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魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵

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後日談
  特別編~女たちの聖戦

 
前書き
本編終了後のバレンタインデーのお話。

六課の解散の2ヶ月前の話になります。

人気投票の中間発表は本編をお待ちください(=^・^=)

総合評価2000越えしました!これも読者の皆様の応援のおかげです!今後もよろしくお願いします!!


それでは本編どうぞ!(^^)! 

 
マテリアルズ「「「こんにちはー!」」」

シュテル(以下シュ)「あれ?書き方がいつもと違う?と思ったそこのあなた。今回の話は特別編なので私達の視点でお送りします。色々違うところはありますがご了承ください。気になるあなたは私達が主演の『教えて!マテリアルズ!』をご覧ください」

レヴィ(以下レ)「難しいことはいいから早く行こうよ~」

ディアーチェ(以下ディ)「そう急かすでないわ!……っと、今回は衛宮士郎、衛宮ランス、エリオ・モンディアル、ザフィーラ、ヴァイス・グランセニックの五人のバレンタインデーを我らの視点からお見せしよう」

シュ「では、まずは衛宮士郎からご覧ください」


……………………………………………………………………
新暦76年2/11




「バレンタインデー?」


声をあげたのはヴィヴィオ。正式に母となったなのはとの会話の中でのことでした。


「うん。女の子が大事な男の人にチョコレートを渡す日なんだよ」
「ママはパパにあげるの?」


ヴィヴィオに問われたなのはは少し赤くなりつつも、


「うん。だからヴィヴィオもママと一緒にパパにあげるチョコを作らない?」


そう答えた。ヴィヴィオは一瞬きょとんとしたが、


「うん!つくるつくる!」


すぐに返事を返しました。


「じゃあ3日後に渡すから明後日にやるよ!今日は材料を揃えにいこうか!」
「レッツゴー!」


…………………二日後…………………



「さて、それじゃ始めるよ!」
「おー!」


さて、二人は何を作るのでしょうか?


「ヴィヴィオはホワイトチョコにするんだよね?」
「うん!パパのかみのけとおんなじいろ~」


なんとまあ適当な理由で選んでますね……


「ママはびたーチョコ……だっけ?」
「そう、甘さ控えめの大人の味だよ」


実は事前にはやてがそれとなくチョコの好みを聞き出して教えてくれていたのです。あの狸さんは散々リア充爆発しろとか言いまくっているのに……
行動と言動が矛盾しまくりですね。


「よーし、調理開始!」
「おー!」


……………キングクリムゾン!……………


過程は飛ばしました。これは料理番組ではありませんので\(^o^)/byマテリアルズ


「完成~!」
「ううう………」


あれ?ヴィヴィオの様子が……?(進化する訳ではありませんよ)


「大丈夫。こういうのは気持ちが大切なんだよ。それに、形は崩れちゃったけど味は変じゃないからパパも喜んでくれるよ」
「うん……」


ちなみに、何が起きたかというと、チョコにパパ大好き、と書きたかった様なのだが、失敗して手を突っ込んでしまったのです。ちなみにチョコはハート型。
余談ですがなのはのチョコはハート型に『I LOVE SHIROU』と書かれているものです。
はやてに見せようものなら壁殴り代行六時間コースもののスイーツ(笑)っぷりですね。


「とりあえず、明日に備えて早く寝ようね」
「はーい………」



…………翌日…………


「ね、士郎君今日何の日か知ってる?」
「今日?男性職員がやけにそわそわしているのと何か関係あるのか?」


流石ミスター朴念仁。いや、勝ち組か。こういう日にそわそわするのは基本が負け組。


「も~。今日はバレンタインデーでしょ?はい、これは私から」
「ああ、ありがとう。今開けてもいいか?」
「!!!そそそ、それだけはダメ!部屋に帰ってからにして!」


人が多くいるロビーで渡しているのに開けられるのはダメとは面白い人ですね。
まあ、既に“リア充爆発しろ”と言いたげな目で見られている二人だが、当の本人たちは気づいていない。


「それなら一旦戻るが……そんなに恥ずかしいなら部屋で渡してくれれば良かったのだぞ?」
「………その発想はなかったの」


そんな頭の固さでいいのか?管理局のエース・オブ・エース。


……………士郎、なのは、ヴィヴィオの部屋…………


部屋に戻った士郎を出迎えたのはソファに腰掛けうつむくヴィヴィオ。


「ヴィヴィオ?どうしたんだ?」


顔をあげたヴィヴィオの手には綺麗にラッピングされた箱。


「パパ……これ、失敗しちゃったんだけど……もらってくれる?」


どうやら受け取ってもらえないのではないか、と心配していたようです。


「ヴィヴィオの手作りなのだろう?ありがたくいただくよ」
「ほんと?」
「ああ」


途端に笑顔になるヴィヴィオ。


「では……こ、これは……」


箱を開ければパパ大好き、の文字。ま、驚きますよね。形が歪な事よりもそちらに目が行ってしまうところは親バカなのでしょうかね?


「……へん?」
「いや。そんなことはない。嬉しいよ。ありがとう、ヴィヴィオ」
「……うん!」


ヴィヴィオ作のチョコはおいしくいただかれました。


「さて、次はなのはの、だが…………」


絶句する士郎。まあ、ね。ハート型に『I LOVE SHIROU』は外では見せられませんよね。


「……確かにこれは外で開けなくてよかったな」
「どうして?」
「あ、いや、なんでもないんだ。なんでも……」


珍しく狼狽える父親の姿に


「そうなのか~」


で済ませる娘であった……



…………………………………………………………


シュ「以上、衛宮士郎のバレンタインデーでした」

レ「こういうのをリア充暴発しろ、って言うんだよね!」

ディ「爆発しろだうつけ……」

シュ「では、衛宮ランスとエリオ・モンディアルのバレンタインデーに移りましょう」


…………………………………………………………
新暦76年2/13



「うーん、どうしようか」
「はい、私チョコレートを作るの初めてなので……」
「エリオはケーキとか好きだからね、チョコレートケーキにしようか」
「ランスさんには?」
「お酒が好きだからウイスキーボンボンにしよう」
「はい!」


フェイトとキャロは合作にするようです……


………………跳べよおおおおおおおおお!……………


はい、跳びました。


「できました!」
「はじめてにしては上手くできたね、キャロ」


キャロを誉めるフェイトは母の顔。


「じゃあ早速……」
「キャロ、バレンタインデーは明日だよ…」
「はっ!そうでした……」


素で忘れていたようです。
まるでレヴィのようですね。



…………翌日…………


「フェイトさん!早く行きましょう!」
「こらこら、二人は逃げる訳じゃないんだよ?」
「でもでも!」


すっかりハイテンションのキャロ。
まだまだ子供、と言うことなんですかね。


「あ!エリオ君です!」
「キャロ!走ったら…」
「あっ!」


やはり転びそうになるキャロ。
だが、


「大丈夫?……その箱は?」


キャロに気がついたエリオが救出。もちろんお姫様抱っこである。イケメンめ。


「バレンタインデーだからエリオのためにキャロとチョコレートケーキを作ったんだよ」


フェイトによる説明が入ると、


「えっ?……あ、ありがとうございます!」
「ふふっ、そんなにかしこまらないの」


慌ててお礼を言うエリオと微笑ましく見守るフェイト。


「キャロも……ありがとう」
「とっても上手にできたから食べてね!」
「うん!……フェイトさん。その袋は?」


エリオはフェイトの手の包みが気になる様子。


「え!?こ、これは」
「ランスさんの分だよ。ウイスキーボンボンって言うの!」


キャロが説明すると赤くなってしまうフェイト。


「そういえばランスさん出かける、って言ってましたよ」
「どこに?」
「なんでも聖王教会に用があるとかで…」


と、丁度その時でした。


「ん?三人で集まってなにしてんだ?」
「あっ、ランス……」


件の人物、衛宮ランスがやって来ました。


「ランスさん、その手の紙袋は?」
「これか?教会に行ったらセインの奴とカリムがバレンタインデーだからって……!?」


彼の言葉は最後まで続かない。なぜなら……


「へぇ……」


ダークなオーラを纏ったフェイト・T・ハラオウンさんがいたからである。


「あの、フェイトさん……?」


嫌な予感がしたランスは下手にでるが、


「セインとカリムさんに、ねぇ?かっわいいもんね~セインは!カリムさんも美人だし!」
「な、何を言って……」
「……大体ランスは私以外の女の子にも優しくし過ぎるんだから……惚れられたりしたらどうするの……」
「もしも~し?」


ぶつぶつ言っているフェイトは話かけられていることに気付かない。


「フェイト」
「……なに?」
「やきもちか?」
「なっ!そ、そんなんじゃ……」
「……分かりやすすぎだ。な?エリオ、キャロ。お前たちもそう思うだろ?」


うんうん、と頷く二人。


「………むぅ」
「悪かった悪かった。安心しろよ、お前以外の女に手出しはするつもりはねぇからよ。許してくれや」
「……デート」
「は?」
「今度デートに連れて行ってくれたら許す」


しばらくきょとんとしていたランスでしたが、


「了解いたしました。お姫さま」


そう言ってとても可笑しそうに笑いました。


「もう!調子いいんだから!」
「でも、そういうところが?」
「……ばか」


この場にはやてが居たら間違いなく“このスイーツ(笑)め!末長く爆発しろおおおお!!”とか言いながら走り去っていったでしょうね。エリオとキャロもそんな二人を見つついちゃついてますし。



「それじゃ、お詫びに今日は一緒に風呂に入るか?」
「え!?ラ、ランスのえっち!」
「フェイトさん。家族は一緒にお風呂に入るんだ、って教えてくれたのはフェイトさんですよ?」
「キャ、キャロ……私とランスはその、こ、恋人であって家族じゃ……」
「???」
「キャロ、お前にはまだ早い話なんだ。ここは俺に任せろ」
「はい!」
「ちょっと!?」
「で?何を想像したんですか~?フェイト執務官さん?もしかして昨日のことか?」
「/////!!」
「きのうはおたのしみでしたね、ってか?はははははっ!!」
「わ~ら~う~な~!!!!!」


R指定なお話が始まるようですね。設定的に私たち永遠の9歳児ですからここで退散しましょう。


…………………………………………………………………


シュ「……はぁ、ようやく解放されました……」

レ「なんで二人ともげっそりしてんの?」

ディ「こやつはあの空気の甘さに耐えられるのか……」

レ「皆仲良しで楽しそうだっただけじゃん。それに、空気には味はないよ?」

シュ「この子はただ単に子供過ぎて理解出来ないだけなんですよ……」

レ「僕子供じゃないもん!」

ディ「あーはいはいレヴィは大人だなー(棒)」

レ「うー、バカにされてる気がする……ところでR指定って何?」

ディ「レヴィ。世界には知らなくていいこともあるんだ。知らないことも幸せなんだぞ?」

レ「む~!!絶対にさっきから二人で僕の事馬鹿にしてる~!!」

シュ「はいはい、そんなことないですから。さっさと次にいきますよ」

ディ「次はザフィーラか。数だけでいえば一番リア充なのではないか?」

レ「4つだもんね!」

シュ・ディ(こいつ、アレを頭数に入れているのか!?)

レ「早速見に行こーう!」




…………………………………………………
新暦76年2/13


「シグナム、ヴィータ。ザフィーラの命はなんとしても私達で守るで!」
「ああ。アレを食わせるわけにはいけねえからな」
「くっ、今年に限ってこの時期に仕事が少ないなんて……」


三人は何をそんなに悩んでいるのでしょうか……
それは、ここにいない八神家女性陣最後の一人が原因である……


「なんとしても今年も今まで通りシャマルにだけは手作りさせたらあかんよ!」
「ザフィーラの命を守るため!」
「全力を尽くしましょう!」


……………………………………………………………


「今日は時間があるわね」
「そうだな」
「だからザフィーラにあげるチョコも」
「おおっーと!」
「ど、どうしたのシグナム?」
「今晩の夕食の材料を買わなくてはな~」
「?食堂にいけばいいじゃない。それに、目が泳いでるわよ」


シグナムさん、嘘下手すぎである。


「お、おお!そうだ!主はやてから新しいソファを見てきて欲しいと頼まれていたんだ!私はそういったものを選ぶのが下手なのでな!一緒に来てくれ、シャマル!!」
「え、ええ。わかったわ」


どうやらなんとかなったようである。



……………………………………………………


「私や。状況は?」
「おう、シャマルは尾行に気づいてねえ。バッチリだ」
「了解。こっちは4つ分別の種類を手に入れたところや。引き続き状況報告を頼むよ」
「任しとけ!」
「ヴィータ、アンタ今最高に輝いてるよ………」


こっちはこっちで楽しそうですね、しかしヴィータは私服で尾行しているので不審な行動をする幼女にしかみえませんけど。


……………………………………………………


「ねぇ、さっきからおかしいわよ、シグナム。まるでわざと時間を稼いでいるようなことばかりして……」


シャマルもシグナムが明らかにおかしいことに気がついてはいたのですが、あえて言わないでいたのです。
しかし、それも限界を迎えてしまった様子です……


(ヴィータ、どうすればいい?これ以上は誤魔化せんぞ……)
(あたしに考えがある。言う通りにしてくれ)
(済まない。助かる)


さて、ヴィータの考えとはなんなのでしょうか……



………………………………………………………………………


「コスプレ?」
「ああ。はやてが六課解散の二次会でコスプレパーティやるから衣装作りをシャマルに手伝ってほしいらしいぜ」
「そうなの……わかったわ!」


ヴィータの言う策はイベントと裁縫好きのシャマルを丸め込むには覿面だったようです。
………この二か月後、本来はやるはずではなかったコスプレパーティが行われたのはまた別のお話。


………………………………………………………………………



「………てなことがあったんやで、ザフィーラ」
「なるほど……毎年毎年申し訳ありません」
「今年ははやてなんもしてねーけどな……」
「ヴィータ、そういうことは……」
「ふ~ん、ヴィータはそういうこと言うんやね~。さてと、ヴィータに着せるコス何にしよっかな~?」
「えっ!あ、あたしは着ねーぞ!?」
「「「自業自得」」」
「なんでさ~!!」


あらあら、士郎の口癖がうつっちゃってますね。


「それにしても……シャマルが忘れてくれて助かった」
「ああ。また一名犠牲を減らすことに成功したな」
「俺はもうアレを食うのは御免だぞ?」
「あれはまさに劇物やからね~」


と、散々な言われ様のシャマルはと言うと………



「はっくしょん!………何かしら、すごく不名誉なことを言われてる気がするわ」


コスプレ作成しながら何かを受信していたようです。




………………………………………………………………

シュ「ようやく最後の一人まで来ましたね」

レ「ヴァイス陸曹は誰からもらうのかな?」

ディ「案外一番もらってたりとか?」

シュ「それはないんじゃないでしょうか」

レ「地味にひどいこと言ってる………」

ディ「ま、とりあえず見ればわかるだろう」


…………………………………………………………………
新暦76年2/14



「………どうしてこうなった」


ヘリのところでやけにテンションの低いヴァイス陸曹を発見。いったい彼に何があったのでしょう?




……………二時間前……………


「ヴァイス陸曹、お届け物でーす」
「はいよっと………おお!これは!」


届いたのはラグナからのチョコレート。
こんな年になっても妹からもらえるとは良いお兄さんですね。


「と、………ん?これは?」


部屋の入口にて箱を発見。差出人はアルトのようです。メッセージカード付き。内容は『いつもお世話になっているお礼です アルト・クラエッタ』


「今年は二個か………、ありがてえこったな」
「あ!いたいた。ヴァイス陸曹!」


ヴァイス陸曹が振り向いた先にはシャーリーとスターズの二人が。


「ん?どうした?」
「実は……」


かくかくしかじかまるまるうまうま。


「というわけなんです」
「なるほどね……」


いや、わかんねーよ!と言うツッコミを入れたいあなたのために説明すると、友チョコの要領で作っていたチョコが一人分余ってしまった三人は処理に困り男性陣に渡しに行こうとした。
が……
士郎、ランス、エリオ、グリフィスとリア充ばかりな上に相手の女性たちは嫉妬深そうな人たちが多い、と言うわけでヴァイスに白羽の矢が立った、という事だそうです。


「ザフィーラの旦那は?」
「八神家は女四人」
「……おう、正直スマンかった」
「じゃ、処理よろしくお願いしま~す!」


そうしてさっさと退散したシャーリー、スバル、ティアナ。


「はぁ、………食うか」


まず一人目、ラグナ。
見た目完璧味完璧、と文句なし!!だそうです。
シスコン、とか言わないであげてください。たとえ事実でも。事実でも。


二人目、アルト。
見た目は大雑把ですが味の方は問題ない、という事だそうです。
男兄弟の中で育ってますから見た目が大雑把になるのは仕様、という事にしておいてあげましょう。


三人目、シャーリー。
どうしてだ?なぜ彼女は蜂蜜をぶち込んだ?
甘すぎで困った。byヴァイス・グランセニック


四人目、ティアナ
いや、すごい。どこにお嫁にやっても恥ずかしくないよ、これ。
クオリティ高杉ワロタ。と、反応がどこぞの@ちゃんねるみたいになってしまうほどレベルが高かった、と言うわけだそうです。


五人目、スバル。
あ、ありのままにおこったことを話そう。
俺はスバル作のチョコを口に入れたと思ったら次に気が付いたときには2/15になっていた。
妄想とかそんなものじゃねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。


と、なんだかんだで一番もらったヴァイスだった。
グリフィスとルキノ?とりあえずスイーツ(笑)だった、という事だけ明言しておく。Byヴァイス・グランセニック


…………………………………………………………………


レ「ようやく全員分紹介し終わったねー」

ディ「眠い…だるい…リア充爆発…」

シュ「ディアーチェがお疲れモードですね」

レ「ねーねー、そろそろ帰ろう?僕も飽きたよ~」

シュ「そうですね。ではお決まりのあれだけやって帰りましょう」

レ「うん!それじゃあ……」

マテS「また見てね~」

ディ「はぁ……鬱だお」

レ「ディアーチェが壊れた!?」 
 

 
後書き
くちゃくちゃしてやった。反省はしない。

聖戦と書いてバレンタイン、と読む。

そしてランスは自重しない。


最後に一言。


リア充末永く爆発しろ------------------!!! 
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