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金木犀の許嫁

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第五十三話 家に帰ってその一

                第五十三話  家に帰って
 五人は着替えてプールを後にした、その帰り道に夜空は身体全体にどうしようもない疲労感を感じて言った。
「何か疲れたわ」
「泳いだからね」 
 真昼がすぐに応えた。
「だからよね」
「あまり泳いでないし休憩も摂ってたのに」
「それでも結構ね」 
 妹に笑って話した。
「泳いでたのよ、夜空ちゃんも」
「そうだったのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「夜空ちゃん疲れてるのよ」
「そうなのね」
「夜空ちゃん運動は苦手でね」
「あまり泳いでなかったけれど」
「それでも夜空ちゃんなりに結構泳いでて」
 彼女の基準でというのだ。
「歩いてもね」
「いたから」
「プールの中でね」
「それで疲れてるのね」
「そう、そしてね」 
 それでというのだ。
「夜空ちゃん運動しなくてもカロリーはね」
「消費してるのね」
「家事してよく歩いてるし」
「だからなのね」
「歩くこともね」
「運動ね」
「そう、運動の基本よ」
 歩くことはというのだ。
「だから一日一万歩歩くといいっていうのよ」
「実際そうよね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「夜空ちゃん結構カロリー消費してて」
「太ってないっていうのね」
「それで実は体力もね」
「あるの」
「そうよ、休みの日も家事して」
 そうしてというのだ。
「お買いものしてよく歩くでしょ」
「そうしてるからいいのね」
「そうなのよ」
「そうなのね」
「若しね」 
 真昼はこうも言った。
「全く歩かなかったら」
「太るのね」
「それで健康にもよくないわ」
「そうなのね」
「家事もしなかったらね」
「じゃあ私はこのまま」
「そう、家事して歩いたらね」
 そうすればというのだ。
「それだけで違うのよ」
「じゃあずっとそうしていくわね」
 夜空はそれならと言葉を返した。
「私もね」
「太り過ぎはよくないしね」
「うん、身体にね」
「いいことよ、ただね」
「ただ?」
「ある程度太ってる方がね」
 その方がとだ、真昼は妹に話した。
「やっぱりね」
「健康なのよね」
「わかってるわね、夜空ちゃんも」
「そこはね、よく太ってるって言われて」
 それでというのだ。 
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