スーパー戦隊総決戦
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第十三話 何故かこの地にその一
何故かこの地に
戦隊の面々はガオズロックに乗り込み神戸に向かった。その中でテトムの手料理を楽しんでいる。
「本当に何時食べてもね」
「そうよね」
茉莉花と小梅は天麩羅うどんを食べている。
「テトムの作った料理はね」
「美味しいわよね」
「私昔から料理を作るの好きだから」
そのテトムがにこりと笑って述べた。
「それでなの」
「ううん、こんなに美味しいなんて」
「凄いですよ」
茉子とほのかもそれを言う。
「私料理は評判がよくないし」
「あれがわかりません。茉子さんお料理も凄いのに」
「ある意味で確かに凄いな」
源太の言葉にはかなり含むものがあった。
「しかし。それでもよ」
「この味は見事だ」
流ノ介も素直に褒めていた。
「黒子の人達にも匹敵する」
「そういえば黒子の人達はここにもいるし」
「本当に真面目な人達よね」
皆黒子の姿も周囲に認めている。彼等のほかにも七人のマスター達もいる。相変わらずの大所帯でありそのうえで神戸に向かっていた。
そしてだ。彼等はそのまま進むのであった。
「ところで神戸って何処なのかな」
今言ったのはアラタである。
「近いみたいだけれど」
「港町なんですよ」
凌駕は笑ってこう述べた。
「明日香から見て北西になりますね」
「そうなんだ。そこなんだ」
「はい、そこです」
こう言うのであった。
「そこです」
「じゃあ神戸で遂に」
「聖杯城の王様に会えるのね」
エリは唐揚げを食べている。そのうえでにこにことしている。
「それで聖杯を渡して終わりね」
「はい、そうです」
さくらがその通りだと頷く。
「それで終わりになります」
「けれどさ、敵もいるからね」
蒼太は彼等のことを忘れてはいなかった。
「それは注意していてね」
「っていうかあの連中」
「バスだけれど」
「俺達空だし」
「どう考えても辿り着くのは俺達の方が先だよな」
「そうよね」
「何考えてバスにしたんだ?」
そもそもそれが謎だった。
「一体全体」
「それがわからないんだよな」
「それでもこれはいいことです」
さくらは冷静にこう述べたのだった。
「先に辿り着くことができればそれだけパルジファル王のところに近いですから」
「さくら姉さんって真面目なのね」
七海はそんなさくらの話を聞いて述べた。
「確かにそうだし」
「まああれだよな。俺達さえ道を間違えなければ大丈夫だよ」
魁が笑いながら話した。
「そんなことでもしないとさ」
「そうよね。それさえなければね」
「絶対に大丈夫よ」
芳香と麗も言う。麗にしても今は楽観していた。
「もう何があってもね」
「そんなことは有り得ないから」
「まあそうだよな」
薪人も流石にそれはないと考えている。
「幾ら何でも。それはな」
「それじゃあ皆今はゆっくりとしようよ」
「そうだな」
翼はヒカルの言葉に頷く。
「このサンドイッチも美味しいしね」
「ああ、本当に美味いよな」
「テトムって滅茶苦茶料理上手いよ」
笑見もそれを言う。彼女はソーセージを食べている。
「このソーセージの茹で具合だっていいし」
「カレーもよさそうですね」
介さんはここでもカレーだった。
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