混沌の魔術師と天空の巫女
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第2章 妖精の尻尾
闇の暴走
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!」
「コ、コージ・・・?」
「お兄・・・ちゃん・・・?」
「ナ、何カ・・・イヤ予感ダ・・・ウホ。」
「俺モダ・・・ウホ。」
バルカン達がおびえていた。
「(この光景・・・前にも見た事がある・・・!)」
シャルルは前に見た事のある光景を思い出し、そう心の中で言った。
「また・・・暴走しちゃった・・・。」
そう言ったのはミントだった。
「暴走だと!?」
「コージは・・・どちらかの魔法が不足すると・・・あんな感じで暴走するの・・・。
前に暴走した時は光の方だったけど・・・。」
「何で黙っていたの!!」
怒るシャルル。
「・・・コージに口止めされた・・・。」
「コージ・・・あいつの事だから、
私やウェンディに心配かけたくないからと思ったんでしょね・・・
後で言っとかないと。」
「それより、コージやあいつらをどうするんだよ!!?」
グレイがそう言う。エーテリオンが完成した上、
コージが暴走、全く持って危険な状況だった。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!」
暴走したコージはウェンディの近くにいたのバルカンを攻撃しようとした。
「ヤ、ヤメルッホ!!」
バルカンはかまいたちで攻撃をするが・・・
「グゥ!グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」
全く効果は無かった。
「ウ・・・ウホ~!!!!!」
バルカンは逃げ出すが、すでに遅かった・・・。
「ウ、ウホ!?イツノマニ!!!」
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」
コージはバルカンを思いっきり殴った。
バスーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
バルカンはと遠くまで飛ばされた。
「これはまずいな・・・まぁ、エーテリオンの実験にはいいかもしれんな。
やれ。」
「はい。」
チヴァスとデックはエーテリオンの実験を始めようとした。
「まずいぞ!」
「このままでは我々も危険だ!」
「んな事させるか!!火竜の鉄拳!!」
ナツは何度も火竜の鉄拳で、自分の周りに張ってあるバリアーを殴り続けた。
ピキ
「おっ!あと1発!!」
バリィィィィン!
「よっしゃー!!!」
「おや、あのバリアーを破壊したのか・・・だが遅かったの。」
そこには何か大砲の様なものがあり、たくさんの機械が装着され、
大砲には文字なども刻まれていた。
「エーテリオン発射準備!ターゲットは・・・あの小僧だ!」
チヴァスは暴走しているコージを指さした。
「わかりました。」
「まずいよ~!コージが消えちゃうよ~!!」
「この!ふん!」
バリィィィィン!
「おらぁ!!!!!」
バリィィィィン!
「何とか出れたぜ!!」
グレイとエルザもバリアーを破壊できた。しかし・・・
「準備完了しました!」
「よし!エーテリオン、解放!!!」
大砲から衛星魔法陣が現れ、強力なエーテリオンが発射された。
ギュムウ、ドーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
範囲は小さいが威力は本物と同じだった。
「な・・・何という威力だ・・・。」
隣の近くにあった山が上半分だが消えていた。
エルザ達は運よくエーテリオンに当たらなかった。
「っ!?コージは!!?」
「お、おい・・・まさかというが・・・。」
「お兄・・・ちゃん・・・イ、イヤーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ウェンディはそう叫んだ。
「やった・・・やったぞ・・・!我々の実験は成功だ!!!」
「やりましたね!チヴァス様!!」
「あいつ等・・・!!」
ナツは怒り奴らに向かおうとした・・・だが次の瞬間だった。
ガッ!
「え・・・?」
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!」
上からコージがチヴァスに襲いかかった。
バシィィィィン!!!
「ぐあああああっ!!!」
「チヴァス様!?貴様!さっきの攻撃をかわしたのか!!?」
そう、コージは暴走はしてたとはいえ、
あのエーテリオンの攻撃をジャンプしてかわしたのだった。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!」
さらに大砲とデックを攻撃した。
バシィン!!
「ぐおっ!!?」
ドーーーーン!!!
デックは大砲の下敷きとなってしまった。
「く・・・ぐるじい・・・助け・・・!」
「ギャオオオオオオオ・・・・・・!!!!!!!!」
コージは口に黒い玉の様な物を出現させた。
「ちょっと、あれって、コージの闇の滅竜魔法でブレスよりも高い・・・あの・・・。」
「ダーク・ボム!!!まずいわ!!!!!!」
「うん!!皆さん、逃げてください!!」
「「「「「っ!?」」」」」
コージはそれを大砲とデックへ向かって放とうとした。
「や、やめろぉぉぉぉっ!!私の、私の最高傑作を!!!!!!」
「ウオオオオ・・・・ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」
「やめろおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!」
コージはそんなのお構いなしにダーク・ボムを放った。
ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!
「うわぁっ!!」
ナツ、さらにウェンディ達はダーク・ボムが威力が強すぎて、飛ばされてしまった。
「私の・・・傑作が・・・ぐぅっ!!!」
チヴァスも飛ばされ、後ろにあった木にぶつかり、気を失った。
「何じゃ・・・今の音は・・・?」
ラクッタ山の近くにいた村の村長がそう言った。
「先程は光が放たれ、山の一部が消えたが・・・。」
「見て!」
1人の女性が山の頂上を指さした。あの光が出て来る頂上の所であった。
最初は強力な光が放たれ、今度は黒い何かが見えた。そして、そこには・・・
「山の頂上が・・・なくなってる・・・。」
あのラクッタ山の頂上、つまりコージ達がいる所の場所が完全になくなっていた。
「彼らは・・・無事かのう・・・。」
村長はコージ達の事を心配した。
「大丈夫か、みんな!」
「ああ、何とかな。」
「痛って~・・・すっげえ威力だな・・・。」
「危なかった・・・。」
ナツ達はどうにか助かった様であった。
「ダーク・ボムはかなりの威力で仲間までも巻きぞいになるの・・・。」
「お兄ちゃんは使う時は必ず私達の事を確認してから放つの。」
シャルルとウェンディがそれを説明する。
「まだこれがマシだと思うよ。」
「どういう事?」
ミントの言葉に疑問を抱くシャルル。
「暴走した光の滅竜魔法だったら・・・これ以上だったよ・・・
この山がもう消えているのかもしれないよ・・・。」
「マジで!?」
ミントの言葉に驚くルーシィ。
「そんなにすごいのか・・・?」
「緑ネコの言うとうりかもね。
光の滅竜魔法は光の速さそのもので戦うわ。
光の速さは1秒で約7000万キロ・・・。」
「それってすごいの?」
「ものすっっっっっっっっっ・・・Zzz・・・っっごいよ・・・。」
「「「「「(今一瞬、寝たな(よな)(よね)・・・。)」」」」」
ナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ、ハッピーが心の中でそう思った。
「グルルルルッ・・・。」
「お兄ちゃん!」
振り向くと、まだ暴走をしていたコージがナツ達の前に現れた。
「ギャオオオオオオオオオオッ!!!!!!!」
コージはエルザ達に向かって、今度は闇竜の咆哮を放とうとした。
「まずいわ!今度は私達を狙うつもりよ!!」
「何だと!?」
「「「「っ!!」」」」
驚くナツ達。
「ちょっと!どうすればいいの!?」
「あの暴走が終わるのを待つ以外・・・ないよ・・・。」
ルーシィの言葉にそういう方法でしかないというミント。
「そんな~!!」
「ギャオオオオオオオォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」
闇竜の咆哮が放たれた。
「何の!火竜の咆哮!!!」
ナツは闇竜の咆哮に向かって、こっちは火竜の咆哮で対抗した。
ドーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!
「はぁ・・・はぁ・・・互角か・・・。」
「ギャオオオオオオオオッ!!!!!!」
何とナツが咆哮を出して、少し動きを止めていたら、コージが素早く、ナツの目の前にやって来た。
「何っ!?」
驚くナツ。そのままコージに殴られてしまった。
ドスン!
「ぐぁっ!!」
そのままナツは飛ばされてしまった。
「ぐっ!」
しかしナツは何とか体勢を立て直した。
「ナツ!大丈夫!!」
「ああ。」
ハッピーの言葉にそう返すナツ。
「まずいな・・・このままでは我々も危険だ。」
「じゃあどうする・・・おっと!」
コージは闇竜の咆哮をまた放ち、グレイとエルザはそれをかわした。
「グルルルルルルッ・・・!!!!!」
コージはナツ達を睨んでいた。
「グルアァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!」
コージは近くにいたルーシィに攻撃をしようとする。
「今度は私ぃぃぃっ!!」
驚くルーシィ。
「まずい!」
「くそっ!間に合わねぇ!!」
エルザとグレイは急いでルーシィのもとへ行こうとするが、間に合わない。
「お兄ちゃん・・・やめて・・・。」
ルーシィの近くにいたウェンディがそう言う。そして・・・
「やめてーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ルーシィの前に立ち、まるで身代わりになろうという状態になっていた。
「ウェンディ!!」
「危ない!!」
叫ぶシャルルとミント。だが次の瞬間だった・・・
ピタ
「・・・え?」
突如、コージはウェンディの目の前で動きを止めた。
「う・・・ウェン・・・ディ・・・ウェンディ・・・ウェンディ・・・!!!
うう・・・うおおおおおおおおっ!!!!!!!!」
コージはまるで苦しみ始めている様な感じで叫んだ。
「ガアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!」
コージはそのまま口を開け、光を食べ始めた。
すると、コージの左側についていた黒いオーラが消えていった。
「消え・・・た・・・?」
「ぐぅっ!」
バタン!
コージはそのまま倒れた。
「お兄ちゃん!」
ウェンディはコージのもとへ駆け寄った。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!!」
「落ち着いてウェンディ!!」
シャルル、ナツ達のコージのもとへ駆け寄り、
シャルルはウェンディを少し落ち着かせた。
「こいつが死ぬわけ無いでしょ!」
「うむ・・・気を失っている様だ。」
「本当ですか・・・?」
「嘘言ってどうするのよ。」
ウェンディの言葉につっこむシャルル。
「よかった・・・。」
ウェンディはホットとした。
「でも、何で今回は大丈夫だったんだろう・・・。
前は暴走が収まるまでだったのに・・・。」
「そいつはコージ本人に聞くしかないな。」
グレイがそう言う。
「取りあえず、これから我々は・・・」
「んがっ!?」
エルザがこれからの事を言う前にナツが何かにぶつかったようだ。
「何だこれ!?」
「地面に文字があるよ!」
「これって・・・」
「「「「「術式!?」」」」」
グレイ、エルザ、ルーシィ、ウェンディ、シャルルがそう言う。
「まさかまた・・・」
「おや、あなた達でしたか、妖精の尻尾。」
そこにいたのは、ニルバァーナの時にホットアイとジェラールを連れて行った、
新生評議院の第四強行検束部隊隊長、ラハールであった。
「評議院!?」
「この山で何かあった様だから、調べに来ましたが、また問題を起こしたのですか?」
「待って下さい!」
声のする方を向くと、何とラクッタ山の近くの村でコージ達が助け出したヤッカルであった。
「この人達は村長から依頼を受けて、この山の頂上の光を調べていたんだ。
どうやら闇ギルドがエーテリオンの研究をしていたんだよ!」
「何っ!?それは本当ですか?」
「ああ、彼らと一緒に、その闇ギルドの部下から聞いたんだ。」
「それと、そこに男が倒れているだろ?そいつが闇ギルドのボスだ。」
エルザの言葉にラハールは男の方を向く。
「こいつは闇ギルド『恐怖の知識』のチヴァスか・・・!
そいつを捕えろ!それと術式を解除しろ。」
「はっ!」
ラハールの事番に部下達は従い、チヴァスを捕え、術式を解除してくれた。
「ラハール隊長。このこんな男も見つけました。」
それは大砲に押しつぶされていたデックであった。
「そいつも闇ギルドの一員だ。」
エルザが言う。
「よし!後は恐怖の知識である者達を探して捕えよ。」
「はっ!」
ラハールの言葉と同時に、部下達は下りて、捜索を始めた。
「(しかし、まさかエーテリオンの実験をしていたとは・・・
我々評議員もまだまだか・・・。)君達はもういいぞ。」
そう言い、ラハールも下りて、捜索を始めた。
「俺達は・・・どうする?」
「それだったら、村へ行きましょう。村長達も戻って来ると思います。」
「わかった。」
「じゃあ行くか。」
ナツはコージを担ぐ。
「お兄ちゃん・・・。」
ウェンディはとても心配していた。また、疑問に思った。
「(どうして・・・黙っていたの・・・?)」
暴走する事を黙っていた事が気になっていた。
「(起きたら聞いてみよう・・・。)」
ナツ達はそのまま山を下り、村へ行った。
後書き
どうも、白鋼です。今回の話、暴走してしまったコージ。
村に戻った後、ウェンディからといつめ、そして・・・
次回をどうか読んでください。
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