転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0072話
結局地球に降下する方法は思いつかなかったので、無難に連邦軍の宇宙船へと紛れ込む事にした。
ASRSを展開したままホワイトスターがあった宙域に一番近い位置にいたペレグリン級へと近づく。この戦艦はイスルギ重工製というだけありAM用射出カタパルトを備えている戦艦だ。現在の連邦ではDCが製造したリオンの生産ラインを連邦軍がそのまま流用した影響でリオン系列の機体が最も多く、結果AMの運用に長けたペレグリン級の戦艦もその数を増やす事になった。
「……まだ誰もいないな」
出撃した機体は、突然のホワイトスター消失により混乱しているのかまだ帰ってくる様子はない。格納庫にまだ数人の整備士達がいるが、それも急いで格納庫を出て行く。
……さすがにホワイトスター消失は意表を突きすぎたか。
苦笑を浮かべつつも、空間倉庫からパイロットスーツを取り出し着替える。
一応、向こうの世界の連邦軍用のパイロットスーツなので、このペレグリン級でも違和感はないだろう。
「ASRS解除」
ASRSを解除しコックピットから格納庫へと出ると、すぐにグロウセイヴァーへと触り、空間倉庫の中へと回収。
「おい、今何かここになかったか?」
恐らく整備員の1人であろうツナギを着た人物が声を掛けてきた。グロウセイヴァーの姿を見たのか? いや、言い切っている訳じゃないので恐らく空間倉庫に回収する時にちらっと見えたのだろう。
「ああ。俺も何かこの辺にあったように見えたんで様子を見に来たんだが……ご覧の通りだよ」
いかにも偶然ここに来ました、といった雰囲気を出しながら肩をすくめる。
「それよりもちょっと前から妙に騒いでる奴が多いが、どうしたんだ?」
「何? 聞いてないのか?」
俺の言葉に驚いたように尋ねてくる。既にその頭の中にはグロウセイヴァーの事など残っていないだろう。
「ああ、つい今し方まで割り当ての仕事をしててな」
「何でもホワイトスターが消え失せたって話だぜ?」
「ホワイトスター? あのコロニー並にでかいのが消えるなんてあり得るのか?」
「そのあり得ない事が起こったから皆騒いでいるんだよ」
「なるほど、なら俺も詳しい事を知りたいんだが、どこに行けば情報を集められる?」
「そうだな、やっぱり食堂じゃないか」
「分かった。なら早速行ってみるとするよ」
整備員に声をかけ、格納庫を出て行く。
この様子ではホワイトスターはともかく、アイドネウス島に出現したセプタギンの情報は伏せられていると見ていいだろう。
まぁ、攻めてきたエアロゲイターの本拠地とも言えるホワイトスターが消え去ったのは考えようによっては良いニュースと言えるだろうが、アイドネウス島に駐留していた連邦軍がメテオ3に吸収されました、なんてのはどこをどう考えても悪いニュース以外の何物でもないからな。
「さて、この辺がいいか?」
恐らく物置として使われているのだろう部屋の中へと入り込み、物陰で目をつぶる。
エクサランスチームとの再会、デュミナスの出現と時空間転移。ベーオウルブズとの戦闘、化け物へと姿を変えたベーオウルフとの戦い、リュケイオスによるこの世界への転移とリュケイオスの回収、原作メンバーとの恐らく念動力による共振、そしてホワイトスター回収。主観時間の1日未満でこれだけの出来事があったのだ。こちらの世界へと転移した時に少し気を失っていたくらいでは、とてもじゃないが疲れは取れない。
でもまぁ、転生してからの念願だった未来のある世界へと……やっとこれたんだから……少し……眠っても……
「……ん?」
暗闇の中、目を覚ます。一瞬自分がどこにいるのか分からなかったが、すぐに思い出す事が出来た。
「そうそう。地球に降りる為にペレグリン級へ乗り込んだんだったか」
呟いた瞬間、腹の虫が激しい自己主張をしてきた。周囲に誰か人がいれば絶対に聞こえていた音量で。
「そう言えば、最後に食事したのはいつだったか。ラウルやフィオナ達に会う為にテスラ研から出撃する前の朝食か」
脳裏に空間倉庫のリストを表示し、まだ暖かいハンバーガー4個とペットボトルの烏龍茶を取り出して飢えを満たすように貪り食う。
「さて。艦内が妙に静かだが、艦内時間は何時なんだ?」
部屋の時計を見ると、そこにはAM3:48分との表示が。そりゃあこの時間なら皆寝てるか。特に今日はホワイトスター消滅で一先ずはエアロゲイターの脅威が去ったんだし。セプタギンにしても、この時間なら既に原作主人公達が倒してくれているだろう。
「となると、最低半年は安全な期間だな。さて、どうするか。アースクレイドルに向かうか? いや、場所はアフリカのケニア周辺としか分かっていない現状では無事に辿り着けるかどうかも分からないし、そもそもシャドウミラーの本隊がまだ合流していないと俺はただの不審人物としてDC残党、いやノイエDCか。ともかくノイエDCに捕まってしまう可能性がある。となると、やはりアースクレイドルに向かうのはOG2が始まる半年後以降か。……折角安心出来るこちらの世界にやってきたんだし、しばらくは旅をしてみるというのもありか? まぁ、どのみち戦力は必要な訳で」
空間倉庫からスライムを出し、扉の向こう側を偵察させる。
「よし、誰もいないな。……と言うか、最近はずっとアダマン・ハルパーとして使っていたから、この状態で使うのは久しぶりだな」
スライムの偵察を利用し、誰にも会わないように注意しながら格納庫へと向かう。驚く事に、格納庫の中には整備員やパイロットの1人もいなかった。さすがにオペレーションSRWの直後――しかも大勝利――だけにベッドで良い夢でも見ているんだろう。
だが、それは俺にとっても幸運な事だった。何せこれから色々と盗もうというのだから。
「さて、どんな機体があるか」
格納庫の中を見回すと、かなりの数の機体が目に入る。損傷している機体も多いが、殆ど無傷のものも多い。
まずはリオン系の基礎とも言えるノーマルのリオン。宙間戦闘能力を特化させた宇宙用のコスモリオン。バレリオンに……うわ、何だこの艦。バレリオンの種類が豊富だな。ノーマルのバレリオンにバレリオンの弱点である近接戦闘能力を強化したバレリオンV、バレリオン系の最上位機種であるヘビーバレリオンまである。そしてリオンの上位互換とも言えるガーリオンとガーリオン・カスタムもあるな。
ガーリオン・カスタムを見るとユーリアの事を思い出す。
シャドウミラーによる内乱が終わったらまた会おうと約束したが、結局もう2度と会う事はないのだ。
せめて、あちらの世界で元気に暮らしていける事を祈ろう。
「取りあえず、リオン系は全部1機ずつ貰っていくとするか。後は、武器で何かいいのはないか?」
予備の武器庫へと入り、中身を物色する。
だが、オペレーションSRWで大量に使用した為か、M950マシンガンしか持って行けそうなものはなかった。いや、フォトン・ライフルとかそれなりに強力な武装があるにはあるのだが、1つしかない武器が消えていればすぐにバレるだろう。そういう意味では大量にあるM950マシンガンは狙い目なので3つ程いただいていく。
このM950マシンガン。OGsでは改造するとかなり高性能な武器になるので持っておいて損はないだろう。なんなら本隊に合流した後にでもレモンに改造して貰ってもいいかもしれない。
「……よし、こんなもんだろう」
お目当ての物資をあらたかた空間倉庫に取り込み、格納庫を出ようとしてふと気が付く。グロウセイヴァー独特の装備であるファイア・ダガーやガン・レイピアの弾丸はともかく、レールガン系統をメインにしているリオン系列ならリニアレールガンの弾丸を補給出来ないだろうか?
もちろんグロウセイヴァーのリニアレールガンはリオン系列から流用したものではなく、レモンが開発したものだ。
だがそもそもレールガンというのは電磁力を使い弾丸を発射するものであり、特に弾丸に火薬等を必要とはしない。つまりは同じレールガンの弾丸ならある程度は流用できる筈。
もっとも、リオン系列のレールガンの弾丸はグロウセイヴァーで使えなくても今回頂いたリオン系を使う時にそのまま流用できるので必ずしも無駄という訳ではない。
格納庫にある弾薬庫からレールガン関係の弾やM950マシンガンの予備弾倉を怪しまれない程度に貰い、格納庫を後にする。
後はコルムナかどこかの拠点についたら地球へ降下するシャトルにでも紛れ込むだけだ。
そうそう、それとベーオウルブズと戦った事でレベルアップして新しい精神コマンドの覚醒を覚えていた。使ってみたが、一度限界まで動いた後に何故かまた動けるようになるという、集中なんかと同じような不思議パワーを与えてくれるみたいだ。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:25
PP:95
格闘:206
射撃:224
技量:216
防御:213
回避:241
命中:263
SP:342
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
覚醒 消費SP32
???
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
???
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???
???
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???
撃墜数:92
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