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剣の世界の銃使い

作者:疾輝
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製作者からの説明会

 
前書き
大変長らくお待たせいたしました!
夏休みだというのになかなか書いてる時間が取れなかったもので・・・。
では、どうぞ! 

 

『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』

空に浮いている赤いローブの男は話し続ける。
素直にアイテムウインドウを開き、アイテム覧に先ほどまではなかった物を見つける。名前は《手鏡》。
すぐさまタップし、オブジェクト化させる。その名の通り手鏡が出てきた。
使い方は・・・まあ、覗けばいいのか。

「っ!?」

そこに写っていたのは、自分の顔。それも現実の方のだ。すぐに目の前の広場を見渡すと、先ほどまでの美形ぞろいの集団ではなくもっと現実的な、リアルの方の顔に埋め尽くされていた。

「なるほどね・・・奴さんも本気って訳だ」

それと、視点がさっきより低くなっていることに気がつく。ああ、身体の方も現実の方に移されたか。

『諸君は今、なぜ、と思っているだろう。何故私は──SAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と』

『私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、既に一切の目的も、理由も持たない。なぜなら・・・この状況こそが、私にとっての最終的な目標だからだ。この世界を作り出し、”観賞”するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた』

『・・・以上で≪ソードアート・オンライン≫正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の――健闘を祈る』

その言葉と同時に赤いローブ男は消え、次第に元の景色へと戻っていった。
そして、次に起こったのは・・・
悲鳴。怒号。絶叫。罵声。懇願。そして咆哮。

「うるさいな・・・・」

思考がまとまらない。周囲がうるさすぎる・・・ほんと、無意味なことなのに。
あの天才がやったんだ。外からの助けは多分無理だろう。
という事は、現実に戻るのには・・・
俺は、思考をまとめるために、喧騒から逃れるように、近くの脇道へと入った。

「まず・・・」

赤いローブ男、茅場晶彦のいう事を簡単にまとめると、こうだ。
・これからプレイヤーは自発的ログアウトができないよ
・ログアウトするためには、100層のボスを倒してね
・この世界で死んだら、ナーヴギアが現実世界の君たちも殺すよ

ってところか。
フレンドリーすぎる?まあ、内容は間違ってないだろ。
つまり、100層までクリアしないと現実への期間は無理・・・か。

「俺もよく落ち着いていられるよなー」

こんな外と切り離されるような事件があったのに、我ながら落ち着いているものだ。もともと終わってしまった事は諦める性格ではあったが・・・やっぱ、外との繋がりがないのが原因かね。
今現在、俺の家族は誰もおらず、一人暮らしをしている。両親は俺が幼い頃に流行病で死んでしまったらしく、そのことを俺に話して、育ててくれた祖父母も去年亡くなってしまった。
両親とか祖父母が残しておいてくれた財産のおかげで、生活は問題なく出来ていたが・・・。

「その頃からだったな・・・MMOにはまったのも」

まぁ、それは今どうでもいい。
とりあえず、外のことは気にしなくていい、と。
多分、現実の体の方も警察とかが何とかしてくれるだろう。

「・・・・よし」

思考もまとまった。
100層攻略しなければ戻れない。しかしそれをするには一ヶ月、いや一年以上かかるかもしれない。
その間ずっと街の中に引きこもっているのは性に合わないし、せっかくこの世界に来たんだから、俺が出来ることをやろうと思う。
そして、参加してしまった以上おもいきり楽しんでやろう、とも。
こうして、長い長い100層攻略への幕が開けたのだった。  
 

 
後書き
感想とか待ってます!! 
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