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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第五話 海にグラウンドにその十五

「母ちゃん何処行ったかわからねえしな」
「そういえば行方不明だったな」
 九能もその言葉に反応した。
「君のご母堂は」
「ああ、まだ見付かってねえんだよ」
「そうだったな」
「このおっさんに聞いてもな」
 来栖は親父を見て言った。
「わかる筈がないしな」
「奇麗さっぱり忘れたって言われたんですよ」
 しのぶがむっとした顔で答えた。
「お亡くなりになったと思ったら」
「そうなのか」
「それで時々お話が出ますが」 
「わからないか」
「今もなんです」
「そうなんだな」
「私達も知らないです」
 こう来栖に話した。
「どうも」
「まあこのおっさんならな」
 鋼牙は心から思って言った。
「逃げるよな」
「俺もお袋逃げたと思っていたしな」
 らんまは鋼牙に答えた。
「ずっとな」
「行方わからなくてか」
「会ったらすげえ美人で真面目な人でな」
 それでというのだ。
「親父が修行中でな」
「別に暮らしていただけだったんだな」
「ああ、俺は考えてなかったけれどな」
 母親のことはというのだ。
「今思うと逃げていてもおかしくなかったな」
「私そう思ったわ」
 あかねが言って来た。
「おじさまのことだから」
「やっぱりそうだよな」
「お母さんのお墓参りの時にね」
「あの時だな」
「お姉ちゃん達とお話してね」
「俺も言ったしな」 
 らんま自身もというのだ。
「逃げたんだろってな」
「普通はそう思うわよね」
「あの親父だからな」
「父を何だと思っている」
 またパンダになった玄馬が頭に血管を出しながら看板で言ってきた。
「それが息子か」
「言われて当然だろ」
 らんまは怒った顔で応えた。
「これまでのことがあるからな」
「それで母ちゃんどうなったんだ」
 竜之介はあらためて言った。
「一体」
「あの、私も気になっています」 
 渚も竜之介の横から言ってきた。
「おじさまだけでなくです」
「妻にもか」
「挨拶をしないといけないですから」
「いや、それはどういうことだ」
 竜之介は渚の今の言葉に彼女に顔を向けて問うた。
「お前が俺の女房になるのか」
「えっ、そうでしょ」
「俺は女だ、だったら違うだろ」
「それうちと同じやな」
「そうよね」
 ここでくノ一小夏が出て来た。
「私とね」
「ああ、何か男の娘も結構おるな」
「そうなのよね」
「つばさもおったしな」
「何かそういうのが普通になっていますね」
 アンジェラも確かにと頷いた。 
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