| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第千八百三十四話  河童好きな作家

第千八百三十四話  河童好きな作家
「芥川ばい?」
「はい、芥川龍之介といいまして」
 今日はニュージーランドと一緒にいる日本です。そうそういつもいつも韓国と台湾が傍にいるわけではないようです。確かにこの人達はいつも日本の傍に来ますが。
 それでニュージーランドにです。日本の作家のお話をするのでした。
「その人はよく自分を河童に例えていました」
「自分を妖怪に例えていたばい」
「はい、そうです」
「おかしな人ばいな、どうも」
「河童はそれだけ親しまれていた存在ですので」
 日本ではそうだというのです。
「今でも私達の間では人気がある妖怪の一つですよ」
「それで自分を河童にばい」
「そうなのです」
「ううん、日本さんの文化は奥が深いばい」
 ニュージーランドも思わず言うことでした。
「勉強になるばい」
「ただ。芥川さんの後期の小説は読むにあたっては覚悟をされた方がいいです」
「何かあるばい?」
「前期、中期と作風が全く違いますので」
 具体的に言えば何かおかしな作風になっているのです。それでなのです。
「できれば前期、中期を中心に読まれた方がいいです」
 このことをニュージーランドにもお話するのでした。惜しむらくは芥川の精神の崩壊です。


第千八百三十四話   完


                                    2011・1・15
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧