学園黙示録のシリアスブレイカー
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どうしてこうなったwww
前書き
どうも、ジュピターです。
この作品は私の勉強に対するむしゃくしゃ感を解消するために、勢いとノリで作られた作品です。
おそらく更新がかなり不定期かつ遅いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
―――――全てが終わってしまった日の前夜
―――――俺は
―――――エロゲをした。
◆
「ア~…………」
「うわ~……ないわ~…………」
目の前にいる、俺が勤めている高校の生徒。
だがその生徒は普通じゃなかった。
腕は本来曲がるはずがない方向に捻じ曲がっており、口からは血が溢れている。
目もグルン……と上を向き、白目を剥いている。
明らかに重傷な様子の生徒だが、それを指摘する人はどこにもいない。
何故なら、もうこの学校にいる人は皆校外へと逃げようとしているからだ。
そう……こいつみたいな『奴ら』から…………。
「ちょwwwどんどんとこっちににじり寄ってこないでくださいwwwワタシオカネモテナイヨ」
「ア~…………」
制止してもどんどんとにじり寄ってくる我が愛すべき生徒。
だけどごめんwww今は愛せないwww
まるでゾンビみたいな物体になってしまったモノから逃げるため、俺は全力で駆け出した。
「ちょwwwマジで勘弁してくださいぃぃぃぃぃ!!」
ど う し て こ う な っ たwww
俺はここまでの過去を回想しはじめる。
◆
目覚まし時計が鳴り響く。
「はいはいwww起きますからwww」
俺は目覚ましを止めて、布団からのそり……と起き上がる。
昨日のエロゲで睡眠不足だぜっ☆
時計を見ると、ただいま現在午前時6時。
うは俺テラ健康的www
「ふあぁああ……仕事メンド…………」
俺は欠伸をしながら、洗面所に顔を洗いに向かう。
働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!!
…………と言えないのが、我が国日本なんだよな。
まあ平和でいいから、俺の暗器も使わないで済むがな…………。
はい!今変な単語が出てきたな~……と思ったあなた!
『暗器』。
そう!何故今時の平和ボケした日本人で、こんな中二的な単語が出てきたのか!!
まあ理由は簡単。
―――――俺、転生者っすwww
それで転生させてもらえるときに一つだけ願いを叶えてくれるって言うから、『暗器の技術をくだしあwww』って言ったんだ。
その時に『『王の財宝』とかじゃなくて、そんな地味なので大丈夫か?』って聞かれたけど…………。
『王の財宝』って……何?
そんなモノ知らないから、とりあえず『大丈夫だ、問題ないwww』って言っておいた。
何か失敗したような気がしなくもないが、気にしない。
転生させてくれた人(?)が、『学園黙示録』の世界に行ってもらうって言っていたが…………。
『学園黙示録』って……何…………?
何か不吉そうな単語があるから断ろうとしたんだが、時すでにお寿司。
すでに転生させられていた。
だからとりあえず俺は分析をすることにした。
『~~~の世界に』ってことは、おそらく何かの人間の創った二次作品の世界に転生させられたってことだろう。
…………生前に二次小説読んでてよかったぜ。
次に『学園』という単語があることから、多分教育機関で物語が始まるのだろう。
そして最も恐ろしい単語である『黙示録』。
黙示録という単語の意味は知らないが、8割方不吉なことで間違いない。
それで俺は予想した。
何か学園が崩壊するようなことが起きるんじゃないか……と…………。
ふっ……今自分で思い返しても鳥肌が立つような、すばらしい予想だぜ…………。
だからまだおむつをつけてもらっているような時に、色々対策を立てた。
まずは教育機関には関わらないようにすること。
…………と言っても俺が転生したのは、俺が死んだ時代とそう変わらない日本らしいから、義務教育と大学までは仕方がないがな。
え?何で大学までって?
馬鹿野郎!!日本の就職氷河期を舐めるな!!
そして次に、暗器として持つ武器の調達。
これは法治国家である日本では難しく、銃なども銃刀法で禁止されている現代では、大した武器を持つには至らない。
しかしこれは予想外にもあっさりと解決した。
なんと俺を転生させてくれた人が、アフターサービスとしてつけてくれたらしい。
どれだけ使ってもすぐに補充され、その武器の種類も豊富だ。
暗器の技術も凄まじく、どれだけ大きなものでも平然と隠せる。
…………まあ学園で何か起こるらしいのに、RPGなんかは過剰過ぎだと思うがな。
そして最後に武器を使う技術だが、それも転生させてくれた人がやってくれた。
どうやらもうすでに経験として、俺の中に入れてくれたらしい。
確かに武器の使い方や、武器を使っての戦い方が頭の中に入っている。
まさに至れり尽くせりである。
俺はその日から、その人に祈りを欠かさなかった日は一度もない。
そんな決意をしてから時がたち、俺が6歳のころ。
―――――両親が亡くなった。
まあシリアス風に書いているが、他殺ではなく事故死だ。
この世界の俺の両親は共に教師で、珍しく同じ学校に勤めていた。
その学校の修学旅行で、両親や生徒を乗せたバスがトラックと正面衝突。
生存者はゼロだった。
当時はそれはもうテレビなどで連日ニュースにもなった。
しかも当時6歳だった俺の所にもインタビューに来たんだぜwww?
マジマスゴミすぎワロタwww
まあ両親が死んだことで、遺産や保険金などがどっさりと入ってきた。
両親は俺を残して死んだ後を考えて、結構な額を残してくれていた。
両親マジ天使…………。
だが、欲に溺れた人間たちはその金を見逃さなかった。
俺の親戚を名乗る奴らが次々と現れて、両親が残した金を持って行こうとした。
―――――が、それは完璧に阻止したwww
どこかの小説みたいに根こそぎ金を持って行かれたと思ったwww?
残 念 で し たwww
俺何歳で死んだと思ってるんだよwww社会の汚いところも、大人の醜いところもバッチリ知っていますwww
『子供のくせに!!』と言われたりしたんだが……ごめんね?
おいたん、もう○○歳なんだっ☆
お金をどっさりと溜めこんで、困ったのは他のことだった。
それは両親が遺していた遺書みたいなものだった。
どうやら修学旅行に行く前に書いていたらしい。
その内容は俺を案じるようなものばかりだったが、最後の方に『先生』になってほしい……と書かれていた。
これは困った。
大学卒業まで最短でも16年。
さらにそれ以上、危険な香りのする教育機関にいないといけなくなる。
だが、それは俺を大切にしてくれた両親の願い。
俺は考えた。
考えて考え抜いた結論は―――――。
『ま、どうにでもなるっしょwww』。
俺は教師になることを決意した。
まあよくよく考えれば、もしかしたら俺のいる時代は原作開始の100年前とか、もう原作が終わっているかもしれない。
しかも教師は地方公務員。
そう!俺が前世夢見た公務員である!!
給料安定ヤフーwww休みもしっかりあるヤフーwww
それから俺は……まあそこそこ勉強して、念願の教師になった。
22歳で学校に配属されて、現在で7年目の28歳。
これと言った出来事もなく、おそらく俺の予想通り原作は始まらないのだろう。
ふっ……俺の推理力には惚れ惚れするぜ…………。
そしてそろそろ三十路とか言うなwww俺はまだ戦えるwww勿論性的な意味でwww
顔を洗い終わった俺は、鏡の中の俺を見る。
「ふっ……相変わらず……ダンディーだぜ…………」
洗面台に置いてあった煙草を手に取り、吸いながら洗面所を出る。
だけど、今まで本当に何もなかったな~。
しいて言えば、小学生の幼女に『お嫁さんになってあげるっ♪』なんて言われて鼻血出したり、怖い親父さんがいる幼女を今まで生きてきた知識を使って論破して泣かせたり、中学生が強姦されそうになっているのを見て、いいぞもっとや……ゲフンゲフン!助けたり。
まあその中学生が精神的にアレな人で、助けた後に俺襲い掛かられたんだがな。
勿論物理的な意味でwww
まあどれもこれもいい思い出だな…………。
そこで俺は思考を止め、朝飯を食おうとキッチンに入ると…………。
後書き
今回はここまでです。
感想&評価、待ってます。
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