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髑髏天使

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第四十七話 神々その二十


「ここはだ」
「何を考えている」
「戦いに勝つことをだ」
 それをだというのだった。言葉は簡潔だった。
「それを考えている」
「それでサイドカーか」
「それに二人で乗る」
 サイドカーにだというのだ。
「まずはそうする」
「そしてそれからだな」
「二人で一気に奴を斬る」
 その巨大な神を見ながらの言葉だ。
「いいな、そうするぞ」
「わかった」 
 髑髏天使も死神のその言葉に頷いた。
「それでは、だな」
「今からだ」
 ここでだ。そのサイドカーが二人の前に来た。海中でもその動きは妨げられていない。
 それを見てだ。神が言ってきた。
「それを使うのか」
「そうだ」
「その通りだ」
 二人で神に言い返した。
「それは言っておこう」6
「今からだ」
「小さいな」
 神はそのサイドカーを見て一言だった。
「それで我を倒すというのか」
「小さいか」
「だから無理だというのだな」
「如何にも」
 その通りだというのだった。
「貴様等程度ではだ」
「倒せはしないか」
「そう言うのだな」
「如何にも」
 それを認めた神だった。そしてだ。
 また岩達を動かしてきた。そうして倒そうとする。
 だがここでだ。髑髏天使と死神が動いた。
 そのサイドカーに乗る。まず髑髏天使はバイクのところに乗った。死神は側車に乗りだ。二人でお互いに言い合うのであった。
「いいな」
「何時でもいい」
 死神が髑髏天使の言葉に応える。
「私はな」
「わかった。それではだ」
「行くぞ」
 バイクを発進させた。そしてだ。
 海中を突き進む。岩達は前から、そして左右からも来る。上下からもだ。
 その間を潜り抜けながらだ。二人は突き進むのであった。 
 その二人を見てだ。神はまた言ってきた。
「前に出てそれでか」
「岩もかわす」
「そうさせてもらっている」
 こう返す二人だった。
「そしてだ」
「それだけではない」
「そう言うのだな」
「如何にも」
 髑髏天使の返答だ。
「貴様を倒す」
「ここでだ」
「我を倒すにはだ」
 その言葉を聞いた神の言葉だ。
「容易なことではできはしないぞ」
「それはわかっている」
「存分にな」
 また返す二人だった。
「そしてそれがわかったうえでだ」
「こうして攻めるのだ」
「そして貴様を倒す」
「それを言っておく」
「面白い」
 神は二人の言葉を受けて述べた。
「それではだ。我をどうして倒すのかをだ」
「見る」
「そう言うのだな」
「そういうことだ」
 こう言うのであった。 
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