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スーパー戦隊総決戦

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第十九話 最強最後のマシンその四

「殿、勝利を」
「そうよね、ここまで来たんだから」
「来たんだから」
 ナイとメアも言う。
「勝たないと駄目よ」
「駄目よ」
「今は作戦やそういったものは関係ありません」
 スフィンクスも十体の巨大マシンが出て来るのを見て言う。
「今大切なものは」
「心ですね」
「それをね」
「はい、その通りです」
 介さんと笑里にも答える。
「それだけです」
「最後まで諦めずに」
「戦うその心こそが」
「それが全てだな」
 ティターンも言う。
「その心こそがだ」
「ならや」
「最早細かい小言は不要」
 まほろと館長が断言した。
「ここは見るだけやな」
「その勝利を」
「皆さん、これまでのことを思い出して下さい」
 先生は祈る様な顔になっていた。
「そうすれば必ず」
「勝利の後の楽しみが待っているでございますですよ」
「その通りだぜ」
 マンドラゴラとスモーキーは飛び回っている。
「だからでございます」
「待ってるからな」
 彼等も待っていた。その勝利をだ。
 そしてだ。ヤバイバとツエツエが十体のマシンを見て言うのだった。
「おい!最強かよ!」
「それで来るのね」
「当たり前と言えば当たり前じゃがな」
 シャーフーが鏡の前から突っ込みを入れる。
「それも」
「何が当たり前だよ!」
「そんなことは聞いてないわよ!」
「何じゃ?聞こえておるのか」
 ここで一つの事実が明らかになった。
「そうじゃったのか」
「俺達は地獄耳なんだよ」
「オルグだからね」
 だからだと返す二人だった。
「そっちにいてもな」
「ちゃんと会話は聞こえてるから」
「相変わらず無駄な能力ばかり乗ってるのね」
 テトムは何気に酷いことを言う。
「その能力も変な方向に使うし」
「だから全部聞こえてるんだよ」
「それは言っておくわよ」
「それはわかったけれど」
 テトムは彼等の言葉をとりあえず認めた。
「けれどよ」
「んっ、今度は何だ?」
「何よ」
「この合体は凄いわね」
 テトムもこのことには驚いていた。
「ガオパンダやガオマウスやガオピーコックまで来てるし」
 今現在物凄い数のパワーアニマル達が来ているのだった。
「これはまさに」
「まさに!?」
「何だってのよ」
「ファイナルガオナイトね」
 その全てのパワーアニマルが合体したものを見ての言葉だった。
「これは凄いわよ」
「そうか、その名前使わせてもらうな!」
 ガオレッドが今のテトムの言葉に応えて言う。
「ファイナルガオナイトだな!」
「百獣が全て戻って来たし!」
「この力なら!」
「何でもやれる!」
「そうね。この戦い、貰ったわ!」
「行くぞ!」
 六人の戦士達と百獣全ての心が一つになってであった。
 今ガオレンジャー達も戦いを終わらせる為に剣を持った。
 
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