久遠の神話
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第五話 剣士の戦い二
二人を前にする形で再び座ってだった。まずはだ。
その二人にだ。こう問うたのだった。
「何を飲まれますか?」
「僕は紅茶を」
「私はコーヒーを」
上城と樹里はそれぞれそれだと言った。そしてだ。
二人がだ。カウンターに声をかけたのだった。
「すいません」
「注文御願いします」
「わかりました」
先程のウェイトレスがだ。二人の言葉に応えてだ。
そのうえでだ。二人の前に来てだ。ペンとオーダーを手にして問うてきた。
「ご注文は何でしょうか」
「ミルクティー御願いします」
「ウィンナーコーヒーを」
それぞれこう注文した。ウェイトレスはそれを書いてだ。
それからだ。二人に言ってきた。
「わかりました。では暫くお待ち下さい」
「はい、それじゃあ」
「御願いします」
こう話してだった。ウェイトレスは一礼してから二人の前を後にした。
そのうえでだ。彼女は盆の上にその紅茶とコーヒーを持って来た。それをだ。
二人の前に置いてだ。一礼してから帰るのだった。
それを見届けてからだ。聡美は二人に話した。
「いいお店ですね」
「はい、ここの紅茶って凄く美味しいんですよ」
「コーヒーも」
「紅茶やコーヒーだけではなくて」
だがだった。聡美はだ。
二人に対してだ。こう言ってきたのである。
「店員さんの態度もです」
「あっ、それですか」
「いいんですか」
「日本のお店全体がです」
いいというのである。
「欧州では店員の態度の悪いお店も多いですから」
「日本よりもなんですね」
「そうなんですね」
「そうです。あの店員さんはまだ応対に硬さが残りますけれど」
聡美はそれも見ていた。そこまでもだ。
そしてそのうえでだ。また言うのであった。
「けれど。真面目に応対されてますね」
「欧州じゃその真面目な応対もないんですか」
「そうなんですか」
「そうしたお店も多いです。全体的に見てです」
「サービスは我が国の方が上なんですか」
「このお店にしても」
「そうです。確かに紅茶の味はかなりいいです」
彼女が飲んでいるのはそちらだった。紅茶だ。
見ればロイヤルミルクティーだ。それを飲みながら話すのである。
「ですがそれ以上にです」
「店員さんのマナーですか」
「それがいいんですね」
「見事です。それでなのですが」
ここまで話してだった。ここでだ。
聡美は話を変えてきた。そしてこう二人に言ってきたのである。
「スフィンクスですが」
「えっ!?」
「まさか!?」
二人はその名前を聞いてだ。思わず飲んでいたそれぞれの紅茶とコーヒーを吹き出すところだった。それを何とか止めてだ。
狼狽しきった顔でだ。聡美に対して問うたのだった。
「御存知だったんですか!?」
「そのことを」
「はい。そしてです」
聡美は二人に対してさらに言ってきたのだった。
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