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彼は いつから私の彼氏?

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12-6

 お泊り旅行の日。近鉄電車の特急に乗って、伊勢鳥羽の駅に、お昼頃着いて、駅の近くで伊勢うどんを食べて、ホテルの送迎バスで着いて、直ぐに、歩いて海水浴場に向かった。

 私は、水着は持っていないので、上下トレーニングウェァに着替えていた。お父さんとお母さんは缶ビールを持参で木陰で見ていただけなのだけど。海の中では、私とお兄ちゃんは何をするわけでも無く、競争したり、お兄ちゃんの背中から乗ったりしてふざけたりしていたのだけど、私は、時たま膝にビクッと痛みを感じていて気にはなっていた。

 夕方が近づいた時、ホテルに帰って、大浴場にお母さんと入った時、私がしきりに膝を摩っていたので

「水澄 なんか 気になるの その膝」

「ううん 揉みほぐしているだけ」

「そう あんまり無理しないでね 痛めたりしたら取返しつかないからね もう 十分じゃぁないの? 後輩達も決勝で頑張ってくれたらしいじゃぁない」

「だけど 本戦になると強い人達が出て来るのよー お母さんとお父さんにお兄ちゃん、それにおばあちゃんも クラブの皆も小学校からの仲間も応援してくれているから 私 頑張れるの」

「だけどね 神様は時々 そっぽ向くからね」

「お母さん 私は 神頼りなんかしてないわ 自分で頑張るの それに、中学最後の試合になるわ 絶対に 頂点に立ちたいの!」だけど、お母さんは心配そうに、私の膝を摩ってくれていた。

 夕食には、海鮮料理がいっぱい並んでいて、私には、食べきれなくて、横からお兄ちゃんが私のをつまんでいたけど

「お父さん 聞いてーぇ お兄ちゃんたらね 泳いでいる時、私が後ろから乗っかって行くと、嫌がって振り払おうとするんだよー」

「うっ おまえぇー 何 言い出すんだよー」

「まぁ 普通 水澄の歳になってくるとそんなもんだろうよ」と、お父さんは言っていたけど

「どうしてぇー」

「どうしてってー まぁ 物理的なもんじゃろー 兄妹っていっても 男と女だからー」

「でも 私は お兄ちゃんとなら お風呂 一緒でも平気だよ お父さんとはダメだけどー お兄ちゃんとは ず~と 一緒だったからー」

「やめろよー 水澄 俺が 恥ずかしいんだよーぉ」

「へっ 根性無し!」

「だからーぁ 根性の問題ちゃうってー」

「ふっ 達樹も可愛い妹が居て 良かったのぉー そーいえば 水澄 今度の大会は和歌山で近いし、車 2台で駆けつけるからな 和歌の浦に前泊する」

「えぇー だって 決勝までいけるかどうか」

「そんなもん 行けるに決まっとる 水澄も中学 最後だろう?」

「そーなんだけど お父さん 観光? 応援?」

「そりゃー 応援だよ 社内でも 盛りあがってるぞ 皆 去年の個人決勝を見て 興奮しとったからな 今年はどうなるんだろうとな」

「ふ~ん どうだろうね 私にもわかんない でも 絶対に勝つって決めてるんだけどね」

 旅行から帰って来て、次の日もう1日休みがあったので、お母さんには、ジョギングするからと言って、中央公園で翔琉と待ち合わせをしていた。

「お昼には帰ってくるんでしょ バーベキューするからね 昨日 いろいろと買ってきたから・・・」

「うん 昼前には帰るよー」と、おばあちゃんにお土産と言って、あじの干物とあなごの蒲焼のパックを届けて、

 公園に着くと、翔琉は待っていてくれた。

「ごめん ゆっくり走ってきたからー」

「いや 良いんだけど ゆっくりって?」

「ううん なんとなくね」

「あしたから また 練習始まるんだろう 今度は、和歌山だから、日帰りできるし皆で応援に行くよー」

「そう がんばるよ! 絶対に頂点に立つ 個人でも」

「水澄 まぁ あんまり無理するなよ」

「無理なんかじゃぁないの 手を伸ばせば そこにあるんだからー」

「水澄はえらいなぁー 中学から始めたのに、全国制覇なんだものなー」

「あのね 私 小学校の時 智子から 運動で どんくさいよって言われたことがあったの 仲の良かった智子からでしよ 悔しかったの だからー 智子を見返してやろうと思って頑張ったの」

「へぇー そんなことあったんだー 確かに 小学校の時 水澄はチビなのもあって 運動はあんまり 得意じゃぁ無かったかもーな」

「うるさい! チビって言うな! 出るとこはちゃんと出てきたでしょ そんなに立派なもんじゃぁないけどー ね?」

「うん ゴムまりみたいで プルンとして可愛くて丁度いいよ」

「ふふっ よぉーし あのね 今度は 大会終わった後、お泊り出来ないんだぁー 近すぎてー」

「だなー しょーがないよ」

「でも・・・がまんできる? だから・・・あれも・・・」

「はぁ まーぁな 水澄はしたいのか?」

「・・・・だって・・・」そんなこと女の子に聞かないでよーと、思いながら 恥ずかしくて返事はできなかったけど うつむいて 頷いていたのだ。

「そうかぁー」

「ちゃうよー こんな女の子にしたの 翔琉だからね! やーらしいこと考えるよーになったの だって 春から・・・してないヤン」

「そんなの お互い様だよ 共同作業だからー」

「わぁー なによー 共同作業って! 作業!? 私は 翔琉のことが好きだからー 一緒に夢の中へって 思ってるのにぃー」

「あっ ごめん デリカシーなかったよね」と、翔琉は私の手を取って、大きな樹の陰に連れて行って、抱きしめて唇を・・・。そのうち、お尻も引き寄せられて摩られきたものだから

「あぁー そんなの・・・私 がまんできなくなるぅー」

「じゃぁ ここで するかい?」

「バカ アホッ」と、私は翔琉のほっぺにもう一度チュッとして別れてきたのだ。

 家に帰ると、智子が居て・・・黄色のタンクトップに割とピチピチのジーンの短パンなのだ。胸なんかも形よく尖っているし、相変わらず、褐色の脚が長い。

「なんで 智子が居るのよー」

「智子ちゃん 昨日がお誕生日なんだって だから 達樹が呼んだみたいよ」と、お母さんが言っていたけど

「お兄ちゃんが・・・でも なんで・・・」

「いいじゃぁないのよー おいしいものいっぱいあるし さっきからお手伝いもしてくれてるのよ」

「お母さんは 智子に甘いからなぁー」

「あらっ 水澄の親友なんでしょ」

「うっ まぁ そーなんだけどー 智子 そのー 露出が・・・」

「そう? 夏 ナツ ココナッツよー でも 今日は残念ながらパンティ見せないよ!」

「あたりまえじゃぁー 今日はお父さんも居るんだからね!」

 私も、Tシャツに短パンに着替えたのだけど、私のはそんなにピッタリとしてないものなのだ。脚だって、なまチロっくって智子みたいに長くない。スタイルでは、完全に負けているのだ。

 お兄ちゃんが庭先で サザエとか大アサリを焼き始めていてくれて、私はどっちかというと貝類が好物なので、早速いただいていて、そのうち赤車海老とか松坂牛の味噌漬けなんかも・・・。お父さんもピチピチした智子も居てご機嫌なのだ。我が父ながらー (このエロじぃ がぁー)と思いながら、その後も喰らいついていたのだ。


 
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