天才少年と電脳少女
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
電脳世界とセブンウィルス
・・・・・ここは、どこだ?
目を開けると真っ白な空間に、四角いものがたくさんある。それは、増えたり、消えたりする。よく見ると、パソコンのウィンドウのようだ
俺の横を、沢山の数字が横切っていく。沢山の、画像がある。声も、沢山聞こえる
ネットの中に入ったような場所だ。そう、ここが電脳世界なんだろう
しかし、この世界は非常に広い。この中から見つけるのもまた難しい
だが、この世界を見て回らねばならない。無知ではできることすらできなくなる
ウィンドウの前を横切ると、パソコンの持ち主が叫んだ
「うわっ、セブンだ、セブンの一人がとうとう来た!」
しかし、俺は無視して、別の場所を見に行った。セブンは知る人ぞ知るウィルスなのだろう
それにしても、ネットの中は情報収集が早い。自分自身がパソコンに行けば、すぐハッキングできるのだ。これは手間が省けて面白い
しかし、俺はあることに気付いた。勢いでここに来たため、何も考えていなかったが、戻り方がわからない。これが、命の保証はしないということなのか?
ならばいち早く見つけなければいけない、ウィルス、ナナを
「あら、また人間が入ってきたのか?やれやれ、お前の技術は認めるが、お前にはここで死んでもらわなければならないんだよ」
上のほうから声がして見上げると、そこには赤い着物に身を包んだ女性が立っていた
「・・・・お前は誰だ」
「私の名前は「いろは」三番目のセブンウィルスさ!」
ページ上へ戻る