天才少年と電脳少女
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湧きあがった感情
俺は、改めて「ナナ」の姿を見た。髪の毛の色が藍色なのを除いては、すべて同じだ。まさに、俺の知る奈菜だった
「奈菜・・・・お前は奈菜なのか・・・・?」
俺は、恐る恐る聞いた。すると、ナナは驚いて、抱えていた俺を落としてしまった
ドスンッ
「うっ・・・・」
「あ・・・・」
俺は、痛かったもののなんとか起き上った。
俺たちはしばらく向かい合ったまま、動けなかった。そんなとき、奈菜が先に切り出した
「・・・・あ、あなたなんて知らない。知らない!」
ナナは大きな声でそう叫んだ。
俺は、何かが刺さったかのような痛みが、胸にあった
・・・・わかってたんだ、こんなこと、最初の最初から。
なのに、なのに・・・・・なんでこんなに胸が痛いんだ・・・・・・?
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