おぢばにおかえり
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第八十四話 日常を過ごせるのもその六
「世の中色々な人がいますね」
「それはそうじゃね、あと時間見たらあと少しで彼来るよ」
「新一君ですね」
「こうした日はいつもこの時間に来るから」
「用がなくても来ますね」
詰所にです。
「もう日参してますね」
「神殿にもしてね」
「詰所にもですね」
「ある意味凄いよ」
「そうですね、何でか」
新一君のこともです。
「わからないですが」
「それもわかるよ」
「そうですか」
「千里ちゃんに夢中な人と一緒にね」
「どっちの人も気になります」
「どっちも?」
「はい、私を好きだっていう人も新一君も」
「ああ、そうなんだ」
「はい、若し私が好きなら」
それならです。
「嬉しいですね、それでおみちに熱いなら」
「是非教会を継いで欲しいね」
「私と結婚してくれたら」
そうしたらです。
「嬉しいです」
「そうなんだね」
「それと新一君ですね」
この子もです。
「どうして毎日詰所に来るか」
「そのことも気になるね」
「どうにも」
本当にです。
「あの子個性が強いですが」
「それはそうだね」
白石さんが見てもでした。
「奥華って個性強い人多いけれどね」
「それはそうですね」
言われてみるとです。
「どなたもかなり」
「個性を受け入れてるんだよ」
「奥華はそうですね」
その懐の広さが凄いです。
「どんな人でも受け入れてくれますね」
「それで一緒にやっていくね」
「今修養科におられる人達も」
その人達にしてもです。
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