ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
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第十五話 歓迎
堕天使との問題が解決した翌日。部室にはアーシアを含めた闇慈。リアス。一誠がいた。そしてアーシアは駒王学園の制服を着ていた。普通は出来ないことだがリアスのお父さんがこの学園に携わってこう言った編入は容易なことらしい。アーシアの制服姿を見た闇慈と一誠は似合っていると褒めていたが、闇慈には疑問な点があった。
「あの・・・リアス先輩?一つ聞きたい事があるんですが?」
「何かしら?アンジ」
「何故アーシアが悪魔になってるんですか!?」
そう。アーシアは何故か悪魔になっていた。悪魔になった理由はアーシア本人が答えてくれた。
「えっと。リアス先輩からスカウトされたんです。アンジさん」
「本当にそれだけなの?アーシア」
その事を聞いたアーシアは顔を赤らめ、一誠の方を向いた。
「そ、それは・・・。悪魔になればイッセーさんともっと一緒に居られるとリアス先輩に聞いたのでお受けしました」
「(・・・なるほど。アーシアはイッセーにベタ惚れだからそれを利用したのか・・・)って・・・無茶苦茶じゃないですか!!しかも人をエサにしてるじゃないですか!!」
「あら、人聞きの悪い。私はそんなつもりは無かったのだけど?」
「あの!アンジさん。私は自分から言ったのですからリアス先輩は悪くありません!!」
(やっぱりこの人・・・僕が思っている以上の『悪魔』だな・・・いろんな意味で)
この時闇慈にはリアスの後ろで悪魔の羽を生やした裏のリアスがケタケタと笑っていたのが見えたらしい・・・
「あ、あの。部長」
「何かしら?イッセー」
今度は一誠がリアスに話しかけた。
「後、部長のポーンって何人増えるですか?ハーレムの夢もあるのにこれ以上ライバルが増えるのはどうかな・・・なんて」
「私のポーンはイッセー。貴方だけよ?」
「えっ!?それってどういう事ですか?」
その話の途中から闇慈が加わり一誠に説明し始めた。
「人間を悪魔に転生させるには力に応じた分の『悪魔の駒』が必要になるんだけど・・・イッセーの場合ポーンにするにはポーンの駒を全部を使用しないとダメだったんだ」
「それって俺の力が凄く強いってことだよな?」
「そう言うことになるわね。イッセー」
そう言うとリアスは座っていたソファーから立ち上がると一誠の背後に立ち、首元から腕を絡ませた。一誠と向き合った。闇慈はそれを普通に見ていたがアーシアはあたふたしていた。
「紅髪のルイン・プリンセス滅殺姫と赤龍帝の篭手・・・あか紅とあか赤で相性バッチリね」
「そ・・・そうっすね」
「最強のポーンを目指しなさい。貴方にはそれだけの力を備えている。強くおなりなさいイッセー」
そう言うとリアスは一誠の額に軽くキスをした。そして肝心な一誠は・・・
「うおおお!!!部長!!俺、頑張ります!!」
「と、貴方を可愛がるのはここまでにしないと新人の子に嫉妬されてしまうかもしれないから」
(いや。もう十分に嫉妬されてますよ・・・リアス先輩)
闇慈は心の中ではあきれの溜め息をついていた。
「い・・・イッセーさん・・・」
アーシアが目に軽く涙を浮かべながらフルフルと震えていた。
「あ、アーシア!!これはその・・・違うんだ!!」
「そうですよね・・・。リアス部長はお綺麗ですから好きになってしまいますよね・・・ダメダメ!!こんなことを思ってはいけません!!」
するとアーシアはその場で祈りを捧げようと両手を組んだ。
「ああ・・・主よ。どうか私のこの罪深き心をお許し・・・あうぅぅ!!?」
するとアーシアは突然頭を抱えてしまった。闇慈は突然だったからアーシアに問いかけた。
「アーシア!?どうしたの!?」
「きゅ・・・急に頭痛が・・・」
「当たり前よ。貴女は悪魔になったんだから、神に祈ろうとするとダメージを受けるに決まってるじゃない」
「あうぅ・・・そうでした。私は悪魔になっちゃったんでした」
「後悔してる?」
リアスがアーシアに問いかけたがアーシアは笑顔でその問いに答えた。
「いえ。どんな形でもこうやってイッセーさんと一緒にいられることが何よりの幸せです」
「・・・幸せ者だね?イッセー」
闇慈は冷やかすように一誠に話しかけた。
「まあな・・・って冷やかすなよ、闇慈!!ていうか闇慈が冗談言ったのって初めてじゃねえか!?何があったんだよ!?闇慈」
「この部に入って僕も変わったよ」
その後木場や小猫が集まると朱乃がケーキを持ってきてアーシアの歓迎会を開き、楽しい一時を過ごした。
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