぶさなければならないしなっ!」
そういうと「じゃあ行くか」といって、先に歩き出した。俺といろはは、ついていくしかなかった
向かっている途中、ヘキサゴンがこう言ってきた
「なぁ、いろはと俺を知ってるか?お前とは昔あったはずだぞ?」
「・・・・どういうことだ」
「どういうことって、覚えていない?塾に通ってた、あの時」
塾・・・・・まさか!
それは、今から7年前、俺が小学校6年生だった時のこと俺は塾に通っていた。もっと頭をよくするために。
塾から帰るとき、俺は同じ方向だった二人の少年少女と出会った。一人は、黒くきれいな長髪の少女、もう一人は、キャップを深くかぶって、へらへらしている少年だった
どちらも、俺は相手にはしなかったが、でも塾の中では話せる中だった
特に少女は遊びが大好きで、夕方、塾の帰り道、みんなでかごめかごめや、かくれんぼ、鬼ごっこをしたこともあった
そこまで楽しいとは思わなかったが、ある意味新鮮な経験だった
そんな経験をさせてくれた二人が、俺の双子の兄に殺され、そして、今ここで巡り合った
運命というものはあるのかもしれない。俺はそう思った
「な?覚えてただろ?」
こいつのヘラヘラ感は、今も変わりない
「あぁ・・・・すっかり忘れていた」
俺も、忘れかけていた過去を思い出し、なんだか不思議な気分だった
そんな時だった
「見つけたぞ・・・・・3人を」
上から、男の声がした・・・
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