バカとテストと召喚獣~規格外の観察処分者〜
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『作戦会議と昼食……らしきモノ?』
「明久には、Dクラスへの宣戦布告の為の『死者』になって貰う。無事大役を果たせ!」
「・・・下位勢力の宣戦布告の使者って、大抵酷い目に遭うよね? しかも字が違がくなかった?」
「何を言うかと思えば、そんな事か・・・お前はある程度イケメンなんだからいけるだ「分かった、行ってくるよ!」おう、行ってこい」
馬鹿で助かったよ・・・怪しむ事さえしねぇんだもの
「と、この様に、身の危険を感じた場合はあの馬鹿を囮にするか、人身御供、又は生贄に捧げるか等、様々な用途があるので覚えておくように」
◇
「騙されたぁ!」
明久、ボロボロに成りつつも帰還
「やはりそう来たか」
「あえて言おう・・・カスであると!」
「クケエエェェェェ!」
ドスッ!
狂人化し襲ってきた明久を沈める・・・思ったより浅かったか
「吉井君、大丈夫ですか?」
「大丈夫、殆ど掠り傷だから」
にっこりと微笑み返事を返す明久に、面白くなさそうな表情で島田が近付く
「本当に大丈夫?」
「平気だよ、心配してくれてありがとう」
微笑んで返事を返した明久に島田はーー
「そう、良かった・・・ウチが殴る余地はまだあるんだ」
「ああもう駄目!死にそう!!」
拳を握り締め笑顔を浮かべる島田を見て、明久は慌てて体を押えて転げまわっていた・・・ツンデレ? ヤンデレ? どっち?
「取り合えず屋上でミーティングするから、深羅と司馬も来てくれ。お前達の意見を参考にさせてもらうからな」
「主に飛鳥にだな。行けるか?」
「ある程度の情報があれば行けるさ」
流石名軍師の再来と謳われる位の事はあるな
主要メンバーが次々と教室を出ていく中・・・
「ムッツリーニ、畳の痕なら消えてるぞ?」
「・・・ッ!(ブンブン)」
「・・・what collar?」
「・・・水色、緑」
即答かよ・・・ま、これだからコイツと連むのは止めらんねえんだよな~
◇
屋上
「明久、開戦時刻は何時にって言った?」
「一応、今日の午後にって言ってきたよ」
「じゃあ、先にお昼ご飯ってことね?」
「そうだな。明久、今日くらいはまともな物を食べろよ?」
「明久・・・またアレか?」
つか、アレだけでよく生きてられるよな・・・
「吉井君ってお昼ご飯は食べない人なんですか?」
姫路の捉え方は優しく言えばそうだが、もっと酷いんだなコレがな~
「違うぞ姫路。こいつの主食は水と塩なんだ」
「それも毎日と来た・・・馬鹿を超越したな、お前は」
ギネスに載るんじゃないか? 塩と砂糖と水で生き残っている高校生ーー吉井明久
イカン、情けなさ過ぎる
「はぁ・・・ホレ」
ポケットから取り出したのは、某蛇さんもお気に入りのカロメと男子高校生の味方、カツサンドである
「深羅よ、いつも気になっておったのじゃが・・・お主のポケットはどうなっておるのじゃ?」
禁則事項であり企業秘密です!
「深羅、いいの!?」
「あぁ。そのかわり、初戦から黒星とか止めてくれよ? 卓袱台が段ボールになるかもしれねぇんだしな」
「うん! よし、これで一週間は過ごせる」
いや、今食えよ
「んじゃ、作戦の説明をするぞ」
涼風が吹く屋上で、Fクラス勝利の為の作戦内容に耳を傾けた
◇
「という感じなんだが・・・司馬、どうだ?」
雄二が飛鳥に問う。流石の元神童でも、不安な部分はあるらしい
「ん~大方の構成は出来てるし、特に言うことは無いけど・・・あるとすれば、島田さんの防御だね?」
「え? ウチの防御?」
「うん。島田さん、悪いけど全教科の点数を書いてくれるかな?」
飛鳥はポケットからメモ帳とシャーペンを出し、島田はそれに書いていく
「う~ん、国語系統もそうだけど化学がちょっと狙われやすいかもね・・・坂本君、他教科で65から上の人って把握してる?」
「ああ。確か、二人か三人は居た筈だ」
「それを島田さんの部隊に回して、防御壁は出来た・・・それに田中教諭を使うなら補給付近に何人か配置しておけば、長期戦を狙う分には幾らか有利だね。
援軍は出来るだけ早めにする事。多分、吉井君の部隊はその時には保ちそうにないしね・・・
とまぁ、私の入れ知恵はこの位だよ」
飛鳥の入れ知恵を聞いた他の面々はーー
『・・・・・・』
驚愕の表情をしていた
「噂には聞いていたが・・・」
「まさかここまでとはのぅ・・・」
「・・・想像以上」
「やっぱり飛鳥ちゃんは凄いです!」
「凄すぎて何て言えばいいのか分かんない・・・」
「司馬の異名も納得だよ」
飛鳥の実力に賞賛の声が上げられる
「アハハッ、ありがと。でも、これは予防線みたいな物だから過度に信用しないようにね」
「司馬には感謝だな・・・お前達が協力してくれれば、ウチは最強だ」
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