enmity seed ~憎しみの種~
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プロローグ1 種が生まれるまで
前書き
こんにちは~憤怒でーす。
この小説は2000字程度、またそれ以下しか書きません。
それと少し厨二要素があるよー。
......特に思いつかないのでどぞ~(^u^)/
?side
森の中に1人、男が倒れていた。どうやら怪我をしているようだ。
?が上を見上げた。
恐らくあの崖から誤って落ちたんでしょうね。もしくは落とされたか....
どちらにしろ死ぬなら死ぬで早く死んでくれないかしら?
そしたら私が貴方の体を使って.............ふふ。
?は小さく微笑した。
......................
クライside
「う...うう....ぐ!」
うつ伏せに倒れている男、クライは呻き声をあげ、何とか起き上がろうと腕に力を入れる。
「ッ!」
突然右腕に鋭い痛みが走り、クライは再びうつ伏せに倒れた。痛みが和らぐのを待ってから体を反らし、右腕を見る。
全然動かせないと思ったら、折れてたのか.....クソ!
右腕はあらぬ方向に折れ曲がり、使い物になりそうにない。
「こうなったのもあのクソ野郎共のせいだっ!」ドン!
クライは憎々しげに叫ぶと折れていない左腕で地面を強く叩いた。手からじわりと血が滲む。
そうだ。あの裏切り者共.....信頼していた、仲間だと信じていた、なのに.....なぜだ。
(俺達は仲間だろ!)
あの言葉は嘘だったのか.......リザ、アッシュ、リリィ.......
クライの脳裏にかつての仲間との出会いが鮮明に蘇った。
·······················
「勇者ギルド?何だ、それ?」
クライが聞き返すと傭兵仲間の男、アッシュがドン!と酒の入ったグラスを置いた。
「お前、そんなことも知らねぇの?遅れてんな~」ニヤニヤ
「ちゃかすな。仕方ないだろ、俺はあまりこの国には来ないんだから」
「だったら、こっちに来ればいいだろ。あんな田舎に帰らずによ~」
「俺は田舎が好きなんだ」
「...本当に変わってんな、お前。というか物好きだな」
「余計なお世話だ。それよりさっきから話が逸れてるぞ」
「ああ、わりぃわりぃ。.....で、なんの話だっけ」
「.....お前な。勇者ギルドは何?って話だよ」
呆れたようなクライの表情にアッシュは照れたように頭を掻いた。
「あ、ああ、そうだったな!
簡単に言うと勇者ギルドってのはなぁ、魔王に対抗するために、腕に覚えのある傭兵が4人PTを作って魔王軍と戦う、ようは魔王に対抗するために作られたギルドだ。と大体はこんな感じだが、報酬は多額って話だぜ。
その代わり、勇者ギルドに入るにはギルドランクB以上の傭兵だけらしいけど。
ま、その点はお前も俺も問題ねぇな」
アッシュの話にうなずきかけたクライの動きが止まった。
「なるほど....ん?ちょっと待て。俺もお前も問題ないってどういう意味だ」
クライがそう聞くとアッシュが突然テーブルに手をつけ、頭を下げてきた。
「頼む!俺と、俺と一緒に勇者ギルドに入ってくれ!」
「は!?」
「頼む!もうお前しか頼める奴がいないんだ!この通り!」ガン!
「ま、待て!まず、俺がお前と一緒に勇者ギルドに入っても、後2人は必要って事を分かってるのか?」
「その点は大丈夫だ!後2人にはもう声掛けてるからさ。だから、な、な!」
アッシュはテーブルから身を乗り出し、必死に手を合わせてくる。
それを鬱陶しそうに押し退けるとクライは立ち上がり、アッシュを見た。
「......分かった」
その言葉にアッシュも立ち上がった。
「マジか!」ガタッ
「ああ、だが1つ条件がある」
「何だよ?」
「お前が声を掛けたっていう傭兵と気が合わない場合は、抜ける。それでもいいか?」
アッシュは力強く頷く。
「それでもいいから!俺のPTに入ってくれ!」
「いちいち声がでかい」
「あ、悪い!あまりにも嬉しくてよ」
「そうか。......じゃあ、俺はこれで帰るぞ」
「ああ、じゃあな!あ、それと次来た時に残りの2人を紹介するからな。楽しみにしてろよ!」
「あー、分かった分かった」
クライは自分の分の食事代をテーブルに置くとアッシュに背を向け、出口に向かった。
どうにか酔っぱらいにぶつからずに、出口に着くと扉を押し、外に出た。
後書き
やっと書き上げました~
思ったよりもアイディアが浮かばず、悪戦苦闘しましたが、何とか書きました(=_=)>
といっても、駄文なのは変わらないので、ソコんところヨロシク~お願いします。
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