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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第五話 海にグラウンドにその七

「もうな」
「絶対ですよね」
「お前いつもそれでしくじってるけれどな」
 それでもというのだ。
「今度は世界チャンピオンだ」
「そうなれるかどうかなんで」
「だからな」
 そうであるからだというのだ。
「絶対にな」
「減量ですね」
「ああ、いいな」
「わかってます」
「若しお前一人で無理そうならな」
 いつものことからだ、向田は言った。
「俺が強引に減量させるからな」
「えっ、無理矢理にですか」
「当たり前だろ、世界だぞ」
 今度挑戦するのはというのだ。
「だからな」
「それで、ですか」
「無理にさせるからな」
「それはきついですね」
「きついと思うなら自分でやれ」
 これが向田の返答だった。
「いいな」
「世界も厳しいですね」
「当たり前だろ、ボクサーなら誰だってなりたいだろ」
「はい、俺もです」
「だったらな」 
 それならというのだ。
「厳しくて当然だ、だからな」
「俺だけじゃ無理ならですか」
「牢屋にぶち込んでもだ」
「体重は管理するんですね」
「体重管理ならだ」
 飛麿が言って来た。
「綾小路家も協力出来るぞ」
「ああ、そうだったな」
 向田は飛麿の言葉を受けて頷いた。
「綾小路家はスポーツ関係の家だからな」
「そちらで世界屈指の企業グループになっている」
「そうだったな」
「面堂家に対抗出来る位のな」
「それでか」
「ボクシングの体重管理で悩んでいるならな」
 畑中についてというのだ。
「それならだ」
「協力してくれるか」
「会ったのも何かの縁だしな、トレーニングのこともだ」
 こちらのこともというのだ。
「何かと協力出来る」
「それじゃあな」
「何でも言ってくれ」
「そうさせてもらうな」
「あの、私もです」 
 飛鳥も言って来た、両手の十本の指を組み合わせ祈る様にしている。
「及ばずながら」
「協力してくれるか」
「減量もトレーニングも」
 どちらもというのだ。
「協力させて頂きます」
「あれっ、ただね」
 赤いビキニ姿の朱美がここで飛鳥に言った。
「あんた男がね」
「苦手です」
 飛鳥もそのことは認めた。
「今も」
「そうだよね」
「ですが皆さんと一緒にいますしお兄様もいて下さいますし」
 飛麿も見て言うのだった。
「大丈夫です」
「そうなんだね」
「畑中さんも悪い感じはしませんし」
「こいつ食い意地はあるけれどね」
 それでもとだ、朱美は畑中も見て話した。 
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