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SAOもう一人の聖騎士

作者:ビビック
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追想~破壊するもの、創造するもの~

 
前書き
最近書けて無いなぁ・・・・・・・ 

 
結果から言うと、犯罪者ギルドは全滅、こちらの死亡者はゼロだった。・・・・・・・あと、敵側の生存者も。

「で、今回は俺個人の権限で審判の騎士<ラダマンテュス>を動かした訳なんで報酬は期待して無かったが・・・・・・・まぁくれるっつーんなら貰って置こう」

今日皆殺しにした犯罪者ギルドのアジトの頂上、巨木の最も高い所で俺はある人物と通信をしていた。使っているアイテムは通信結晶。一種のテレビ電話のような物で、フレンドリストの人間に(言葉を交わす時にはどちらも通信結晶を持っていなければならないが)自分の声と映像を届けることが出来る優れものだ。(とは言っても大抵の情報交換はメールでこと足りるので人気は無い。だが俺はメニューを開く時間を短縮する為全員にこれの所持を義務付けている)

「いやぁ良いんですよ借りだと思って貰えれば。依頼が結構溜まってるんでねぇ、依頼さえして貰えればもうなんでも良いんですよ」

ちっ・・・・・・・・やはりこの手の奴との話には体力がいる。つくづく不愉快だ。その不快感を隠さずぶつける

「で?次の哀れな殲滅対象(ターゲット)様はどこのどいつだ?」

「そう焦らなくても良いですよ、時間自体は沢山あるんで、じっくり休んで休ませて下さい。次のヤマはかなりでかいんでねぇ」

ほぅ・・・・・・・・こいつが言うんだから相当な大物に依頼が入っているんだろうな。さて、鬼が出るか蛇が出るか。

「次のターゲットは笑う棺桶(ラフィン・コフィン)ですよぉ、何かPoHと他のガキ共が少々はっちゃけ過ぎたみたいでしてねぇ。ついに痺れを切らした攻略組からの依頼です」

「ほぉ・・・・・・・・・まぁ良い、今はゆっくり休暇を貰うさ。あんたは適当に情報いじくり回して依頼を回しゃそれで良いんだよ蛆虫野郎」

「こいつは手厳しい。私のプレイヤーネームはライスなんですがねぇ」

からからと適当に笑いながらやり過ごされた。ちっ!だからやりづらいんだ、皮肉も通じやしない。

「いーんだよ、どうせ同じ意味だし。・・・・・・・・・それにあんたは俺達が積み上げた死体の山を勝手に食い散らかしていく蛆虫そのものだ」

そういい終えるとプチんと通信を切った。今のところは考えない様にしよう。まずは奴らを労わないとな。自分勝手な復讐の為に俺に力を貸してくれたバカ共にな。

「よおし!総員宴会の準備!取り合えず今日は騒ぐぞ!」

仲間達は笑ってくれていた。俺は、全員分の飯を作ることになる。俺はいいえない幸福を感じながら、飯を作ろうと袖を捲った。

キリトサイド

ーーーー意外だった。

審判の騎士<ラダマンテュス>のメンバーは、当初から異様な、一種狂気の様なものを多かれ少なかれ持つ集団だと思っていた。しかし、全員が極々普通の、(但し攻略組並みに高レベルな)プレイヤー達だった。俺の話を聞いて同情してくれたり、冗談を言って笑いあったり、“普通の“反応をしてくれた。ルリコさんと言う女性(現実でも料理屋をしているそうだ)が作る飯はいかにもな和食で旨かったし、クラディールの飯は相変わらずの旨さだった。

・・・・・・・・ああ、分かった。全員が全員を、仲間でなく家族だと思っているのだ。だから家族の為なら幾らでも剣を振るえるし、家族の敵は全力で排除する。そんな、血ではなく、血よりもっと濃い絆で結ばれた集団、それが審判の騎士<ラダマンテュス>なのだ

「・・・・・・・・・う」

不意に、鼻の奥につんと来る感覚がやって来た。この世界での涙は我慢出来ない。泣きたい時には、泣くしかないのだ。俺はかつてこのシステムを必要無いと考えていた。だが、今は違う。クラディールと二人で孤独に生きてきた時には切り捨てた感情が、堰を切って溢れてくる。

「う・・・・・・・・・うう、うああ・・・・・・・・・」

アインクラッド第四層。そこで、俺は生まれ変わった。そして、この素晴らしい家族たちを必ず現実に帰すと、決意を新たにした。 
 

 
後書き
UW編を書きたいけど恐くて書けない・・・・・・・・ 
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