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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0080話

 アースクレイドル内部の都市とも言える場所を見学していると、見知った顔を2つ発見する。
 ユウキとカーラだ。あの2人がここにいるとなると、アーチボルドの部隊も無事アースクレイドルへと辿り着いたのだろう。

「ようこそ、アースクレイドルへ」
「アクセル大尉!?」

 声を掛けると、驚きの声を上げるカーラと、声は出さずとも珍しくその冷静な表情を崩すユウキ。

「おいおい、俺がここにいるというのは分かっていただろう? 何もそんなに驚かなくてもいいだろうに」
「いえ。……それよりも、撤退時の支援ありがとうございます。おかげで無事アースクレイドルに辿り着けました」
「そうそう。あたし達陽動に出てたんだけど、まさか本隊も連邦軍とドンパチやらかしてるとは思わなかったんだよね」
「まぁ、助けには行ったが連邦軍はリオン系列の操縦にまだ熟達していないようだからな。俺が行かなくても何とかなっただろう」
「いえ。それでも大尉が来てくれなければ余計な被害が出ていた可能性が高いです」
「ね、ね。それより大尉。あのランドグリーズとかいう機体、あんなに数が揃ってるけどアースクレイドル産なの?」

 カーラが見ている方角を見てみると、そこには30機近いランドグリーズがトレーラーで運ばれているのが見える。

「それに見慣れない機体が何機かありますね」

 ユウキが言っているのはエルアインスの事だろう。確かにあの機体はこの世界ではまだ設計図段階とか骨組みとかのレベルで、完成している機体は1機たりともない。
 敢えて言うなら、ハガネにいるリュウセイが使っているアルブレードがそうか?

「あの機体はうちの部隊で使っている量産機だな」
「え? 大尉の?」
「ああ。俺達シャドウミラー独自の機体と言ってもいいだろう」
「シャドウミラー、ですか?」

 シャドウミラーの名前にユウキとカーラの2人が不思議そうな顔をしている。

「ん? エキドナから聞いてないか? 俺やエキドナは別にDC所属という訳ではないし、アースクレイドル所属でもない、独自の組織だぞ」
「大尉とエキドナさんって同じ組織の人だったんですか!?」

 派手に驚くカーラと、眉をピクリとしただけのユウキ。
 何と言うか、見事な凸凹カップルだよな。
 そんな2人を眺めていると、唐突に通信機が鳴る。相手は……ヴィンデル? 確か司令室に行った筈だが、もう終わったのか?
 ユウキとカーラに断り、少し離れた場所で通信に出る。

「どうした?」
「ハガネに攻撃を仕掛ける事になった。アクセルもシャドウミラーの作戦室に来てくれ」

 ハガネに攻撃? ……あぁ、そういえばオウカと最初に敵として会うシナリオがあったな。あれか?

「了解。すぐに戻る。……という訳だ。悪いな」
「いえ、作戦では仕方ありません」
「そうそう。作戦が終わったらまた機会がありますよ、きっと」

 2人に声をかけ、そのまま作戦室へと向かう。





「悪い、遅くなったか?」

 作戦室に入ると、そこには既にヴィンデルとレモンの姿があった。レモンの顔が微妙に不機嫌そうに見えるのは、恐らく整備作業を始めようとした所で招集が掛かったからだろう。

「いや、突然で悪いな。早速だが本題に入らせて貰う。私達の部隊だけでハガネと一戦交える事になった」
「え? 私達だけでハガネの相手をするの?」

 ヴィンデルの言葉に驚くレモン。確かこの時期のハガネは宇宙と地上で戦力を2分している筈だ。それならなんとかなる、か?

「ああ。今、デザートクロス作戦用の戦力を割く訳にはいかんからな。予定されている戦場はアラビア半島だ。レモン、現状でリオンシリーズとランドグリーズ以外に使える機体は?」
「そうねぇ、量産型のヒュッケバインMk-Ⅱはフェフ博士に回したし、ビルトファルケンは解析中。おまけに、向こうから持ってきた新型はアクセルが使う予定のヴァイサーガ以外はほぼ全機が調整中よ」

 ……ああ。ビルトファルケンを鹵獲してるのか。すっかり忘れてた。そう言えば、そのビルトファルケンを鹵獲する時の戦闘でゼオラがラトゥーニと再会したんだよな。原作ではビルトファルケンとその武器をベースにしてヴァイスセイヴァーのO.O.ライフルや、後にオウカが乗る事になるラピエサージュが開発される筈だ。O.O.ライフルに関して言えば、既にあっちの世界で造っているが。

「エルアインスは? ここでの生産ラインは順調に稼動しているのだろう?」
「そうは言ってもすぐに使えるのはせいぜい5、6機よ」

 その言葉に、ここに来る前にユウキやカーラと会った時に見たエルアインスの姿を思い出す。丁度そのくらいの機数だったし、レモンの言っているのはあれの事だろう。

「では、あれを出撃させるしかないか」
「量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ? 確かにあれなら数は揃ってるけど……エルアインスと一緒に出したらバレるわよ?」
「構わん。上手くいけば、ヘリオスが反応を見せるかも知れん。ランドグリーズをバンに渡したのは、その為でもあるしな」
「そう言う事なら。じゃあ、指揮はアクセルが?」

 その言葉に少し考える。乗っている機体がグロウセイヴァーなら指揮を執るのも可能だろう。だが現在グロウセイヴァーはオーバーホール中で、俺が乗る事が出来る機体はヴァイサーガのみだ。慣れない機体、しかも遠距離からの射撃戦が得意な俺が近距離での剣撃戦闘用の機体を使って指揮を執るというのは自殺行為だろう。

「……いや。慣れない機体だしな。ヴァイサーガに乗るのなら指揮はW16に任せたい。どうしても俺が指揮を、という事なら戦闘には参加しないで指揮に専念した方がマシだろう」

 こういう時は、スキルの指揮を習得しておけば良かったとつくづく思う。
 それでも自分が生き残る為のスキルを重要視する方針を変えようとは思わないが。

「そうなると、やはりここはW16だな。折角アクセルという戦力があるんだ。ここで使わないというのは勿体なさ過ぎる」
「そうね。あの子にはW17の様子を探らせたいと思っていたし、丁度いいかもしれないわ」
「W17を?」
「ええ。W16が以前ディスクを届けたんだけど……音沙汰無し、なのよね。もしかしたらW17に何かトラブルが起きてるかも。念の為、予備の通信装置を持って行かせるつもりよ」

 ラミアは言語系統に関するトラブルも起きているのだが、それを知る術はない。俺は原作知識故に知ってるが、まさかここでそれを言う訳にもいかないしな。
 それに、そのトラブルがあったからこそ、ラミアは完全な自我を獲得したのかもしれない。



 結局俺の提案通り指揮はW16に。俺はヴァイサーガの慣らしを兼ねて好きに動く事が決定された。
 そうして、細かい打ち合わせをしていると、量産型Wがこちらへと近づいて来る。

「ヴィンデル様、アギラ・セトメからの連絡で1人こちらからも戦力を出す、と」

 その言葉を意外そうに聞きながらも、頷くヴィンデル。

「了解したと伝えろ」
「はい」

 短く返事をして戻っていく量産型Wの後ろ姿を眺めつつ、レモンが口を開く。

「予想外の戦力だけど何が狙いだと思う?」
「さて。狙いはともかく、戦力になってくれるのなら文句は言えんさ」
「……ブーステッド・チルドレン、だな」

 俺のその言葉に2人が眉を顰める。

「何故ここでブーステッド・チルドレンが出てくる?」

 ヴィンデルの質問に苦笑を浮かべてレモンの方を見る。

「ビルトファルケンを鹵獲した時の話を聞いてるか?」
「いいえ、特に何も」
「俺が撤退支援をしたあの作戦でスクールのメンバーが1人行方不明になって、その相棒が錯乱してたという話はしたな? その時にちらっと聞いたんだが、鹵獲したビルトファルケンに乗っていたのは元スクールのメンバーで、廃棄措置を取られたパイロットらしい。恐らくその事を知ったアギラが自分の好奇心を満たす為にオウカとかいうパイロットを仕向けたんだろうさ」
「なるほど、ね。アギラのやりそうな事ね」
「どのみちこちらの戦力になるというのは間違いあるまい。どんな戦力でも戦力は戦力。ここで下手に断れば怪しんでくれと言ってるようなもの。ここは受け入れるべきだ」

 ヴィンデルの言葉に、不承不承頷く。

「俺の機体はヴァイサーガで行くとして、戦場までの移動手段は? まさか虎の子のギャンランドを使う訳にもいかないだろう? かと言って、ワンダーランドは修理中でアークランドはその部品取り用だし」
「それに関してはライノセラスを使う事にする」
「ライノセラス? DC側から借りたのか?」
「いや、私達がアースクレイドルに到着してから製造されたものだ。設計図はフェフとの取引で手に入れる事が出来た」

 ライノセラスか。個人的には陸上戦艦というのはあまり好みじゃないんだが、輸送手段がそれしかないのならしょうがないだろう。まさかアフリカからアラビアまで各自の機体で空を飛んでいく訳にもいかないし。

「アクセル、ライノセラスはこちらの数少ない戦力だし、何よりうちでは初めて使う陸上戦艦だ。よって、今回はあくまでも戦力輸送に限定し、戦闘には参加させないようにしてくれ」
「了解」
「なら、準備が出来次第出発するように」

 ヴィンデルの言葉で、俺はヴァイサーガに慣れる為、レモンは出撃する機体のチェックをする為に解散となった。





「アクセル大尉、今回の作戦ではよろしくお願いします」

 ライノセラスでアラビア半島まで移動してる空き時間を使い、今回はヴァイサーガに乗る事になったので溜まったPPを使ってインファイトをLV.4まで習得していると、オウカが俺に近づいてきて声を掛けてきた。一応、挨拶という体裁は取っているが、その目にはこちらを警戒するような光が浮かんでいる。

「いや。俺は今回は指揮系統から外れている。今回の指揮を執るのはエキドナだ」
「ええ。その辺は聞いてます。既にエキドナさんには挨拶をさせてもらいましたので。……それよりも大尉、聞きたい事があるのですがよろしいでしょうか?」
「何だ?」
「何故母様に敵意を向けるのでしょうか?」

 これは、また。直球で聞きに来たな。

「その前に1つ聞きたい。お前は自分の事をどう思っている?」
「自分の事、ですか?」
「そうだ。スクールで実験体扱いされ、薬や暗示で身体を好きに弄られ、その行為をしてきた相手を母様と呼び慕う。俺には理解出来ないんだが、実験体本人であるオウカ・ナギサとしての気持ちは?」

 俺の言葉に顔を怒りで真っ赤に染めるオウカ。その瞳は鋭く、まるで睨み殺すかのような視線を俺へと向けている。

「母様を馬鹿にする事はいくら大尉という地位にある方でも許しません! 母様は私達の事を思って、断腸の思いで非道な行いに手を染めているのです!」
「なら、何故一度は廃棄処分としたラトゥーニを再度求める?」
「!? 何故貴方がラトの名前を知っているのですか!」
「アラドとゼオラとか言ったか? 奴等の上司のユウキとは作戦を共にした関係もあってそれなりに親しくてな。この前の撤退支援の時にその2人の話を聞かせて貰った」

 取りあえずはそういう事にしておく。話の流れとしては不自然ではない筈だ。

「……まぁ、いいでしょう。私がラトを取り戻すのは、連邦軍に洗脳されているラトを救う為です。また、母様もそれを望んでいます」
「洗脳されている、か。何故そう判断した?」
「そうでなければあのラトがアラドを殺すなんて真似をする筈がないからです」
「……そもそも、何故連邦軍はラトゥーニを洗脳する必要があるんだ? 彼女は元々失敗作としてスクールから廃棄された存在だろう? その失敗作を洗脳という手間暇を掛けてまで自軍の戦力にすると思うか?」
「それは! ……廃棄? いえ、違う。ラトは……じゃあ、何故?」

 オウカに対する暗示の矛盾点を点いてしまったのか、あるいは記憶の齟齬により混乱したのか。
 だが、この調子で洗脳や暗示を解除する事が出来れば……

「隊長、ハガネを発見しました」
「……了解。仕掛けるぞ。各機準備しろ。オウカ、お前も機体の準備を忘れるなよ」

 もう少し時間があればオウカをまともに戻す事が出来たかもしれなかったのだが。ハガネめ、空気を読めと言ってやりたい。

「……了解しました。すぐに準備に取りかかります」

 オウカは、頭を押さえながらも自分に与えられたエルアインスへと向かう。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:25
PP:25
格闘:206
射撃:224
技量:216
防御:213
回避:241
命中:263
SP:342
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.4
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:100 
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