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ラーメン街を巡って

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第二章

「大阪は食いだおれの店だろ」
「食いものは美味いな」
「それがウリの街でな」
 それでというのだ。
「只でさえ美味い店が多くてな」
「ラーメンもそうでか」
「もうどの店に入ってもな」 
 これがというのだ。
「美味くてな」
「紹介も大変か」
「最近は一日二件更新してるよ」
 笑って話した。
「これまではペースが速くても一日一件だったのがな」
「二件か」
「倍だよ」
 速い時のというのだ。
「如何に凄いかわかるだろ」
「流石は食いだおれの街だな」
「全くだよ、だからこうして」
 名倉は笑って話した。
「お昼もな」
「難波に出てか」
「ラーメン食べてるんだよ」
 細木を誘って難波、二人が働いている職場のある上本町からわざわざ難波に来てラーメンを食べつつ話す。
「こうしてな」
「手間もかけてか」
「そうだよ、そしてな」 
「仕事が終わってもだな」
「難波に出て」 
 そうしてというのだ。
「食ってるんだよ」
「大変だな」
「ああ、しかし美味い思いしてるんだ」
 ラーメンを食べつつ話した。
「楽しいさ」
「それは何よりだな」
「今日の仕事帰りも食うよ」
 笑顔で言ってだった。
 名倉はラーメンを食べた、そしてすぐにインスタグラムを更新した。そして仕事帰りもそうしたのだった。


ラーメン街を巡って   完


                  2025・2・21 
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