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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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決戦

「ここは……どこだ?」

「……日本みたいだけど、銃がたくさん……」



いきなり消えた日常



「あんたもあたしの奴隷になりなさい!」

「何か、すまん……」



ツンデレ武偵との邂逅



「時空管理局の者ですが」



世界を纏める組織との出会い



「ふはははは!面白い!君たちの剣と能力は本当に興味をそそられるよ!」

「ったく、戦うのは俺なんだぞ?」

「うるさい……」



かつてない巨大組織との対決



「この一弾に全てを込める。ヘカート……お願い」

「俺は未来を切り開く。おまえらにそれを否定する権利などない!」

「武偵憲章第一条。仲間を信じ仲間を助けよ。当たり前じゃない。助けるのなんて」

「全く……少しは武偵を頼れ」

「全力……全開。スターライトォ……」

「私は……私。それ以外の何者でもない」



元の世界に帰るため。未来を切り開くため。そして、自らの信念を貫くため。今、剣と銃と魔法が織り成す史上最大の戦いが始まる



「俺は何を言われようと、この信念を貫き通す。例えこの命が消えようとも」



劇場版 緋弾のアリア 二対の剣、二対の銃、そして魔法(仮)

公開決定!(嘘)



リン「何だこれ?」

蕾姫「SAO、緋弾のアリア、リリなののクロス映画の予告。何となく頭をよぎったから書いてみた(笑)」

リン「……アホか」

蕾姫「ノリと勢いだけで書いてみた。反省はしている。後悔はしていない」
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決戦

突っ込んできたキリトとレコンを相手どり俺は剣を振るった。キリトの強さは、何度も見て知っていたから強いのはわかっていたが、意外だったのはレコンだ。短剣を巧みに使い引くべきときはちゃんと引く。……まあ、シリカに比べたら子供の遊びみたいなものだが

結局、リーファがキリトとレコンの頭をぶっ飛ばして終了した。ちなみに俺は終始受け流していた。

「わかった?」

「はい……」

「わかりました」

今ちょうどリーファのオハナシが終了した。某管理局の白い魔王様かと思ったぜ。道端に仲良くキリトとレコンは正座させられ、リーファからのオハナシを聞かされていた。ちなみにここは街の街道。実に目立つのだが、オーラが出ているように見えるリーファを見た瞬間、逃げるように去っていく。またはUターンをするのだった

「そろそろ、行かないか?」

オハナシを初めて三十分。一段落ついた時を見計らって俺はリーファに話しかけた

「そうね……」

「足が……」

そう言ってスくっとキリトが立ち上がったので、回し蹴りを打ち込む

「痺……ぐおっ!?」

「VRの世界で足が痺れるわけないだろ」

「いや……気分的に」

結構本気で打ち込んだんだが……だんだん回復が早くなってきた

「はぁ……。まあ、いい。作戦会議でも始めるか」

「そんなもの練ってる暇はないって!」

「バカか、キリト。むやみやたらと突進したとしても全滅するだけだ。……ユイ」

立ち上がり歩きだそうとしたキリトに足を引っ掛けながら俺は言った

「まずは、敵の攻撃パターンですけど基本は大剣による斬撃ですね。後はディレイ交換のついた魔法。これは威力はあまりないですけど……」

「問題はどうやって光の矢をいなすかだ。かわす……のは無理だな。ならば、その後の大剣の攻撃も合わせたダメージの回復が必須となる。……一人は無理か?ちなみに、俺とキリトは回復魔法が使えないから自動的に前衛だ」

「一人は、ちょっと厳しいかな。回復はあたしとレコンが担当するわ」

「わかった。耐久はキリトで一発、俺で一、二発ってとこ。後は、敵の数だ」

「先頭がゲートに近づくにつれて湧出スピードが増え、最接近時では秒間十二匹に達していました」

明らかに異常だ。あまりにも数が多すぎる

「というわけで、殲滅しつつ全員で進むのは不可。だから、面じゃなくて点で攻める。キリトが先頭で、敵をなぎはらって俺がキリトの後ろに貼りついて討ちもらしを潰す。リーファとレコンは遠くから俺らの回復。ただし、不測の事態の時は俺の合図で反転。リーファとレコンの牽制を使い逃げる……何か質問は?」

「「「……」」」

俺の言葉に三人は顔を見合わせるが、何も言わなかった

「じゃあ……行くか」

俺とキリトとリーファは二回目。レコンは初めてとなる挑戦

そして、俺たちは開いた扉の中に飛び込んだ






すぐさま湧きだすように天井付近から騎士のような、けれども少しも気品を感じない。異形の者が現れる。数は前回と同じく三

「行くぞ。作戦開始だ」

「おう!」

まず地面を蹴ったのはキリト。追随するように俺も飛び上がる。リーファとレコンは地面付近で浮かび、待機

「うぉぉぉぉぉぉ!」

キリトが雄叫びを上げ減速しつつ、手に持つ大剣を横に振る。剣を振り上げていたため直撃した者が二。剣でガードしたが吹き飛ばされたのが一

「キリト!突っ込め!」

俺は腰のポーチから一つのナイフを取り出し微妙にHPが残っていた者目がけて投げる。所詮投剣とはいえSAOで鍛えた精密な操作とスピード。それにほぼマスターしている投剣スキルにブーストされているナイフはその者のHPをナイフが風を切る音とともに奪い取った。タイムロスはほぼない。キリトとの距離が一センチほど開いたぐらいだ。ナイフを投げるため横を向いた顔を前に戻すとキリトの背とその向こうにいる五人の騎士。そして湧出しようとしている多数の騎士だった

「はぁぁぁぁぁ!」

キリトは大剣を縦横無尽に振り回す。それに触れた騎士は吹き飛ばされるか崩壊する。キリトが剛の剣とするならば俺は柔の剣。剛の剣によって崩壊を免れた騎士は容赦なく柔の剣で止めをさしていく。俺たちは少しずつ少しずつ天井に近づいていく。近づいていくにつれて騎士の密度が上がってくるが、その分騎士たちの動きが制限され、むしろ捌きやすくなる

「あれさえなければ簡単なんだがな……ッ!来たか……」

数匹の騎士がノイズの走った不快な声で呪文を詠唱を始める。俺はその数匹の顔面にナイフをぶちこむ。それによって騎士は怯み呪文が失敗した

「ナイス!」

キリトの賛辞を耳にしながら剣を振る。このころになると、キリトのいる方向と下以外の全方位が騎士で埋めつくされていた

「ちっ……」

「伏せろ!」

舌打ちをしながらまわりの敵を間引こうとしたが、キリトの掛け声に体を縮める(空中で身を縮めるのは現実ではできないだろうが)
すると俺の頭のすぐ上を黒い物体が通り過ぎた。キリトの剣だ。キリトは体を回転させ大剣を一回転。まわりの騎士を全員潰した

「キリト、下!」

俺は縮めていた体を伸ばしキリトに下にずれるように指示。その開いた空間にナイフを投げる。それは正面にいた魔法を完成させかけていた騎士の顔面に突き刺さり呪文を強制的に中断させた

「よし!」

キリトはすぐさまその騎士に肉迫し一刀のもとに切り捨てる

「このままなら行けるんじゃね?」

「気を抜くな」

気を抜いたときが一番危ないのである

その時敵の行動パターンが変わった。全面に騎士が剣を振りかぶりもせずにただ防御の姿勢をとる。そして、その後ろで数匹、数十匹の騎士が呪文の詠唱に入る。俺はすぐさまナイフを投げるが射線に別の騎士が体を張って割り込む。数匹は中断させたが、まだ呪文の詠唱は止まらない

「くそっ!」

俺は思わず毒づいた。その瞬間、光の矢が飛来した。仲間ごと俺たちを狙った。もちろんかわすことなど出来ずキリトと俺は光の矢に貫かれる。そして、できた隙に残っていた騎士が攻勢に転じた。俺たちは運が良かった。光の矢によってまわりの騎士が減っていたからである。もし減っていなかったら俺かキリトのHPが消えていただろう

「っ!リーファ!レコン!」

硬直が解けた瞬間近くにいた騎士を全員斬り倒す。そして、俺たちにリーファとレコンが唱えた回復魔法が発動する。HPがほぼ全快する。だが、それによる代償は重かった

「嘘だろ?」

リーファとレコンが回復魔法を唱えた瞬間、騎士たちの一団ががリーファとレコンの方向へ向かった。俺がリーファから聞いた話によると増悪値は距離とダメージによって決まると言っていたので、回復役に徹していれば狙われることはないと。だからこそこの作戦を立てた。その根幹が崩されてしまった今、俺たちにできることは……

「撤退だ、キリト!」

「何で……こんなところまで来たっていうのに!」

「計画は失敗だ。これ以上は進めない……」

「すまん、リン。俺はそれに従えそうにない」

キリトは撤退する気はないようだ。戦いの前に俺の指令には従うって決めたのに。ったく、アスナのことになるとまわりが見えなくなるな。そう思っている俺は苦笑していた。それと同時に微笑んでいた。たまには猪突猛進で行くのも悪くない、と思考時間約一秒

「どうした、キリト。進んでないぞ?」

「リン!?」

「何を驚いてるんだ、キリト?」

「いや……だって、撤退したのかと思って……」

「たまには、お前の猪突猛進に付き合ってやってもいいかな、と思っただけだ。それにお前一人じゃ荷が重いだろ」

「リン……ありがとな」

「お礼にエギルの店で奢ってもらうぞ。アスナと一緒にな」

「了解だ!」

この会話の間、押し寄せてくる騎士を難なくさばいていたのだが、割愛する。俺たちは会話を打ち切り再び戦闘に意識を集中させる。散発的に飛んでくる光の矢は騎士の体でガードし、剣はそらして別の騎士に当て蹴りで隙を作らないようにする

「このままじゃ、じり貧だな」

「くっ、そうだな」

そういう会話をしていると下から何か叫び声が聞こえる。さすがに視線を向けるほどの余裕はないため確認はできない。そのまま戦うこと数秒。下から炎の奔流が飛んできて俺たちのまわりの騎士が消し炭になる

「な、何が……」

さらに続けて後ろから緑の閃光が走る。俺たちが後ろを振り返ると見知った顔が二つと知らないシルフのプレイヤー達。それに、巨大な竜に乗ったケットシーのプレイヤー達だった 
 

 
後書き
蕾姫「あと一話でALOは終わりだぁ!」

リン「ようやくここまで来たな」

ミユ「……私の出番は……?」

蕾姫「すまん……あまり無い」

ミユ「……」

蕾姫「わかった……出すから。出すからその杖を下ろしてくれ。それ知ってる?容姿が君に似ている人が持ってる杖と同じ形状なんだよ?人懐っこい風韻竜は丈夫かもしれないけど俺は人間だからな?」

リン「今はダメだよ、ミユ。スイカ割りは夏に海でやろうな?」

ミユ「わかった……」

蕾姫「俺の頭はスイカじゃないぞ?確かに強度は同じって言われてるけどな」

次回でALOラスト、になるはず。次は、オリジナル編の予定。だってALOからGGOまで一年もあるんだもの……さっさと主人公の元に詩乃を合流させたい
ちなみに、ミユはヒロイン化はやめました。感じている感情は親愛。そばで見守っているだけで幸せ……みたいなキャラにします。略奪愛?詩乃と直葉がリンを振ったら有り得ますがそんなことはありませんので
 
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