インフィニット・ストラトス~黒き守護者~
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マジで夜に舞う姫たちと騎士3
―――祐人side
俺の周りには屍(の様に転がっている女子たち)があった。どれもこれも向かってきた奴らを的確に気絶するような場所を殴って倒したのだが、いずれは起きてくるだろう。
というかそもそも俺は楯無には何もしていないのだからこんなことしなくてもいいのだが、何故かここにいるのは人の言うことを聞かない人が多い。だから―――遠慮なく倒させてもらった。中にはボクシングで来た人間もいたが、タイマンならともかく集団だと時間はかけられない。
「どうする? まだやるって言うなら相手になるけど?」
「………私が相手になると思ってる?」
「いや。まぁ、集団を差し向けたのはいいと思うよ。だけど―――俺はその程度屈するほど弱いつもりもない」
それだけ言って俺はそこから離れると、
「待っていたぞ、風宮」
既に抜刀している篠ノ之がいた。
「何の用だ?」
「言わなくてもわかるだろう。ロケットを渡せ」
「断る」
「ならば、問答無用だ!」
俺が戦っているのを見ているからだろう。篠ノ之は一切の手加減なしで斬りかかってくる。それと同時にある場所から発砲され、近くの茂みから三人の人影が飛び出してきた。
―――ほう。これなら負けるな。
俺はつい笑みをこぼす。確かにこの布陣ならそう簡単には負けないだろう。
―――ガンッ!!
それは俺の周りに壁が展開されていなければの話だ。
銃弾は弾かれ、そのほか四人も弾きその隙に俺はそこから離脱した。
■■■
―――キャアアアッ!!
セシリアの悲鳴が聞こえ、近くにいた鈴音はそっちに移動した。
「どこよ! 姿を現しなさい!」
「―――ここだ」
後ろから声がし、鈴音は振り返って攻撃しようとするが―――遅かった。
―――バチャッ
■■■
―――なにこれェェェッ!?
その近くにいた箒はそっちに移動するが、
「こっちだぜ」
―――バチャッ
■■■
「この辺りだよね?」
「ああ。そのようだな」
あの後、ラウラと一緒に行動していたシャルロットはセシリアだけじゃなく鈴音の声がしたので様子を見に来ていた。本来ならばそんなことはしないのだが、近くに祐人がいるという予想をしていたからだ。
「あ、箒!」
シャルロットが箒を見つけたが、様子がおかしい。
そう思ったシャルロットはいそいで箒の所に行くが、
「来るな!」
「え―――」
―――ベチャッ
シャルロットはとりもちに引っかかった。
「しまった! 罠だったか!」
「ラウラ、追って!」
「わかった!」
ラウラは走り出すが、
『―――勝者、織斑千冬』
そうアナウンスが聞こえ、そこで舞踏会は終わった。
■■■
―――祐人side
そもそもこれは俺への私怨以外にも女尊男碑派を減らすことと一夏と相部屋券があるのだが、私怨自体はただの誤解。そして偽情報を掴まされたそっちのミス。女尊男碑派? そんなもの、勘違いしている奴が悪い。
そして一夏との相部屋だが、それは―――普通に考えて織斑先生でいいと思った。
だがそれはみんなの夢。男として近しい人物への妬みもあり、そのチケットを持っているので襲ってくるが、俺から言わせみればいい迷惑だ。
だから―――この学園でもっとも誰も文句言わない相手―――つまり織斑先生に渡せばいい。
そのために罠だとわかっていて篠ノ之たちの作戦に乗り、わざと弾いてそこから離脱した。時間を稼ぐために。
『ということで、一夏君の相手は織斑先生に決まりました』
閉会式。全員のとりもちを解除して並ぶと、不満があるのか俺を睨んでくる。
『ほう。どうやらそんなに不満があるならISで決着でも付けるか? どうだ?』
「そんなことしたら整備科は大泣きでしょうね」
オルコットは目を逸らした。おそらくフルバーストを直に受けた時のイギリス人たちの泣きようを思い浮かべているのだろう。
『ともかく、これで風宮の実力はわかっただろう。以後はちゃんと見極めてから接するように。それと風宮と更識姉妹の関係だが、あれは凰のいつもの暴走が原因だ』
織斑先生はそう言ったので全員が凰を責めたとか責めなかったとか。
後書き
相変わらずオチがなかったり……
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