対決!!天本博士対クラウン
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第五百五十四話
第五百五十四話 その次の日
美奈子は朝起きてベッドを出てからまずは軽く屈伸をした、そのうえでまだベッドの中にいる華奈子にこう言った。
「おはよう、いい感じよ」
「ああ、おはよう」
華奈子はまずは挨拶から応えた。
「筋肉痛はない?」
「うん、大丈夫よ」
美奈子は明るい顔で答える。
「少し張ってるけれどね」
「痛くないのね」
「そこまではいってないわ」
こう華奈子に言う。
「やっぱり毎日走ってて身体が慣れてたのと」
「お風呂よね」
「この二つがよかったのよね」
「そう。やっぱりお風呂がよかったと思うわ」
「みたいね。あれで身体も奇麗になったし」
「お風呂は毎日じっくりと入らないとね」
華奈子はかなりの風呂好きだ。ついでに言えば奇麗好きでもある。
「さもないと汚いし」
「身体も整えられないわよね」
「身体を温めるのがいいみたいね」
この辺りはまだ子供なので華奈子も確かには言えない、だが先生や二人の母親から聞いたことを覚えていて言うのだった。
「それがね」
「そう、身体を温めるとね」
美奈子の方がこうしたことには詳しく明るく言う。
「血行もよくなってね」
「身体にいいのね」
「そうなの。とにかくお風呂がこんなにいいんなら」
「これからもじっくりと入る?」
「二人で入ろう」
双子の姉妹で一緒にだというのだ。
「そうしない?」
「いいわね。じゃあこれからも二人でね」
「お風呂もね」
「他のこともそうだけれど?」
「そう、お風呂も」
これが美奈子の言葉だった。
「そうしましょう」
「本当にずっとあたし達一緒にいるわよね」
華奈子は美奈子に応えて笑顔で返した。
「朝起きて夜寝るまで」
「そうね。けれどそれがね」
「いいわよね」
「だからずっといましょう、一緒に」46
美奈子は朝から笑顔だった、そのうえで華奈子にあらためて言った。
「マラソン大会終わったけれどまさ朝走るの?」
「そうしよう、朝のお風呂もいいし」
こう話して今も二人で走る、二人の絆はマラソンからさらに強いものになった。
第五百五十四話 完
2012・12・25
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