MSV-蒼空の英霊-
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強襲!フォークランド
前書き
これからは機体名称で題名書くのやめます。
あと「あいつ」があまりにも使い物にならなかったのでかなり改造しました。そのお蔭でほぼオリジナル機体に。
U.C.0079.11.25. フォークランド諸島
かつてアルゼンチンとイギリスがその領有権問題で少なくない犠牲を生んだ紛争の地。
しかし今はパナマ運河がまともに機能せず、マゼラン海峡を通って大西洋と太平洋を行き来するほかに連邦はなすすべがない。故にマゼラン海峡の大西洋側の出口に位置するこのフォークランド諸島は連邦の海運の重要拠点となっている。
そこをジオンが放っておくわけがなく本日当軍事拠点に対して奇襲を行われる。
「まったく。あいつは何で俺達を駆り出すかね。ジャブロー攻略が迫っているって言うのに。」
本作戦で隊長機を務めるジュアッグがぼやく。
「まあそう言うなって。ジャブロー攻略の練習ってことで行こうじゃないか。」
僚機のアッグガイが言う。
「そういうことよ。いいじゃない、暇つぶしにちょうどいいわ。」
「ですね。」
ゾゴック、アッグと続く。
「まあええわ。確認するで―
作戦はいたって簡単で、連邦の補給基地に奇襲をかける。それだけ。
ジュアッグとアッグが支援、アッグガイ・ゾゴックが格闘。
今回はアッグにも支援をしてもらう。
後はわが軍の歩兵部隊が突入し制圧する。
―以上だ。」
「面白くないわね。あたしたちだけで制圧しましょうよ。」
「ですね。」
アッグを除きすべて配置についた。なぜならアッグは泳げないなら、ユーコンから直接出てくる。
しかも、今回は支援が目的で作業が目的ではない。なので無理やり改造して、ミサイルを撃って味方を支援する。しかし搭載弾数が少ないため撃ち尽くしたら即後退。ドリルを外しミサイルを取り付けたため格闘もできない。
「よーし時間だ。作戦開始!」
掛け声を合図に沖合からユーコンが浮上し艦載ミサイルが飛び出し連邦陣地に爆撃をかける。続いてハッチが開きアッグが飛び出す。ユーコンの上からそのままホバーで陣地に向かって行く。
そして本命のゾゴックとアッグガイが上陸する。
「うああああっ。ジオンが!?」
上陸したMSの足元で人が蠢く。それに気をかける訳がなく猛然と前進する2機。
「く、くらえっ!」
一人の連邦兵が果敢にも対戦車ミサイルを放とうとするが、彼のすぐ後ろの建物にロケット弾が当たり、その崩壊に巻き込まれ対戦車ミサイルともども消え去った。それはジュアッグが放ったものだった。
「戦車の1両もいねーな。つまらん。」
「隊長、ヘリはすべて落としました。もうミサイルがないので帰投します。」
「おう。」
ずっと海上から基地の上を飛んでいたヘリを落としていたアッグが離脱していく。
「あーつまんねぇ、こーんなに簡単に終わるなんて俺出る必要なかったんじゃね?」
そういいながら手近な建物に砲撃を放つ。たちまち崩壊し瓦礫の山に変わる。
しかし、その瓦礫を押しのけて1機のザクが出てきた。
「ん?ザクだと!?鹵獲機か!?」
すぐにジュアッグと間合いを詰めるがヒートホークもマシンガンも持たないザクには分が悪かった。
そのザクはジュアッグの懐に入った瞬間メガ粒子砲によって焼き切られ、無残にもスクラップになってしまった。
「許せ、ザク。お前を助けられなかった。」
しばらくして基地は壊滅し少数の捕虜が手に入った。というのも大半が瓦礫の下なのだ。
「んじゃ、わが歩兵部隊が来るまで見張りや。」
「えー、つまんなーい。」
「ですね。」
「もっと壊しましょう、隊長。」
口々に批判が出る。しかも外部スピーカーを使っているからさらに質が悪い。おかげで連邦兵は震え上がった。
「構わんがもう壊すようなものはないぞ?司令部と港湾施設は残しておいてもらわんと。後続から非難が出る。」
「ぶー。」
「ダラダラしてないで見張る。増援が来たらたまらん。来たら遊んでいいぞ?」
「やったー。」
それぞれ散開し各々の持ち場につき監視を始めた。
その後無事歩兵部隊が到着し基地及び周辺海域の制圧が完了した。
後書き
AGGUY<MSM-04N>
JUAGG<MSM-04G>
ZOGOK<MSM-08>・・・これらの機体は特にいうことはないだろうし諸君らの方がよく知っているだろう。
AGG- Heavy Arms Type<EMS-05>
本作品のオリジナル機体。通称アッグ重装型。アッグ武装型をさらに強化し両腕に4連装地対地ミサイルポッドを装備し、頭部に6連装地対空ミサイルポッドを装備する。それらのミサイルは容易に交換できメンテナンス性が高く、弾切れを起こした際にはパージできる。
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