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アルケイト

作者:雪姫
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プロローグ
  記憶

僕には八歳から十五歳までの記憶がない。
八歳のとき公園で遊んでいた所までは覚えている。
だけどそれより先の記憶がない・・・気がついたら病院のベッドで寝ていたそれに、「七年間どこに居たの」と母が泣きながら聞いてきた。
そのとき僕は何のことかわからなかった。
後で落ち着いて聞いたら八歳のとき突然居なくなったらしいそして昨日、路上に人が傷だらけで倒れていたそれが僕だったそうだ。
どうして僕だとわかったのか母に聞いたら、たまたま小学校の名札を持っていたというだけの事だった。
それより僕についていた傷が刃物で切ったような傷や弾痕だったということで警察にいろいろ聞かれたりした。
今はあれから二年たっているが傷は消えていない。
 
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