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バカとテストと召喚獣~規格外の観察処分者〜

作者:風薙
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『作戦会議と昼食……らしきモノ?』

「明久には、Dクラスへの宣戦布告の為の『死者』になって貰う。無事大役を果たせ!」

「・・・下位勢力の宣戦布告の使者って、大抵酷い目に遭うよね? しかも字が違がくなかった?」

「何を言うかと思えば、そんな事か・・・お前はある程度イケメンなんだからいけるだ「分かった、行ってくるよ!」おう、行ってこい」

馬鹿で助かったよ・・・怪しむ事さえしねぇんだもの

「と、この様に、身の危険を感じた場合はあの馬鹿を囮にするか、人身御供、又は生贄に捧げるか等、様々な用途があるので覚えておくように」



「騙されたぁ!」

明久、ボロボロに成りつつも帰還

「やはりそう来たか」

「あえて言おう・・・カスであると!」

「クケエエェェェェ!」

ドスッ!

狂人化し襲ってきた明久を沈める・・・思ったより浅かったか

「吉井君、大丈夫ですか?」

「大丈夫、殆ど掠り傷だから」

にっこりと微笑み返事を返す明久に、面白くなさそうな表情で島田が近付く

「本当に大丈夫?」

「平気だよ、心配してくれてありがとう」

微笑んで返事を返した明久に島田はーー

「そう、良かった・・・ウチが殴る余地はまだあるんだ」

「ああもう駄目!死にそう!!」

拳を握り締め笑顔を浮かべる島田を見て、明久は慌てて体を押えて転げまわっていた・・・ツンデレ? ヤンデレ? どっち?

「取り合えず屋上でミーティングするから、深羅と司馬も来てくれ。お前達の意見を参考にさせてもらうからな」

「主に飛鳥にだな。行けるか?」

「ある程度の情報があれば行けるさ」

流石名軍師の再来と謳われる位の事はあるな
主要メンバーが次々と教室を出ていく中・・・

「ムッツリーニ、畳の痕なら消えてるぞ?」

「・・・ッ!(ブンブン)」

「・・・what collar?」

「・・・水色、緑」

即答かよ・・・ま、これだからコイツと連むのは止めらんねえんだよな~


屋上

「明久、開戦時刻は何時にって言った?」

「一応、今日の午後にって言ってきたよ」

「じゃあ、先にお昼ご飯ってことね?」

「そうだな。明久、今日くらいはまともな物を食べろよ?」

「明久・・・またアレか?」

つか、アレだけでよく生きてられるよな・・・

「吉井君ってお昼ご飯は食べない人なんですか?」

姫路の捉え方は優しく言えばそうだが、もっと酷いんだなコレがな~

「違うぞ姫路。こいつの主食は水と塩なんだ」

「それも毎日と来た・・・馬鹿を超越したな、お前は」

ギネスに載るんじゃないか? 塩と砂糖と水で生き残っている高校生ーー吉井明久
イカン、情けなさ過ぎる

「はぁ・・・ホレ」

ポケットから取り出したのは、某蛇さんもお気に入りのカロメと男子高校生の味方、カツサンドである

「深羅よ、いつも気になっておったのじゃが・・・お主のポケットはどうなっておるのじゃ?」

禁則事項であり企業秘密です!

「深羅、いいの!?」

「あぁ。そのかわり、初戦から黒星とか止めてくれよ? 卓袱台が段ボールになるかもしれねぇんだしな」

「うん! よし、これで一週間は過ごせる」

いや、今食えよ

「んじゃ、作戦の説明をするぞ」

涼風が吹く屋上で、Fクラス勝利の為の作戦内容に耳を傾けた



「という感じなんだが・・・司馬、どうだ?」

雄二が飛鳥に問う。流石の元神童でも、不安な部分はあるらしい

「ん~大方の構成は出来てるし、特に言うことは無いけど・・・あるとすれば、島田さんの防御だね?」

「え? ウチの防御?」

「うん。島田さん、悪いけど全教科の点数を書いてくれるかな?」

飛鳥はポケットからメモ帳とシャーペンを出し、島田はそれに書いていく

「う~ん、国語系統もそうだけど化学がちょっと狙われやすいかもね・・・坂本君、他教科で65から上の人って把握してる?」

「ああ。確か、二人か三人は居た筈だ」

「それを島田さんの部隊に回して、防御壁は出来た・・・それに田中教諭を使うなら補給付近に何人か配置しておけば、長期戦を狙う分には幾らか有利だね。
援軍は出来るだけ早めにする事。多分、吉井君の部隊はその時には保ちそうにないしね・・・
とまぁ、私の入れ知恵はこの位だよ」

飛鳥の入れ知恵を聞いた他の面々はーー

『・・・・・・』

驚愕の表情をしていた

「噂には聞いていたが・・・」

「まさかここまでとはのぅ・・・」

「・・・想像以上」

「やっぱり飛鳥ちゃんは凄いです!」

「凄すぎて何て言えばいいのか分かんない・・・」

「司馬の異名も納得だよ」

飛鳥の実力に賞賛の声が上げられる

「アハハッ、ありがと。でも、これは予防線みたいな物だから過度に信用しないようにね」

「司馬には感謝だな・・・お前達が協力してくれれば、ウチは最強だ」 
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